2010年06月19日

出張附加道東旅行2日目:根室→中標津→網走→芦別

3時過ぎに起床。周囲は明るくなっているが、懸念した通り前夜のまま真っ白である。
車外に出てみるが、ほんの10m下にある筈の海面も見えない。
残念ながら、日の出を拝むことは出来なかった。
暫くすると多少は見通しが利く(辛うじて波頭が見える程度)ようになったので、灯台の周囲を散歩。
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7年前に来た時は、ロシアの座礁船が不気味な姿を晒していたが、当時はほぼ原形を保っていたものが歳月の力により朽ち果て、スクリューが無ければ船体の残骸であることを見落としそうな状態になっていた。

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真っ白な中を根室市街に向かい、根室交通有磯営業所へ。

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営業所はバス撮影には向いてはいないものの、在籍車両を一度に見られる利点はある。特にこの時間ならまだ営業していないから、夜行で札幌に行っている車以外は全てここに集結している筈だ。
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以前ネットでその存在を知って唖然とした、色もそのままの西武の中古は、流石に宜しくないと思ったのか全面ラッピング広告で元の塗装を隠していた。
折角だから東根室で列車を入れた写真を撮ろう(鉄道利用では被写体となるべき物体に乗らないと身動きが取れなくなってしまうから、なかなか難しい)と思ったが、時間があるので、やたらと看板が出ている明治公園というところが面白いところなのかと思って行ってみたが、普通の公園のようだった。
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「ようだった」というのは、霧で見通しが利かず、面白いものがあるとも限らないのに隅々まで歩き回るには広過ぎるので、全貌が見えていないからである。
そして東根室駅に行くがまだ30分ほどあるので、早起きし過ぎて眠いので仮眠。
東根室駅は住宅地の只中にあり、表通りにも標識は出ておらず、かなり分かり辛い立地だ。
その間に鉄道利用の観光客と思しき人がホテルからタクシーでやって来た。
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列車到着5分くらい前になってホームに上がると、件の観光客から看板と自分をセットで撮ってくれと頼まれたのでこれに応じ、やって来た列車に彼が乗り込むのを見届ける。

さて、根室はどういうわけかガソリンが安い。道内(道東)他地域が概ね(旅行時点で)139円が相場のところ、町外れのR44沿いにオカモトとモタの2軒が130.8円で争っている(この2社は道内他地域でも安売りっぽく店を出しているが、他地域ではこれほど安くない)。港直結とか店舗乱立とかなら分かるが、この立地で安いというのは一体何なのだろうか。
どちらでもいいのだが安いガソリンを少しでも多く入れるためにより遠方(これからの進行方向に対して:つまり釧路側)のオカモトで給油。JCBも含めたクレジットカードOKとあるので常用のJCBカードを入れると弾き返されてしまった。何度か試しても駄目なので、2番手のJCBカードを入れたがこれも駄目。結局表記に反してJCB非対応ということだろうか。結局VISAで給油。

今日は野付半島を見る以外はあまりきちんと考えていないのだが、そちらに向かうには兎に角厚床までは戻らないといけない。夜間走った道とは言え同じ道を引き返すのは詰まらないので、南側の道を走る。

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途中で長節湖(読みが捻くれてる:ちょうぼしこ)という看板が目に入ったので寄り道するが、相変わらずの霧で何も見えず。それより、停車した瞬間に車の周りに群がった蚊の大群に背筋が凍る。上の写真にも写っている(死)。窓を開けようと思わないくらいの気温で良かった…。

次に落石岬へ。車で行けるものかと思ったら大分手前でゲートに阻まれる。駐車場も無いが道はやや広くなっていて軽1台停めても何の問題も無いので歩いて進入。因みにゲートの手前左側に別のゲートがあり、こちらを入るとすぐ右に曲がって正面の道と平行に進み、どちらもすぐ先の落石通信所跡前の広場に出る。左の道の存在意義は何なんだ。
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落石通信所跡は荒涼たる原野の只中にぽつんとコンクリートの窓も殆ど無いものものしい建築が放置されているもので、案内看板があるから一応観光名所のつもりなのだろうけど、中も見えないし接近しても朝露で濡れた草に靴を汚されるばかりで無益だ。
岬は1.5kmと書いてあったので面倒臭いとは思ったものの、結局歩いてしまった。
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途中に松林があり、ここはサカイツツジの南限自生地だそうだ。その保護のため松林の中央を抜ける道は木道になっているが、高さが1.5mくらいとかなり高い。細い丸太を横向きにひたすら並べたもので足元は悪く(縦に並べるより滑りにくいかも知れないが)、車椅子はまず不可能。木道両脇の地上には鉄条網が張られており、万が一木道から転落したら転落自体のダメージと共に、これに体を突き刺されてかなり悲惨な目に遭うことになる。
サカイツツジは5月下旬から6月上旬頃に咲くものらしい。1週間くらい余裕を持って咲いてないものかと思ったが、ただの1輪も発見出来なかった。

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松林を抜けると岬で、灯台がある。灯台の周囲を周ってみると、軒の一部が崩壊していた。大丈夫なんだろうか…。
岬と言っても地上側から地形の突端を感じさせる風景はこれといって無く、ひたすら断崖絶壁にて海と隔てられるのみである。

寄り道をしながらも漸く厚床に辿り着き、針路を北に変える。
道路右側の水域は風蓮湖で、北側から長い砂嘴が延びることで海跡湖の地形を形作っている。その砂嘴道路に寄り道。
走っていると、道路至近にタンチョウが2羽。急停車してでも撮影すべきだったのだが、通過してしまった。道路からはほんの数mの距離で、こんな至近でタンチョウを見たのは初めてだ。惜しいことをした…。
この道路の終点は走古丹という漁村集落。何も無い盲腸道路の終端が意外に立派な集落なのに驚いた。確かに外洋と直結した湖の内側に港を作れば大波の心配も無く非常に合理的だが…。因みに観光地的要素は全く無し。
道道としての終点はこの集落だが、集落の少し手前から砂嘴を更に先まで行く道路が分岐している。折角だからこちらも走る。
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こちらは砂嘴が更に細くなっている部分で、防波堤の土台としてコンクリートを敷いただけではないかというような部分もあったりと、道路としてはかなりいい加減。
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道中殺風景で何も無く、砂嘴の先端で砂浜に突っ込んで終了。見るべきものは何も無し。
戻って更に北上し、本題の野付半島へ。こちらも北側から砂嘴が延びているので風蓮湖と似ている。加えて、どちらの道道も国道側の付け根ではなく、何故か袋小路の突端が起点となっていることまで共通する。
野付半島メインのスポットであるトドワラの入口にはビジターセンターがあり、まずはこれを見学。そして再び車を出し、半島先端の原生花園を見に行く。
半島先端まで行けないうちに駐車場があり、その先は漁業関係者以外車両進入禁止となっているので、そこに駐車して進入禁止道路を歩き始める。
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ところがこれが失敗で、行けども行けども原生花園の入口は無い。こちらの原生花園は車道から遠巻きに眺めるだけの代物だったようで、この先を観光客が進んでも何の価値も無かったのだ。
結局片道1時間近く歩いて車道終点まで行ったが、途中所々に漁業倉庫がある程度。そして車道終点は半島突端というわけではなく、更に先がある。しかしまぁ獣道すら無いようなところを深追いしても何の満足感も得られないだろうし、ここで引き返した。
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途中、50mくらい遠方にタンチョウの姿を確認できたのが唯一の収穫か。
…まぁ、こういうこともあるさ。
ビジターセンターに戻り、トドワラの見物に向かう。
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ビジターセンターからトドワラまでは1.5kmほどあり、観光馬車も運行されているが、この馬車道と歩道が別々に整備されていて、さながら線路と車道が並行しているようだ。そしてトドワラまでの間はこれまた原生花園であり、こちらは先ほど違って間近で花をじっくり眺めることが出来る。
馬車道の終点から先がトドワラで、歩道も単なる踏み分け道のようなものから木道に変化する。

夏場は対岸から観光船が運航されるが、その船着場がやや離れたところにあり、そこまで橋を渡ったり砂浜を歩いたりして行く歩道がある。1kmくらいあるが、そのくらい離れないと水深が確保出来なかったのだろう。
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あまり意味が無いとは思いつつも船着場まで行ってみたが、霞が酷く橋を渡っていても橋が途中から見えないほど。

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船着場は浮き桟橋なのだが、ここに立つと四方を靄に囲まれて孤立してしまったかのように思えてしまう。

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しかしこの霞のお陰で、帰り道では対岸の立ち枯れたトドマツの足元が真っ白になり、蜃気楼のように浮いて見えるなかなか幻想的な光景を目にすることが出来た。
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立ち枯れた木々が未来永劫そのままの姿であり続けることは無く、1本、また1本と倒れていく。そうした歳月を経て、今では立っている木の方が圧倒的に少ない。やがて「立ち枯れ」は見られなくなってしまうのだろう。
尚、トドワラより半島の付け根側には同じくナラの立ち枯れであるナラワラが存在する。こちらの方が「立ち枯れ」を大規模に眺められるが、道路から水を挟んだ対岸を遠望するに留まり、接近は出来ない。

さて、昨日の昼までに都合5食分くらい食べたと言っても、流石に昼ともなると空腹だ。
中標津に行けばそこそこのホテルがあってランチバイキングでもやってないか…という幻想も抱いたが、当てが外れては悲惨だ。それより、手前の標津町でいくら丼が名物だから、たまには奮発して…と思い、店を探す。個人経営の店だと当たり外れが大きいのでそのリスクは取りたくないと、道の駅の如くに看板が出ていたサーモン資料館併設のレストラン(サーモン亭)に行き、流石にいくら丼は高い(1900円)のでいくらの割合を減じた親子丼(1200円)を注文。
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ところがこれが酷かった。鮭が冷凍品で充分に解凍されていないものだったのだ。これならスーパーの安売りサーモンで自分で丼を作った方が美味しい。流石にいくらは偽物ではないと思うが…。
客がいないのは昼食時に遅れたからだと思ったのだが、そうではなくこの悲惨な品質に原因があったらしい…。
やっぱり雑誌等のグルメ情報に頼るべきなんだろうか。しかし雑誌掲載とかテレビ出演とかいう店に行くと態度がでかくて不愉快なことが多いし…。

落ち込みながら中標津に行くと、幻想を抱いた光景が眼前に!そう、ランチバイキングをやっているホテルがあったのだ。最初からこちらに来ればよかったorzorzorz

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中標津は人によっては市であり支庁所在地である根室を差し置いて地域の中核都市となっているという言い方もするくらいのところなので、どんなものなのか一度見てみたかったのだが、町の雰囲気としては周辺の一般的な「町」よりはかなり賑やかだが、「市」(例えば根室)と比べると流石に遜色。

昔の中標津駅であるバスターミナルに行ってみる。
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駅がバスターミナルになっているのは道内の町中心の廃駅のオーソドックスな姿だが、ここは駅の痕跡は何も無い。乗り場は鋸型ホームが10線くらい用意されていて、流石にオーバースペックではないかと思った。建物の中には根室交通と阿寒バスの窓口が並んでいるが、実際にはロザリーヒルの商店宜しく一人の係員で両方受け持っているらしい。

市街地から近いので中標津空港にも行ってみる。無知を晒すが、「根室中標津空港」と言うものだからもっと根室寄りにあるものだと思っていたのだが、中標津の市街地と言っても過言ではないくらいの位置なので驚いた。そしてこの立地では根室を冠するには遠過ぎでは…。
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空港ターミナルは新しいもので、まぁこんなものかという規模だが、出発ロビーが2階にも関わらずエスカレーターが無いのには驚いた。そこまでの投資効果は無いということなのかも知れないが、大荷物の客が多い筈なのに階段が原則というのはどうなんだろう。勿論エレベーターはあるものの物陰でとても主要動線足り得ない。

目的地として想定していなかったが、やたらと看板が出ているので開陽台にも寄り道。アクセス道路が入口と出口でやや離れていて、しかも目的地はひたすら高所なのに入口側の道はアップダウンを繰り返すという謎の構造。
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駐車場からでも充分眺めは良いが、階段を上って展望台に上ればその駐車場も眼下となる。330℃の眺望ということになっているようで、確かに(山頂でもないのに)自然地形でこれほどの広い視野が得られるのは珍しいかも知れない。
因みに眼下の光景は素人目には十勝平野とそっくりに見えるのだが、同一視してはいけないらしい…。

野付半島の次の目的地は裏摩周というつもりでさっきから走っていた(中標津を経由したのもそのため)のだが、途中で眠気に耐えられなくなり、路肩に停めて10分ほど仮眠。早起きしたからなぁ。
仮眠を経て漸く裏摩周に到着。以前表摩周に行った時は霧で何も見えなかったこともあり、表に比べて比較的眺望が得易いと言われる裏に来てみたのだが、果たして…

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視界はお世辞にも良いとは言えないが、見るべきものは見ることが出来た。
この程度の視界があれば流石の表も真っ白ということは無いだろう…と思ったが、ここから表に行くのはかなり遠いし、第一表の駐車場は有料だ。駐車料金払った挙句かなりの確率で眺望が無いわけで、なかなか極悪な商売である。
因みに表は駐車料金を毟り取った上に土産物を売りつけるハゲタカ商法だが、こちらは売店が改装中で何か買いたくても何も買えない状況。

緑方面に山を下りると、途中に神の子池という看板があったので寄り道。未舗装路だがそれなりに対向車と擦れ違うので、それなりの観光地のようだ。ヒグマ注意の看板に脅されるが、そこそこ人がいるからまぁ大丈夫だろう。
駐車場からちょっとした斜面を降りると池がある。
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この時点では綺麗な水だとしか思わないのだが、ここから上流方向に行くと、
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他の部分は水底の地面の色である茶色が見えているところ、池の中央だけ深くなり、且つ水底が白っぽい砂であるために青く見える部分がある。これはかなり意外な光景で、確かに神秘的という言葉も使いたくなる情景だ。ここの池には流出河川の無い摩周湖の水が地下を経由して湧出しているらしい。

もう網走市街が射程に入ったところで原生花園に立ち寄る。
国道沿いにビジターセンターと土産物屋が併設された建物があり、その前後に駐車場がある。釧網線の原生花園駅は小清水側の駐車場に並んでいる。
建物内の資料展示室は無料だが、それに併設されたシアターは有料で、金を払うとその都度上映されるようだ。シアターだけ金を取るシステムは初めて見た。
流氷ソフトクリームというものがあったので食べてみたが、美味しいのは美味しいのだが、これは一体何の味だろう?
肝心の原生花園は…花はそれなりに咲いていたのだが、それほどインパクト無し。

網走市街に着いてもまだ明るいので、能取岬まで足を延ばす。
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ここは中国映画のロケ地になったようで、「聖地巡礼」対応の中国語案内板が出ている。
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しかし、はるばる海外からやって来るにはあまりに詰まらない、荒涼とした場所だ。断崖絶壁であることもあり、落石岬にも似ている。蚊が多いので立ち止まりは自殺行為、そそくさと歩き回って車に戻る。

市内に戻り網走バスターミナルへ。
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特に変わった車は確認出来ず。

乗り慣れていない車の航続距離というものはさっぱり分からず、これからは夜間であることもありここを出たら次はいつ給油できるか分からないのでセルフスタンドを探して給油。公称139円だが、給油すると勝手にスロットゲームなるものが開始されて当籤し、2円引きとなった。まさか僕の籤運で当たるわけが無いから2円引きは当たりに見せかけたデフォルトなのだろう。

市街地を一望しようと天都山に上るが、18時で閉まってしまう展望台に入らないとどうも眺望が悪い。そして遅めの時間に来たのは夜景をも堪能しようと思ってのことだったのだが、
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…あまり街に明かりが灯らないorz
ここでも巨大な蚊が飛び回っており恐怖を覚える。

駅前駐車場は短時間なら無料、しかも原則有料なのは日中のみであることは駐車場の奥に書いてあったのだが入口の表記では分からず、金を取られては堪らんと近隣を探して何とか駐車し、駅に行ってまたしてもオレカ購入。台紙とセットのものは無いが、2種類ある台紙をカード1枚買う毎に1枚くれる仕組みになっていたので2枚購入。ところが、台紙はいずれも1枚でカードが2枚収納出来るものだった。
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昨日の釧路の比較用に網走の自動券売機。ぶれてるけど…

今夜は芦別で泊まる予定なのでこれからが長い。旭川に向かう幹線道路はR39だが地図を見ると何かと遠回り、しかも遠軽周りにすれば無料の旭川紋別道を使えて表定速度が上がる。このことから地図を頼りに適宜ショートカットして走ったが、流石に地元民には敵わず、丁字路のコーナーをショートカットするようなちょっとしたルートに気付かず遠回りしてしまうこと数回。
網走出発から2時間ほどで丸瀬布に到達したが、ここでまた睡魔に耐えられなくなり、道の駅に入れて15分ほど仮眠。1日に2回もこんなことをしようとは。再び出発するとすぐに旭川紋別道の入口で、ここから比布までは高速に移動出来るが車窓は詰まらなくなる(夜なので車窓などあったものではないが)。
比布北で降り、旭川市街に入ると、24時間営業でまぁまぁな値段の給油所が幾つかあるのでまた給油。1日で3回も給油するとは。
旭川名物常盤ロータリーは、幣舞ロータリーと違って危険な思いをすることもなく簡単に通過。広さに余裕があることと、夜間なので交通量が少ないことが理由か。
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そろそろ旭川の高架駅が姿を現していないかと駅前に行ってみるが、旧来の駅舎がそのまま鎮座していた。高架化工事は奥の方でやっているので、駅舎にはなかなか影響が及ばないようだ。

更にもう一頑張り、芦別まで走って道の駅で寝る。
23:59 | Comment(0) | 旅行

2010年06月18日

出張附加道東旅行1日目-帯広→釧路→根室

帯広出張だったので、その後の週末を遊ぶことにした。

業務終了後、15時前に会社で借りたレンタカーで帯広空港到着。
通常なら全員で営業所に行って返却し、送迎車で空港に行くところだが、飛行機の出発時間が迫っているため直接空港に行き、搭乗しない自分が空港から車を預かり、一人で返却。
営業所で手続きをすると当然のことながら「それでは車でお送りします」ということになるのだが、これを断って隣の営業所へ(各社のレンタカー営業所は1箇所の敷地内に集約されている)。実に間抜けな光景だ。
因みにそちらの営業所では、手続きの傍ら空港に電話して「客はこっちに直接来たので送迎不要」と連絡をしていた。やっぱりね…。
例によってクラス指定で軽を予約したところ、ステラだった。
軽はなかなか走りが悪いので、特に北海道のようなところではどうか…とは思うものの、他の車が高速巡航での燃費が良かったとしても借り賃の差額ほどにはならないだろうし、走りが悪ければスピード出し過ぎの自主規制にもなる。北海道でヒグマより怖いのはネズミ捕りだから…。
カーナビはいつも忌避しているが、現在地表示をしてくれる利便性はわざわざ拒絶するべきものでもないし、借りて来た地図は主要部以外は1:30万という使えない縮尺なので、そういう地域では残念ながら地図としても有用だ。そういうわけで今回はナビ画面をそれなりに活用。とは言っても単に表示させているだけで、ルートガイドは使わなかったが。

まずは釧路に向かう。景色が単調で退屈なのでラジオを使う。カーナビに現在地で拾えるラジオ局一覧が出るので、地域が変わって受信状態が悪くなっても簡単に切り替えられるのは有難い。うちの車は何も付いてないからなorzorz
釧路では太平洋石炭販売輸送と釧路コールマインの構内鉄道を見る算段で、そのために明るいうちに到着したかった。明るいとは言っても帯広から2時間掛かってしまっては17時なので、出来れば動いている姿を…という願いは叶わなかったが。
まずは、今までまともに行ったことのない知人駅へ。もし列車が来ていて荷卸現場を見ることが出来ればこの上ない幸運…と思ったのだが、先述の通りそのようなことはなかった。

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幣舞橋南詰に幣舞ロータリーという有名な物件があり、中心部から知人駅へ行くには幣舞橋を渡る北大通(お約束だが「ほくだいどおり」ではない)からここを通って南大通に抜ける。こう書くとこの筋が幹線のように見えるが、実際は北大通りから見て右折方向である南大通りではなく、ほぼ直進方向の富士見坂(釧路環状線)が主要路線のようになっており、この方向の車線が両方向とも優先交通になっている。このため、南大通へ「右折」するには、坂の上から釧路駅方向に物凄い勢いで転がり落ちてくる車の隙を狙って決死の横断をせねばならない(ロータリーなので信号は無い)。よく事故が起こらないものだ。市のシンボル的存在ではあるが、余所者には怖い場所だ。

南大通を進むと、坂を上って米町公園がある。
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ここからは釧路港や釧路市街が一望出来るが、すぐ足元にある筈の知人駅の所在はよく分からない。後になって後悔したが、この先を急ぐわけではないのだから暗くなってから夜景を見るためにもう一度来ればよかった…。
公園から少し戻って脇に入ると知人駅の間近。本当に線路を見ようと思うと更に私道かと思うような狭い路地に入り込んで行かないといけない。その道路は線路に並行している。
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知人駅は石炭の山の間に2本の線路があるだけの、設備としてはかなり質素な構造。手前の線路は道路から見えるが奥は石炭の山に阻まれて見えない。これでは本線が石炭の山の脇を通っているだけにしか見えず、駅にわざわざやって来たという感慨も無い。尤も、石炭の山自体が全国的にはかなり珍しい物件ではあるが…。

ここから出来るだけ線路をトレースして春採駅に向かおうとするが、道路は殆ど並行しておらず困難。

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春採駅には当たり前だが列車が止まっていた。以前見学させて貰った時と違い外からしか見られないからいい写真が撮れるわけが無いが、足跡代わりに一応撮影。

次に、釧路コールマインの構内鉄道を見に行く。これも構内に入るわけには行かないので外から眺めるしかないのだが。
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敷地南側の道路からは構内を比較的よく見通すことが出来、留め置かれた貨物列車や坑道へと向かうインクラインを眺めることが出来る。これらも昼間に来れば動いているのを見られるらしいのだが、残念。
10年位前に来た時は春採駅とセットでこちらも見学させて貰ったので、実体験としてはこの特異な形をした鉄道をじっくり観察させて頂いたのだが、残念なことにその頃はまだデジカメを持っていなかったので、写真に記録していない。

炭鉱の最盛期は周辺に事業所が何箇所かあり、これらの事業所間、そして春採駅へとこの構内鉄道が張り巡らされていた。草生した掘割は大抵構内鉄道の跡地だ。
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その廃線跡は殆どがただの空き地だが、春採駅の荷卸線の高架橋のような構造物だけは残っている。
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崖下の春採駅から見上げると、架線柱もあることからほぼ完全な姿で残っているように見え、ラピュタに出て来る鉱山鉄道のような光景だ。

不充分とは言え釧路に来た目的を一応達したので、駅に向かう。
また幣舞ロータリーを経由したが、前にいたレンタカーがおっかなびっくり優先交通路に割って入ろうとして横から来た車にぶつかりそうになった。本当に危ない場所だ。

駅でオレンジカードを買いたいしバス撮影もしたいので、短時間でも無料で駐車出来る場所が無いかと探したが見当たらない。この程度の都市規模の駅なら、切符購入の便を図って15分程度なら駅前駐車場が無料になっていることが多いのだが…。
しかし旧来型の駅なので、駅裏は最早「駅前」ではない。そこで駅裏に向かい駐車場所を見付け、地下道を通って駅前へ。
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オレンジカードを買おうと窓口に行くが行列で、10分ほど待たされる。
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一方で自動券売機は1台しかなく、それでも殆ど使われていない。自由席特急券程度なら買えるものではあるが、全く需給バランスが取れていないようだ。指定席券売機を置くべきだと思うが…。

今日は朝はホテルの朝食バイキング、昼は供された弁当が余っていて2つ食べたのでエネルギー供給は充分、夕食の予定は無い。このまま今夜の宿泊予定地である納沙布岬に向かう。暗いからいよいよ景色など存在しないが、一方で前後に車がほぼ皆無で、実に快適に走れる。
根室市中心部は片側3車線になるが、どう考えてもオーバースペックだと思う。
駅に立ち寄り、釧路行きの終列車を見送る。
ここでも限定オレカがもしあれば…と思ったが無さそうだし、そもそも窓口が閉まっていた。朝は始発前から営業しているのに夜は早仕舞いとは、アンバランスな営業時間だ。
納沙布岬に向かおうと市街を離れると物凄い霧となった。試しにハイビームにすると案の定乱反射で視界が更に悪くなる。そもそも納沙布岬で一夜を明かそうと思ったのは、この季節は日本一早い日の出(3時半頃)を見ようと思ったからなのだが、これでは無理か…。
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駐車場とは書いてないもののその直前で駐車禁止が解除される、岬の灯台前の空き地にぽつんと駐車し、ここで夜を明かす。
軽なので座席を全部倒しても体を伸ばせるほどの前後長は確保出来ず、斜めに寝ることになるが、このとき助手席シートベルトのバックルが突出していて邪魔。運転席のものは可倒式になっているのに何故助手席だけ?お陰で非常に寝心地が悪かった。
それにしても寒い。5℃位しか無さそうだった…。道東の夏は快適だ(死)
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2010年06月02日

南部バスが高速バスからツアーバスに宗旨替え

東京八戸間の高速バス「シリウス」から南部バスが撤退し、南部バスは代わりにほぼ同区間でウィラートラベルと共同でツアーバスを始めるという驚きの情報。うーむ。

路線バス会社が自らツアーバスに参戦して自社路線を食い潰した例は無いわけではないが、ここまで露骨な「乗り換え」は初めてではないか。

流石に路線バス会社だけあって、ツアーバスのことを「高速バス」とは呼んでいないが、これは撤退する正規高速バスとの比較の必要からしているだけであって、そのうち高速バスと呼称し出すのかも知れない。

ツアーバス最大手のウィラートラベルは、一部では乗り場も整備するなど運行体制が限りなく正規路線バスに近付いており、路線免許を取得して正規高速バス化という意見も聞かれる。その一方で路線バス事業者がこのようなことをやり出すなど事態が混沌としてくると、路線バスと貸切バスの区分けを見直す必要がある時期かも知れない。

よく「高速バスの収益で地元路線を維持しているのだから、儲かる高速路線にだけツアーバスが参戦するのは反則」という恨み節が聞かれるが、それならJRバスなど高速バス専業の路線バス会社だって反則だ。それに、路線バス会社にも今回の事例のようにその「反則」を犯すフリーハンドは与えられている(もし貸切免許が無ければ取得せねばならないが、路線免許を取るよりはハードルは低い)。そして地元路線維持という内部補助理論も所詮は事業者の自由意思であり、高速バスが儲かっているからと言って地元路線の継続が担保されているわけではない。

儲からない一般路線バスをどう維持するのかは別に考える必要があろう。少なくとも上記の様な「内部補助」に頼るのは根本的な解決策ではないと思う。
05:36 | Comment(0) | 交通