2011年06月30日

沖縄への鉄道導入可能性

内閣府がアンケート調査を元に沖縄の鉄道需要予測を行ったそうだ。
これによると、「本格的な」鉄道と、LRTやBRTのような路面系に分けて需要調査を行ったという。上記沖縄タイムスより1日遅れで報じた琉球新報がやや分かり易く数字を纏めている。区間によって数字が違うので、路線全体の輸送量ではなく断面輸送量を各地で予測しているということのようだ。その意味では既存鉄道でよく出てくる数字である輸送量や輸送密度とは比較がしにくく、「○○鉄道より優れている」といったことが言い難い(断面輸送量のデータが多ければ推定出来るが)。

基本ルートは沖縄市や具志川といった中部の人口密集地を経由するものと、国道58号に沿う形となる、中北部のリゾート地輸送を重視したルートBがあり、前者が地元民、後者が観光客の利便に優れるものの、そもそもの需要は地元民が圧倒的に多いのでルートAが有利。高速鉄道か路面系かという観点では、前者が高速ゆえに長距離、後者が短距離の需要をより多く開拓出来るが、前者の潜在需要の方が多い。但し、ルート・鉄道の種類共に、需要が多く見込まれる方が建設コストが嵩むので、費用対効果ではどちらが優れているか分からない。

実際に導入を検討するなら、高速鉄道かLRTかという二者択一で考えてしまうのは勿体無い。既存鉄道網との関係(直通運転等)を考慮する必要がある内地であればそのような発想になろうが、今回は沖縄だけに最適化した輸送体系を考えれば良い。そもそも全国有数の人口密集地を走ることになるのだから、高速鉄道案を採用した場合にその用地買収は困難を極めることが予想される。市街地では用地買収が困難である一方、停車地の需要も高い。また、道路が市街地の中央を通っているので、路面に鉄道を通せば中心部に駅が設置出来る。路面走行ではスピードが出せないが、市街地で駅間距離が短ければ影響は比較的小さい。このような観点で高速鉄道と路面電車を組み合わせたものを考えてもいいだろう(それは結局LRTではないか…)。また、このようにすることで長期的には専用軌道とすべき箇所でも鉄道導入を早めることが出来、1箇所の用地買収が滞ったがために全体の開通が遅れるという事態も避けられる。

ところで、導入空間の一部は、返還された米軍基地跡地、とりわけ普天間基地跡地を想定しているのかも知れない。この時期に鉄道導入可能性の検討が本格化しているのは、普天間移転後の具体的な振興策を示すことで、辺野古移転を進めるための「アメ」をちらつかせていると考えられる。普天間基地は返還されるべきものなのでその跡地を想定して検討することは妥当だが、それが辺野古移転と抱き合わせになることは、沖縄のみならず国家全体の損害であるから何としても避けねばならない。

車両の面でも、LRTなら低床電車に拘る必要は無い。低床電車は車内空間が狭くなり、長距離乗車では快適性に難がある。都電方式で電車の床を高くして地上側で相応の対策を施すことにすれば、同じ大きさの車両でも車内空間を広く使うことが出来る。低床化がトレンドであるバスの世界でも、その究極の進化形とされるBRTが高床車両とプラットホームの組み合わせであることが示唆的だ。

また、検討には3つの支線も俎上に上がっている。このうち南部の2路線は記事中の扱いが小さいが、名護本部線は「日常利用は見込めないが観光客の1日1万人が見込める」とある。ここで、支線をどういう形態にするかが問題となる。本線から直通運転する路線とするならば鉄道の意味はあるが、乗り換えが必要なのであればバスでも利便性は変わらない。そして、この程度の需要であればバスの方が低コストで高頻度運転を行うことが出来、その点では利便性が高くなる。バスでは時間が掛かるという問題についてはPTPSのように今すぐ実現可能な施策もある。

鉄道の最大の長所は「地図に載る」ことかも知れない。バスは分かり辛く、酷い場合は来訪者に存在すら知られないために利用されない。この検討が進んで鉄道が導入されることになっても、それは長期戦だ。鉄道が導入されるまで、また、導入されない地域のためにも、バスの利便性をどのように向上するかも合わせて考える必要があろう。
23:41 | Comment(0) | 交通

2011年06月18日

静岡鉄ヲタ活動

鉄研同期のY氏が企画したOB会ヲタイベントに参加してきた。

場所は岳南鉄道・静鉄・静岡貨物駅なので、交通費をケチるために小田急(※通勤定期代わりの株優全線パス有)利用。しかしながら東海道線は飽き飽きしているので、多少追加投資して松田から御殿場線経由で行くことにした。

新松田で下車し、駅前広場の向かいの松田駅で切符を購入。
普段旅をしていると、束職員の横柄さに閉口させられる(最近は18きっぷで旅をすることが減ったせいもあってか、そういう輩に当たることは減ったが)一方倒壊職員は企業イメージに反して好感度が高いことが多かったのだが、この松田駅の改札はそうした束の職員並に酷いものだった。中にいる別の職員と終始雑談しながら、顔は殆どこちらに向けずに切符を出せと手を伸ばす。勤務態度が悪いので支線に左遷されたのだろうか。

今回は静岡支社管内を行ったり来たりするので、静岡支社管内限定のフリー切符を買うのが好適だと思い、事前に倒壊のサイトで調べたものの、存在が確認出来なかった。このため、今は発売時期ではないのかと思って仕方なく普通に切符を買って乗車した。ところが電車に乗ってみたら、当該フリー切符の広告が出ているではないか…。なんということだ。探し方が悪かったのだろうか。約500円の特損計上orzorz

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御殿場線はやはり、複線時代の橋脚やトンネルが見られるのが面白い。

意外だったのは、新駅(と言ってももう10年近く経つが…)である長泉なめり駅からの乗客が一番多かったこと。確かに住宅密集地の割に何故今まで駅間距離がこんなに長かったのかと思うような立地ではあるが、隣の市代表駅の裾野や、路線の中核である御殿場から乗る人より多いのは意外だった。

沼津で東海道線に乗り換え、吉原で下車。
自動改札に切符を投入すると撥ねられた。何故だ。松田には自動改札無いから、入場記録が無いと言われても困るんだが…。

ここでY氏はじめ皆さんと合流し、団体行動開始。
まずは岳南鉄道の一日乗車券を買い、氏の誘導に従い見所を回る。

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まずは比奈駅で新旧電気機関車が並んでいるところを撮影。

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また、駅前には廃車体が並んでいる。元小田急だそうで…。
ヲタとしては元小田急どころか、その型式まで分かっていなければならなかったらしい。情けない限り。この世界から足洗った方がいいんだろうか…。

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次に岳南富士岡。放置状態のED29 1と、工場内で改装中のED40 3を見物。

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工場は道路側に回ると、門扉に社紋が乗っかっているのが面白い。

そして岳南原田に戻り、貨物の入換作業の見物。
ここにはコキ2両分の貨物ホームがあるのだが、コキ自体は4両来ているので、ホームに入っている奥の2両と手前の2両を交換する作業である。
やや複雑な手順で、文字だけで御理解頂けるか不安だが頑張って説明すると、初期状態は貨物ホームのある線路にコキが2両ずつ留置されている(奥の2両がホームに掛かっている)。
ここに機関車が入って来て、手前の2両を連結、更に押し込んで奥の2両も連結する。
4両繋いだところで引っ張り出し、ポイントを切り替える。
ここからが見所である突放作業。
貨車の手前2両と奥2両の間の連結器を外し、機関車で少し押して機関車は停車。貨車はそのままの勢いで旅客ホームのある線路に入り、ホームあたりでブレーキを掛けて停車。
ここでポイントを再び貨物ホーム側に切り替え、残りの2両を突放で貨物ホームに押し込む。
機関車は本線を反対側に回り、旅客ホームに停車中の貨車の反対側に連結して、比奈駅へ。
動画を撮影したのだが、途中で参加者の顔が思いっ切り映ってしまっているのでうp断念。

この後岳南江尾まで往復して、岳南鉄道は終了。
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唯一の2両編成である8000形は、節電のためもうずっと動いていないらしい。

次は吉原から清水まで移動し、新清水から静鉄で長沼まで行くのだが、時間的には昼食。しかしながら行程に余裕が無いので富士の10分弱の乗り継ぎの間に皆大慌てで構内売店で何かしら物色。普段から昼食の都合を考えずに旅程を組み、その対策としてパンを持ち歩いている自分は勝ち組。
しかし、購入を大慌てするばかりか、混雑する車内で立って弁当食べるって、どれだけ苦労人なんですか、Y氏…
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清水までの切符は岳南鉄道の窓口で購入。フリー切符を買い損ねた以上、少しは珍しい切符を入手して元を取らねば。
む、よく見たら発行駅は吉原本町なんですな。吉原駅で買ったのに。
因みに一時期切符お持ち帰り断固拒否ということで悪評の高かった倒壊だが、今回は簡単に許可してくれた。

静鉄乗車の際は、大人数であるため昼間専用パサールカードを購入して一人当たりの運賃を低減する策に出たが、小生は大昔に買った不良債権パサールカードがあるためこれを利用。しかし今回利用してもまだ残額が半分以上あるのだった。
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車内には立派なディスプレイが。広告専用のようで、しかも静止画。勿体無い気がする。

長沼では静鉄の車両基地を見学させて頂く。
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車輪等の検査は自前で行わず、京王重機に委託しているらしい。このくらいの規模だと委託の方が効率がいいのだろう。
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また、イベントの際は引っ張り出して展示されるデワ1を、勿論引っ張り出して頂くわけには行かないものの、建屋内で見学。一応自走出来る状態ではあるものの、部品が無いので消耗を少しでも抑えるため動かすのは最低限、イベントの際に車庫から出す時だけにしているらしい(仕舞う際は手押し:架線が車庫内まで敷設されていないことも関係している)。

次に、ここから歩いて静岡貨物駅に行き、ここも見学させて頂く。
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まずは機関車の運転台(EF66-200)の見学。旅客車と違って滅多に見られないものだから、貴重な機会だ。
個人的に一番興味深かったのが、全く機関車の本質ではないのだが、灰皿が装備されていて喫煙可だということ。確かに接客業ではないから客の禁煙化要求があるわけでもないし、一人勤務の空間だから非喫煙者の職員からの要求も特に無いのかも知れない。とは言え密室は密室だから前任者が吸っていると室内がある程度煙くなることは避けられそうにない。そのうちここからも結局は灰皿が消えるのだろうか。

次に貨物列車の到着を待って、着発線方式での荷役作業を見学。

架線に干渉しないよう高さを抑えたトップリフターやフォークリフトを使ってコンテナの積卸を行う。
ここは直流電化区間なのでそのまま作業するが、電圧の高い交流区間では流石に通電を切ってから作業するらしい。

これにて今日のイベントは終了。静岡駅に移動して反省会という名目の飲み会。
そして、東海道線で小田原まで乗り、また小田急で帰宅…
ところが、時刻表を確認していなかったところ、急行が既に終わっており、各停で2時間掛けて帰る羽目に。しかも電車が3000形という硬座車。この拷問には参った…。
普段と違って逃げ場がない環境で、小田急最長乗車時間をこの車両で強制されるというのは並の苦行ではない。かなり小田急に対する好感度が下がった。
23:59 | Comment(2) | 日記

2011年06月05日

奄美旅行3日目・最終日

バスと浅からぬ縁を持つホテルだからなのか、道の島交通のアンケートを置いてあった。
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そりゃバスマニアとしてはバス乗りたいですけどね、利便性以前に車椅子じゃどうしようもないわけで…
折角それなりの費用を掛けてアンケート用紙をばら撒いている割には、質問が浅い気がする。
回答すると、バスの写真と風景写真が入った特製ステッカーが貰えた。しかし、それを目当てに回答したのに、フロントで提出したら係員そのまま受け取って終了にしようとした…。

3日目・最終日にして漸く晴れた。今日こそは綺麗な景色を拝みたいものだ。

今日はまず、市街の南にあるループ橋(道の島ループ橋)へ。
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河津七滝ループ橋と同じく2回転する橋だが、あちらと違い中心がずれている。旧道との接点を設けるために適宜斜面に接地する必要があったからだろうか。

次に、名瀬市街が一望出来ないかと期待して市街北西の山上にあるあかざき(赤崎)公園へ。しかしながら市街地方向の展望は全く利かなかった。

そして、その西の平松にある道の島交通の車庫。
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ここは、隣接して岩崎産業のガソリンスタンドがあるので元々は奄美交通であったことが分かる。では、岩崎バスの車庫はどこに?
後で調べてみると、ダイエーの向かいにある整備工場は岩崎バスだったようだ。しかし、車両を全て納めるには狭過ぎると思うので、車庫はまた別にあるのだと思うのだが…。

そして更に西、名瀬から一番近い砂浜という大浜海浜公園。
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ここは下まで降り切って間近に浜と海を見るのもいいが、
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降りる途中の駐車場からの眺めの方が絶景だ。

まだ名瀬市街の俯瞰が諦め切れず、赤崎公園から市街地の西の尾根を通って金作原原生林へ向かう道を走ってみる。
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辛うじて見ることが出来た。が、木が邪魔で市街地にピントを合わせられない…orz

また、この道路沿いには廃止された清掃工場が放置されていた。
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廃墟なんて覗いてみたくてうずうずしてしまうが、こんな環境では建物内も周囲の藪もハブの住処になっていそうだ。とても怖くて入れない。

進入がレンタカー会社によって禁止されている金作原原生林に敢えて行くつもりは無く(植物の張り出しで狭くなっているために手前で駐車して徒歩散策が必要と思われる:そうすると車椅子では面倒)、朝戸峠あたりでR58に出るのでそこから名瀬市街を通って空港方面に向かう計画だ。
道路はR58の朝戸トンネル上空を横切り、旧道のトンネル北口に接続した。
北口なのでトンネルは通らずにそのまま山を降りれば名瀬…と思ったら通行止めだったorz
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このため、節電目的だとは思うが電灯が消えていて廃道同然の雰囲気を醸し出しているトンネルを通って、遠回りする羽目に。
こちらは通行止めにはなっていないものの、派手な崩落現場があった。
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土嚢で区切られた安全側に立っていても、いつ足元が消えてしまってもおかしくないと思えるほど。

このあたりで燃料警告灯が点灯。返却前の1回の給油で済むかと思っていたが、このタイミングでは微妙。ここから真っ直ぐ空港に向かえば到達する距離ではあるが、もう少し寄り道したい。ということで、名瀬の出光で給油。
こちらのガソリンスタンドはどこも値段を出していないので、いちいち聞いて回るのも面倒。それなら最低でも2円引になるカードがある出光にしておくのが無難だろう。そもそも、離島でガソリンスタンドの選択肢が相当数あるというのも、他の島とは別格だということを感じる。
値段を出していないということは、沖縄ではよくあることだが旅行者相手には吹っかけるという可能性があるが…まぁ、不愉快になるだけだ。考えないで置こう。
結局ここで給油した後空港まで燃料目盛り(10段階のデジタル式)が減ることはなく、早めの給油で安く済ませられた。返却まで冷や冷やだったが…。

田中一村終焉の家は、名瀬郊外の新興住宅地の一番山側にある。生前は評価されなかったという不遇の人生を象徴するような立地だ。
見学自由ということだが、行ってみるとスタッフの人が2人ほど来て掃除中だった。これだと落ち着いて見学出来ない。そんなこと気にしなければいいのだが。
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見学出来るとは言っても建物の中には入れない。ところが、板の隙間から中が覗けたらしい。気付かなかった…。

ここから空港近くの奄美パークまでもう特に見るべきところは無いが、ずっとR58を走っていると内陸なので、海を見るために戸口に寄り道。
戸口集落自体は何も面白くない上に、ここからの海の眺めも良くないので、地図にも載っていない海辺を北へ行く道へ進入。途中で「通行止」という看板が出ていたが、気付かなかった振りをしてどんどん進入。
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地図にも載っていない道だが、センターラインがある立派なものだ。しかしながら土砂崩れで1車線埋まっている箇所もある。上手くすればこのまま海伝いに空港方面に抜けられるかとも思ったが、結局通行止の看板が真実になってしまっては時間とガソリンの無駄なので、途中で引き返すことにした。
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でも、来て良かったと思える絶景だった。ここまで来たこと自体は全くガソリンの無駄ではなかった。

旅行の最後の訪問地は奄美パーク。昔の奄美空港の跡地を利用した施設だ。観光物産館と言うべき内容。
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メインの建物にはステージ、土産物店、奄美の各島の紹介コーナー、レストラン、そして有料の博物館がある。例によって有料施設はパス。
ステージでは今日、元ちとせや中孝介も出演する無料ライブがあるのだが、残念ながら15時からで、帰りの飛行機が出発した後。因みにこのライブ、昨日と一昨日は福岡市で同じく無料で実施していたらしい。阿鼻叫喚にならなかったのだろうか…。

メインの建物から少し離れたところに展望台がある。
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登ってみると、眼下に昔の滑走路がほぼそのまま放置されているのが見えて面白い。
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また、反対側を見れば現空港の滑走路も一応見え、離着陸方向が南であればその様子も見える。丁度離陸するところだったのだが、カメラの準備が間に合わなかった…。

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さて、滑走路は立ち入ることも出来る。
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ここに置いてある計画図では滑走路を含む一帯を池にする予定だったようで、その準備工事の夢の跡なのか、実際に滑走路が一部水溜りになっている。
そもそも不思議なのが、滑走路なのに周囲より低くなっていること。また、嘗て滑走路の中央附近でこれを潜る道路があったようだが、これが滑走路を埋め立てた土手道路に付け換わっている。滑走路を池にするために横断道路も含めてわざわざ周囲を嵩上げしたのだろうか。

田中一村博物館もあるが有料。しかし、博物館周囲には無料の「一村の森」というものがある。どういうものかと思ったら、田中一村の作品に描かれた植物を出来るだけ忠実に植えた場所を何箇所か用意しているのだ。真面目に見学すれば面白かったかも知れない。

さて、奄美パークの航空写真を見てみると、施設一式がほぼ滑走路上にあり、駐車場がエプロンに見える。そうするとターミナルビルや従来の駐車場は一体どこにあったのだろうか。と思って古い航空写真を見てみると、なんとエプロンに見える領域がエプロン、ターミナルビル、駐車場に分かれていて、しかもそれが滑走路方向に並んでいたのだ。珍しい構造だ。

実質2日間の駆け足旅行はこれにて終了。
空港前のレンタカー営業所に乗り付けて返却しようとすると、空港まで乗って行ってそのまま放置していいと言う。実に有難い。離島はこの辺大らかなところがあるのがいい。

チェックインを済ませ、出発までオープンしたばかりの空港のジョイフルでマターリしようかと思ったのだが、やはり羽田行きの待ち時間となると人が集中するのでえらい混雑で、諦めざるを得なかった。
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メニューには鶏飯があるらしいと聞いたので楽しみにしていた(そもそも入店出来なかった以上関係無いが)のだが、外に置いてあるメニューには記載が無かった。それどころかドリンクバーが無いという大きな欠点が。
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看板には、フランチャイジーのロゴも入っている。

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上空から眺める喜界島。

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カートにはまだJASのロゴが。

帰りの飛行機は、羽田B滑走路着陸という初体験の経路だったため、着陸前に千葉ニュータウンから東京下町上空を経由し、上空からの眺めも初めて見るものだった。
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羽田到着後、折角なので国際線ターミナルを見物に。
シャトルバスの混んでること混んでること。今までの第1第2循環バスの様子からすると信じられない光景だ。京急やモノレールは国際線国内線乗継客に限り国内線駅と国際線駅の間の乗車を無料にするサービスがあるが、方法を工夫して無条件無料にしてもいいんじゃないか。
国際線ビルは、車椅子で展望デッキまで行こうとすると面倒で、1F→3F、3F→4F、4F→5Fと3回エレベーターを乗り継がねばならない。確かに4階以上は空港の本来施設ではない余興のようなものではあるが、何とかならなかったのか。
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また、4階は江戸小路ということで江戸時代風の町並みを再現しているわけだが、ここから5階へ上がるエレベーターが、そうしてデザインされた店舗と全く同じ雰囲気になっていて目立たない。これは宜しくないと思う。
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展望デッキの案内板。新規参入受け入れ枠は後10社ですw
23:59 | Comment(0) | 旅行

2011年06月04日

奄美旅行2日目:加計呂麻島

素泊まりプランもあったのだが、朝食付きとの差額は約500円。それで食べ放題なら、たまにしょぼいホテルもあるけど期待値としては金額以上の価値はあるだろうと朝食付きにした。
このホテルが素晴らしいのは、朝食が6:30からと早いこと。朝早くから行動出来る。
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そしてメニューは、にがうり味噌(ゴーヤと呼ばないところが沖縄との違いだろうか?)、かしゃもち等、ご当地らしいメニューが多い。ヨーグルトに掛けるソースもマンゴーソースだったり、果ては黒糖の欠片とか。その他一般的な料理も含めて品数も多いし、朝食付きにして良かった。

食後、親が出発準備をしている間にちょっとバス撮影に外へ。
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これはホテル脇にウツボ状態で停車している空港連絡バス。

名瀬郵便局近くに港町待合所があり、ここが一番バスが集積している。しかし待合所だけであってバスターミナルではないため、バスは前の道路を素通りするし、路線によってはここを通らない。それでもこの郵便局前の交差点が一番バスが沢山やって来るようだ。しかしながら様々な方向から来て様々な方向へ向かうので、バスが来る度にあっちへ渡ったりと大変だった。
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奄美交通が撤退して岩崎バスが残っている筈だが、車両は奄美交通の方が高級且つ比較的状態も良いことから、今走っているのは殆どが旧奄美交通車だった。
しかしそもそも奄美交通も親会社の鹿児島交通のお下がりが殆どである。奄美交通が最早消えてしまった上、鹿児島交通自体が近年は首都圏発生の安物中古車ばかりだ。そんなわけで最近は道の島交通が独自に全国から適当な中古車を集めているようだ。勿論奄美交通時代のような大型の高級車は望めない。

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川の上に造られた駐車場。こんなことをしなければいけないほど土地が不足しているのか…。

さて、ホテルの駐車場のシステムが一風変わっている。
ホテルとは別の土地に駐車場があるのだが、夜ここに駐車して係員に名前を言って鍵を預ける。ここまでは普通だが、翌朝どうするかというと、フロントに鍵が届いているのだ。
つまり、翌朝は(駐車場サイドとしては)勝手に出て行けということなのだが、その割には前夜止める時に明日は何時に出るのかと訊かれるので、そんなに細かく計画を立ててないから困る。

今日は予報では曇りだった筈なのだが、バスの撮影をしている際からぱらぱらと雨が降り、出発すると本格的に降ってきた。なんてこった。

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朝10時までは中央通りアーケードに車で突入出来る。
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天井の装飾がちょっと凝ってるようだが…こんな写真では駄目だな。

今日は古仁屋まで行ってフェリーで加計呂麻島へ行く予定。
その途中で住用のマングローブ原生林を見物する予定だったが、出発が遅くなってしまい1日7本しかないフェリーの時間が微妙になってしまったこと、そして大雨でとても車を降りる気にはならなかったことで、車窓見物のみ。

1時間ほどR58を走り、山を越えると瀬戸内町古仁屋に到着。
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ここの都会振りは凄い。高々8000人くらいしか住んでないのに…。

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因みにジョイフルがあるが、なんとこれが都市型の2層タイプのため車椅子では入れない。名瀬店も2層タイプなので奄美大島のロードサイド3店のうち平屋は1店のみということになる。平地が少ないから市街地への集中度が高くなることを表しているのだろうか。
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因みにこのジョイフル、2階だから車椅子で登れないにも拘わらず、車椅子用駐車場がある。一体どうしろと…。

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加計呂麻へのフェリーの航送料金は往復で5810円(全長5m以内)。旅客運賃は瀬相(せそう)までと生間(いけんま)までで運賃が違うが航送料金は同額で、航送券には区間も明記されておらず、往復で違う航路を使うことが出来る。
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とは言うものの、やはり車を載せると高い。
事前に調べたところ、加計呂麻島でレンタカーを借りると3000円程度らしい。それなら今乗ってる車を古仁屋に放置して改めて借りた方が大分安い。しかしながら、そうするとあちらで出発した港に戻る必要が出てくる。そうすると加計呂麻滞在時間は約4時間。一方で瀬相に上陸して生間から戻るようにすると5時間となり、1時間余裕が出来る。勿論同じ港でもう1便遅いので帰って来ればもっと滞在時間が延ばせるのだが、それはそれで奄美大島に帰って来るのが遅過ぎる。
加えて、レンタカー業者のサイトが無いのではっきりとしたことが分からないからぶっつけ本番となるリスク、手続きに取られる時間、そして荷物の積み下ろしの手間と時間といったことを考えると、差額の3000円も諦めて効率を優先すべきかという結論に至った。

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船は船首側にしかゲートが無いため、バックで載せることになる。そしてこの構造だから先入れ後出しになってしまうので、出来るだけギリギリに乗らないと損をしてしまう。幸い車は殆どいなかったので、大差なかったが。

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生活物資が猫車に積まれている。車に猫車ごと積んで港まで来て猫車だけ船に載せ、あちらではまたこれを車に積む。車のまま運ぶと高いから、物資の量からするとこれが最適ということなのか。
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船の旅客スペースは3層構造で、一番下の車両甲板を1階とすると、3階へは直接上る階段と、船尾で2階を経由する階段がある。航行中は車両甲板への立ち入りが禁止されるという原則から、前者は封鎖されるのだが後者を使って結局出入は自由。建前を守らせるためというよりは、1階から3階まで直結の長い階段なので事故の危険性が高いということかも知れない。
トイレには「停泊中使用禁止」の張り紙が…ってことは、垂れ流し?

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瀬相名物、フェリーかけろまを待ち受ける5台の加計呂麻バス。
島は海沿いに小さな集落が点在しているが、地形の都合で道路の付き方が単純ではなく、1路線や2路線で回り切ることが出来ないので、この台数が必要となる。全体的な輸送規模は小さい筈なので、なかなか経営は大変そうだ。

さて、この写真を撮ってから車に戻って下船したわけだが、これが実に焦った。ゲートが着岸前から開き、船が完全に停止する前からもう降りろと言うのだ。ここまでせっかちな船は初めてだ。

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どのバスも入口に踏み台を置いてあるのが親切。
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シビリアンに混じってキャラバンも。これでもきちんとバス登録なので10人は乗れるわけだ。そうは言ってもシビリアンの半分以下。積み残したりすることは無いのだろうか。
方向幕は後ろにも付いているが、車によって「加計呂麻バス」表示だったり、きちんと区間を出していたりとまちまち。キャラバンは見ての通り方向幕は無く紙で掲示。

帰りの港である生間はここより東なので、島を全部見ようとするとまずは西へ行くことになる。
瀬相や生間を含む奄美大島側の海岸には、一部センターライン有の立派な道路(県道614号)が付いている。
昨日と同じく半島の袋小路にそれと分かっていながら入り込んで、海を見てから苦労して転回(脇道の末端はとてつもなく狭い)して戻るということもしながら少しずつ進む。

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昔の実久(さねく)村の中心。しかしここは実久集落ではない。今市にある日光市役所のようなものだろうか。
加計呂麻バスのバス停はこのタイプと、丸板が白一色で隣停留所が併記されているものの2タイプ。

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このタイプは何故かこちらの写真のように丸板が下の方から欠損して「首無し」のようになっているものが多く、このように完全状態のものは珍しい。

こちらが県道の終点、実久。
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バスより先に出発したのに、あちこち寄り道したせいでバスの方が先に到着していた。
車椅子用トイレ(というより一般用の個室を車椅子用のサイズにしたもの)があったのでトイレ休憩。加計呂麻島には車椅子用トイレが存在しないのではないかとちょっと危惧していたのだが、一安心。
海岸。漂着物が多いのが玉に瑕。

西端まで来たので、ここからは南海岸へ。
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県道以外はこんな道ばかり。この道は違うけど、バス通りでもこんな道。

阿多地(あだち)集落。デイゴの大木が2つあるのが見所。というよりそれを見所にしない限り特に見るものは無い。
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デイゴは今がちょうど花の時期の筈なのだが、このように枯れ木にしか見えない。どういうことかと思って調べてみるとデイゴヒメコバチという寄生虫にやられて壊滅状態なのだそうだ。島内でも手遅れになって伐採を余儀なくされた木がいくつもあるそう。
そもそもこの虫の存在自体、ほんの8年前に確認されたばかりの新種だそうで、そんな虫が瞬く間に世界中に蔓延しているというのは恐ろしい限りだ。
Wikipediaを見ると薬剤を樹木に注入するか、デイゴヒメコバチに寄生する虫を放つことが対策らしいが、前者は費用が掛かり、後者は生態系への副作用が生じないか検証が充分ではないと思われる。八重山毎日新聞に「新技術開発を検討」という記事があるがそれ以上の記述が無く、どのようなことをしようとしているのか不明だ。いずれにしろ、有効な対処法が見つかることを願うばかり。

須子茂(すこも)には小学校があり(但し今年度から休校らしい)、校庭にデイゴがある。
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この木には辛うじて花が見られた。
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バス終点なので、こんな感じで一見無造作にバスが路外に突き刺さっているのが面白い。

嘉入(かにゅう)集落から少し瀬相方面に行った所にある嘉入の滝。
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加計呂麻バスの観光案内には「島唯一の滝」とだけ書いてあり、単に島唯一というだけならそれほどの代物でもないんじゃないか…という疑念もあったが、実際には名所扱いに違わず立派な滝だった。何より素晴らしいのがこれが道路に面していること。車に乗りながら迫力の光景と轟音が体感出来る。車椅子で遊歩道に入るのは大抵の場合困難なので、実に有難いことだ。

一旦島の北側に戻り、呑之浦(のみのうら)へ行く。南海岸と北海岸の往来は山越えで、しかも細い九十九折の道なので遠く感じるが、実際はどこも2、3km程度の距離しかない。
呑之浦には島尾敏雄文学碑と、特攻船「震洋」格納庫がある。
駐車場から左に海を見ながら遊歩道を進むと、右手の山を少し登ったところに文学碑、その上に島尾敏雄の墓がある。
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観光案内には「夏の夜は蛍が綺麗。但しハブに注意!」と書いてあるのだが、どうやって注意すればいいのか…。

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震洋格納庫は海沿いの遊歩道を更に進むと、右側の崖に幾つか点在している。
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そのうちの1つには、映画撮影用に復元されたものが格納されている(現地の説明看板には本物とも偽物とも書かれていないが)。
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格納庫は奥が崩落で埋まっているものもあるが、原形を留めているように見えるものは奥が深く、2,3隻格納出来そうに見える。実際にそうして縦列に何隻か格納していたのか、それとも資材保管用のスペースなのか。

再び南海岸へ回る。
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亀甲墓があった。奄美地方は大和式の墓ばかりだが、稀にこういうものもあるようだ。
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尤も奄美の標準的な墓は全く本土と同一というわけではなく、最下段の墓石が直方体ではなく角錐台形状且つ凝った造形になっている。
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また、特異例だが最下段が石そのままではなくこのように装飾されていたり、小屋が墓になっているものもある。

加計呂麻島最大の集落である諸鈍(しょどん)はデイゴ並木が名所なのだが、
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残念ながらここもほぼ全滅…。

最南端の集落徳浜(とくはま)には加計呂麻バスの廃車体がある。
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こんなものヲタしか気にしないだろ!と思うのだが、シマ歩きマップという無料配布の散歩ガイドにしっかり載っている。勿論用途は倉庫。
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向かいにはまともな観光スポットであるさんご塩工房がある。
よく見ると後輪が左右とも1輪外されている。ただ置いておくだけならダブルタイヤでなくても何とかなるから、加計呂麻バスが予備タイヤとして持ち帰ったのかも知れない。テレビでも紹介されていたケチケチ経営の真髄か。
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このバスがある場所から海に出て遥か左を見ると、ライオン岩がある。
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目の部分が本当に穴が開いているように見えるが、実際に穴が開いているのか岩の絶妙な重なり具合でそう見えるのか、この距離では分からない。

「男はつらいよ」のロケを行ったことを示す看板がある。島内には他にも何箇所かあるらしいが、特に興味は無いしそれほど注意を払っていなかったので、これしか見ることが無かった。

そして、加計呂麻島最後にして最大のスポット、安脚場(あんきゃば)の戦跡公園へ。
これを見ると、安脚場集落に突っ込むと迷子になるから気をつけろとあるが、全然迷うようなところは無かったのだが…。
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駐車場から少し歩かないといけないように見えるが、駐車場の先の道は車で突入可能なので、律儀に駐車する必要は無い。但し、転回スペースは充分ではないので、小型車でないと苦労する。
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弾薬庫。倉庫だけあって中は単なる大部屋。

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砲台跡は、眺めがいい(敵艦を狙うための設備だから眺めがいい場所になるのは当然の帰結だ)ために景色ばかり撮影して肝心の足元を撮影するのを忘れてしまった…。
尚、砲台跡広場の手前に柵と「車両進入禁止」の表示があるため、駐車場から先への道が封鎖を忘れたのではなく、侵入を明示的に認めていると判断した。

ここでちょっと苦労して転回し、反対側へ。

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反対側には金子崎手防備衛所という、この戦跡で一番の本格的な建築物がある。ここは実際に人が詰めて監視や機雷の遠隔操作を行っていた場所なので、倉庫とはわけが違うのは当たり前。
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しかし、こんな廃墟への立ち入りが公認されているとはなかなか懐の広いことである。
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屋根はすっかり雑草に覆われて見事にカムフラージュされているが、これは戦時中から意図的にそうしていたのか、それとも戦後の荒廃でこうなったのか。
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建物内には如何にも後から造ったと見える木造の屋内屋があり、床踏み抜きの恐怖(しかも後から見てみたらこの構造物の廊下がある部分だけ下が深さ1.5mくらいのピットになっていた)に慄きながら覗いてみると中には和室が2部屋。一体何の部屋なのだろうか。戦時中に詰めていた兵隊の休息場所とすれば存在意義としては自然だが、とてもそんな昔から存在するものには見えない。
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防備衛所隣、探照灯台跡からの眺め。

防備衛所まで車で突っ込むと先ほどと違って転回の余地がなく終点なので、数十mのカーブをバックせねばならない。
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バックして転回余地がある場所にあるのが弾薬格納庫。弾薬庫とは名称が分けられているが、どう違うのか分からない。中がただの大部屋なのも一緒だし…。

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最後に、弾薬庫その2。こちらは造形がちょっと凝っている。

これで加計呂麻島の観光終わり。ここで生間からの帰りのフェリーの時刻が迫っているので急いで港に向かう。安脚場の集落には東郷平八郎上陸記念碑があるらしいのだが、碑なんて特段面白いものでもないので、この時間の無い時にわざわざ見に行くものではないということでパス。実際は結構見つけにくいスポットだそうで、発見の満足感を味わうためには見に行く価値があったかも知れない。

さて、港に行ってみると、予定より船の時刻が30分遅かった。古仁屋港で貰って来た瀬戸内町の観光パンフレットに時刻表が載っていたのでそれを頼りにしていたのだが、その後ダイヤ改定があったらしい。逆でなくて良かった…。
乗船手続きを済ませ、思いがけない時間が出来たのでスリ浜まで行くことにする。
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ここは島内屈指の浜辺ということで、バス停も特別仕様。
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でも、それほど特別か?と思うような風景だった。勿論綺麗は綺麗なんだけどさ。

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ガソリンスタンド。この状態で営業中…

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瀬相ではバスが横に5台並ぶが、生間では3台縦列駐車。



奄美大島に戻り、もう夕方なので基本的には名瀬に戻るばかりだ。
が、瀬戸内町の果てを見ておこうと一旦南東へ。

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「ハートが見える風景」とは?
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このように、海岸線と左の木で切り取られた海がハート形に見えるというもの。ちょっと厳しいが…。
で、これを座って眺めるためのベンチがあるのだが、何故か3人掛けw

ホノホシ海岸。石が波で削られて川砂利のように丸くなったものが敷き詰められている。
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ありそうで、意外になかなか無い光景か。

その先、奄美大島の車で行ける最南端、ヤドリ浜。まぁ奄美では普通の綺麗な海岸。
と、ここでハプニング発生。
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…まぁ、業者は同じ車を纏めて買うだろうし、それほど広いわけではない島の中に閉じ込められてるんだから、そこそこ起こり易いことではあるんだろうけど。

古仁屋からこちら方面には瀬戸内海浜バスが走っている。奄美大島で道の島交通以外で唯一の乗合バス事業者だ。奄美交通の代替として参入したそうだが。
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しかし、これはワゴン車。加計呂麻バスのそれと違い、3ナンバーで本当にワゴン車。最早バスとは呼べない…
でも、一般人にしてみれば、ダイヤがあって、それに予め決められた運賃があって、相乗りの体裁であれば、立派にバスだろう。こんなことに目くじらを立てるのがヲタの悪い癖だ。反省せねば。

朝は大雨だったものの、次第に天候が回復して晴れ間さえ見えるようになってきたので、加計呂麻島が一望出来る高知山に行ってみる。ところが山に入ると忽ちガスってしまい、結局何も見えず。嫌らしい天気だ…。
帰りは行きと同じR58を走っても面白くないので、県道79号を使って島の西側を回ることにする。もっと時間があれば出来るだけ忠実に海岸をトレースしたかったところだが、もう17時を過ぎているのであまり油を売っている場合ではない。

と言いながらも途中で湯湾展望公園に寄り道。
こちらも標高が上がるにつれ視界が悪くなって行き、やはり駄目かと思ったが、展望台に着くとそこそこの透明度があった。
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十全な眺めではないが、これは寄り道した甲斐があった。
展望台には軽トラが1台いたが、なんとこれがお手製の「仮免許練習中」札を取り付けていて、練習がてらここまで来たらしい。仮免で来るような道ではないと思うが…。

結局古仁屋から名瀬まで所要2時間だった。

今日の夕食はあれこれ考えずにホテルのレストランにした。奄美大島名物の鶏飯を今日こそ食べる。
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ここのホテルでは刺身等が付いて1500円。市中の鶏飯屋だと鶏飯単品で1000円程度らしいので付け合わせが500円相当か。
気の利いた感想は述べられないが、美味しかった。

食後、またしてもダイエーに行って食料品を物色。昨日と合わせて弁当やパンの買いだめを行った。
パンは地元名瀬にある「ニューススム」という会社のものと、福岡ではお馴染みリョーショクのものが多かった。ニューススムのあんぱんは非常に美味しかったが、ピーナッツクリームパンはクリームの量が少なかった。
23:59 | Comment(2) | 旅行

2011年06月03日

奄美旅行1日目

JALのマイルが30000マイル強溜まっていて、そのうち約2000マイルが6月で失効するため、消費方法をあれこれ考えた末、奄美大島旅行を実行した。
特典航空券に引き換えるにせよ、おともdeマイル割引を使うにせよ、どれだけ遠距離であっても消費マイル数や費用は同じだから、出来るだけ遠くにしないと損だ。そうすると一番遠いのは石垣、次に宮古島だが、どちらも既に行った。その次は久米島だが季節運行。その次の那覇はメジャーな行先だから安く行く手段が充実しており、マイルを消費するのは割が悪い。という思考で、奄美大島が選ばれた。

当然土日の1泊2日では短過ぎて勿体無いので、前か後ろに1日休みを付ける旅程で空席を探すが、やはり特典にはあまり枠が割り当てられておらずなかなか見付からない。奄美をやめて那覇か北海道にしようかとも考えてそちらも探したが、同様に見付からなかった。そもそも休みを確定させるのも不安があり、2000マイルの失効分は捨てて旅行を延期しようか…とも考えていたところ、6/3は休んでも問題なさそうな気配になり、且つ6/3出発6/5帰着で空席があったので、思い切って予約した。

ここで、両親分含めて3人分を全部特典航空券にするか、それともおともdeマイル割引にするかも悩むところだったが、後者にするとマイルが余るから暫く後にまた取りにくい休みと航空券を巡って苦悶することになる。それに持ち出しはなるべく後に回すのが基本。特典航空券とおともdeマイル割引を比較すると、1マイル≒2円の計算になるから、まぁマイル消費の手段としては悪くはないだろう、ということで33000マイル(JALカード割引)で3人分の特典航空券を確保。
おともdeマイル割引は予約当日中は取り消せる(というより放置すると取り消される)一方、特典航空券は予約の瞬間に支出(マイルの)が確定してしまうというリスクがあるが、休みにくいとは言いながらも今まで清水の舞台から飛び降りる覚悟で休暇宣言をしてそれを取り消せと言われたことはないので、予約と休暇宣言を同時に行った。

という経緯を踏んで迎えた旅行初日。
羽田までの足を電車にするか車にするかで、費用も殆ど変わらないので迷ったが、電車にした場合東日本橋や三田のバリアフリールートが酷いものなので、車にした。
奄美大島への飛行機は1日1往復しか飛んでおらず、旅程が3日間でも実質2日間になってしまうのが痛いところではあるが、朝は遅く夕方も早くに帰って来るため、朝のんびり出発出来るのはメリットと言えなくもない。…それを言うなら他の目的地にする際も朝一の便を選ばなければいいだけのことだが…。
かなり余裕を持って羽田に着く心積もりだったのだが、平日日中という普段は車に乗ることのない時間帯の道路状況の考慮が全く甘かった。車椅子の人が搭乗するには手続きに時間が掛かるため1時間前に来いと言われていたのが50分前くらいになってしまい、チェックインからもう直接機内に直行という感じに。

手続きに時間が掛かる内訳は以下の通り。
まず、チェックインカウンターに行くと事前に座席指定していても半強制的に出来るだけ前方の席に変更される。事前座席指定が可能な席は、どういう基準なのか知らないがかなり限られており、指定は出来ないけど実際には空いている席が存在するわけだ。より前方に座れるのはサービスとも思えるが、実際には後述の通り降機は一番最後となるため無意味。翼の上や後ろの席しか指定出来なかった場合にはそれより前になるのは確かにメリットだが、今回の場合は元々の席も翼より前だったため関係無い。では何故前方の席への移動をstrongly recommendされるのかというと、どうも搭乗や降機を手伝う職員の負担軽減のためらしい。座席が後方だとそれだけ車椅子を押す距離が長くなるからだ。
そして、空港専用の車椅子に乗り移らねばならない。
次に、セキュリティチェック。折角の空港専用であっても車椅子は宿命的に金属を含むので、車椅子利用者は金属探知ゲートを鳴らすことを余儀なくされ、探知器でボディチェックされる羽目になる。しかも車椅子利用であるから体の自由が利かないわけで、背中などを椅子から離してチェックを受けるのがなかなか大変。というわけでこれも時間が掛かる。
散々時間を掛けて制限区域内に入るわけだが、搭乗は一番最初。優先搭乗というサービスと解釈するよりは義務に近い。他のお客さんがいると関係者が皆鬱陶しい思いをするから仕方のないことではあるが、そういうわけで1時間前のチェックインが要求されるわけである。

車椅子利用者は職員の援助が必要であるという理由でチケットレス搭乗が利用出来ないが、同行者は勿論関係無いのでチケットレス搭乗するとチェックインの際言明する。そうしないと一緒に搭乗券を発行されてしまい、マックの引換券(チケットレス搭乗の際に搭乗券の代わりに発行される控えの裏が引換券になっている)を貰いそびれることになってしまう。この際職員が気を利かせ過ぎ、車椅子利用の父の席と自分の席を入れ替える手続きを後から行った(そんなことしなくても仲間内なんだからいいと思うのだが)ため、控えがやり直しの分と含め2枚発行された。結果、マックの引換券が1枚増えるという役得にw

空港専用の車椅子は狭い機内の通路を通れるように、普通の車椅子でお馴染みの大きな車輪を外して幅を削ぐことが出来るようになっている(この際は内蔵されている小型の後輪が用を為す)。搭乗時にその車輪取り外しの作業もあり、そして今日搭乗するMD-90型は扉が外開きであるために扉が開口部より大きいため、扉より更に外側に位置するボーディングブリッジは開口部との段差を解消することが出来ない。このため実際に搭乗するのも結構時間が掛かる。

やっとのことで乗り込んだ飛行機であるが、実は現地天候を理由に条件付出航と言われており、鹿児島着陸か羽田引き返しの可能性を覚悟させられている。もしそうなってしまった場合、支払ったマイルや復路の扱いはどうなるのかと心配になる。
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不覚ながら知らなかったのだが、4月から駐機中は電子機器が使えるようになったので、機内やエプロンが撮り放題。
また、D滑走路完成後初の飛行機利用だが、上手い具合にそのD滑走路からの離陸になった。昨夏のD滑走路バスツアーに参加出来なかったので、これでやっとのことで上陸を果たしたことになる。

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結局何事もなく奄美空港に着陸。着陸してみたら鹿児島だったらどうしようかと思ったが、一面の海という景色は明らかにそうではなかった。
着陸に問題はなかったものの、生憎の雨。
隣ではスカイマークの鹿児島行きが搭乗案内中。
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スカイマークは費用節減のためにボーディングブリッジを使わない(そもそも奄美空港には1つしかないので、乗ってきたこの飛行機が使う以上後発のあちらは使えない)ため、お客が傘をさしてぞろぞろと歩いている。なかなか大変だ。大した距離ではないが、石垣ならランプバスに乗せられそうだと思った。

両親をターミナルに待たせて、レンタカーを借りに行く。
送迎車は今回借りる奄美レンタカーと営業所が隣接している日産レンタカーで共用だった。
奄美レンタカーは今回泊まるホテルウェストコート奄美宿泊者割引があるため予約したのだが、別に宿泊証明を求められるわけでもなかった。ホテルの宣伝にそういうプランを設定していて実質無条件適用なのか、それとも裏できちんと宿泊予約の確認を取っているのか。
軽を予約したのだが、やりくりがつかなかったとのことでパッソにランクアップされた。元々ここは軽とリッターカークラスは同料金なのでランクアップでもないが…。
そもそも予約時に料金が同じならどちらがいいかと悩んだわけだが、車種や乗り方次第で必ずしも軽有利とは限らない。また、今回は加計呂麻島へのフェリーを使う予定だが、軽なら安いということもない。それでも軽の方が燃費の期待値はいいだろう…と思ったわけだが、まぁ車が大きい方が車椅子は載せ易いし、それはそれでいいや。
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奄美の登録車のレンタカーは「わ」ではなく「れ」

因みに車には「金作原原生林と林道への乗り入れ禁止」と書いてあった。そんなに酷い道なのだろうか。

今日は島の北へ向かって海岸沿いを走りながら宿泊地の名瀬に行けば丁度夜になるだろうという算段。また、平日なので16時までは久々の旅行貯金も行う。
結局旧笠利町域のうち5局を回ったが全てスカ(非宝)だった…。奄美はどこか宝はあるんだろうか。
さて、本題の観光。
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予想通りというか、本土と沖縄を足して2で割ったような雰囲気だ。

空港を出て最初の主要景勝地であるあやまる岬はちょっとした罠。非常に目立たない看板が出ていて、交差点を半分行き過ぎたところでそれに気付いて慌てて転回して曲がる。ところがここから曲がると岬隣接の公園の手前の駐車場で行き止まりになってしまう。徒歩なら岬まで行けることは行けるのだが、この雨で足元が悪い中無駄に歩きたくはない。

尚、この公園には「サイクルトレイン」という遊具があった。恐らく奄美唯一の「鉄道」だと思われる。
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ただ、線路だけで上物が無かったので廃止されたのだろうか、それとも車両はトンネル内に隠してあるのか。

気を取り直して県道に戻って先に進むと、同じあやまる岬の目立つ看板があった。先ほどの看板は黙って見落としておけば良かったのだ。
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晴れていれば綺麗な眺めなんだろうけど…。レンズにも水が着くし、最悪。

次は島北端の笠利埼灯台。
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灯台の足元までセンターラインのある立派な道が通じているが、灯台への登り口の先で突然終了している。確かに灯台に行く以外に目的の無い道だからわざわざその先に行こうとはしないかも知れないが、予告も無く突然道が終わるというのは危ない。
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ここも、天気が良ければなぁ…。
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そして、足元にある漫画チックな像。こんなんでご利益あるのか?

奄美大島は昨年10月に豪雨に見舞われたことは記憶に新しい。その爪痕はかなり酷く、道路があちこちで土砂崩れに見舞われている。それでも1車線分の幅は何とか確保し、どうしようもない場合は通行止めになっているが、これも迂回路も存在しないことはまず無い。とは言えそうした箇所があまりに多く、その後が殆ど報道されなかったために失念していた現実は強烈だった。

島の西側に移り、次は蒲生崎だが、これがまた分かり辛い。
看板が出ていたので右折したところ、すぐに小川を渡り、その先数百mで山にぶち当たって終了。途中の悩むような分岐を別の側に行っても同様。その先は流石の酷道ヲタでも通行が憚られるような、車道かどうかすら怪しい完全放置の未舗装路。とても観光地に連れて行ってくれそうには無い。
尚、カーナビは県道クラスより下級の道路は全く載っておらず、まるで役に立たない。使えないな、ソニー。一方で道路地図は1:10万程度のものしか手に入らず、これまた情報量が少ない。
これもまた地形から推察してもう少し先から戻るような道があるのではないかと期待して進むと、果たして立派な看板と先ほどよりはかなりまともな分岐路があった。
そうして辿り着いた蒲生崎。駐車場からは何も見えないので雨の中そこそこの距離を歩かねばならない。
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ここも、天気が良ければなぁ…。

展望台を含む公園はちょっとした規模なので、折角だから全部回ってみる。
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人っ子一人いないし、廃道寸前の遊歩道だから、ハブが出ないかと心配ではあるが、奴らは夜行性だから…という極めて安直な理屈で自分を安心させて行動。
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折角辿り着いた神社だが、大したものではない。

さて、県道への戻りは、来る途中で分岐があったのでこちらへ向かってみる。ひょっとしたら最初に迷った入口の解答が分かるかも知れない。
果たして、解答が示された。蒲生崎に向かうには、件の看板から入り、小川を渡ってすぐの川沿いの道に右折し、次の畦道同然の道を左折すると、そのまま山に突っ込んで蒲生崎へ繋がる。この間一切案内看板無し。分かんねぇよ!

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こういう天候の時は、展望スポットから景色を眺めるより、低いところから間近に浜を眺めた方が綺麗だ。
しかし、この島は海面すれすれの高さに道路が通っているところが多い。津波や高潮は大丈夫なのだろうか。

旧名瀬市と旧笠利町は間にある龍郷町を挟んで合併し、奄美市になった。奄美市には旧住用町も参加しているほか、合併協議会には瀬戸内町、宇検村、大和村も参加していたが最終的には離脱。という経緯の中で、龍郷町は最初から協議会への参加すらしていない。これが前述の通り地理的に奄美市域に挟まれる位置だから尚更奇異なことである。
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と思いながら走っていると、龍郷町に火力発電所を発見。…これは、天草市に参加しなかった苓北町と同じ構図ではないか。原発でなくとも発電所があると儲かるんだなぁ。

龍郷町随一の観光名所は西郷南洲謫居跡。「謫」なんて字、知りませんでした…。そして恥ずかしながら西郷隆盛がこの地に流されていたことも。うーむ、不勉強。
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着いてみると有料である上に営業時間を過ぎていた。営業してると金を払う価値があるかどうか悩んでしまうので、むしろ丁度良かったと言えよう。

この先県道81号を進むと、今井崎岬の下を安木屋場(あんきゃば)トンネルで抜けるが、岬に行くには旧道の安木屋場峠から向かわねばならない。しかしこちらからでは通行止で、反対側から登攀。
岬へはその旧道から更に分岐する道だが、これが未舗装…
でも、これ「林道」ではないから、突撃して文句言われる筋合いないよね?
大丈夫、傷はつけないからさ。思いっ切り汚すけど。
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うむ、なかなかヤバい道だった。しかも帰らなきゃいけないし。
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なかなかの絶景だけど、これも天候が…。
現地で肉眼で見ていた時は天気の悪さをここまで恨まなかったのだが、写真にしてしまうと、撮影の腕がまるで駄目なこともあり、見晴らしの悪さが際立つ。
尚、峠に登ってくる途中には蘇鉄群生地がある。
ソテツくらい南国なんだからそれほど珍しい植物じゃないじゃん…と思ったのだが、確かにこの規模で群生していると圧巻だ。

そして、宿がある鹿児島県下2番目の都会との噂の名瀬へ。
なるほど、各業態の全国チェーンの店舗が一通り揃っている感じだ。洋服の青山、ジャマダ電機、ミスタードーナッツ、ジョイフル…。但しそんな中で意外なのは、全国チェーンのコンビニが見当たらないこと。熊本企業のエブリワンの独占のようだ。

市街地をあちこち走り回って様子を見た後、名瀬の夜景が綺麗そうなので、市街が一望できる場所を探す。それはおがみ山公園というところらしいのだが、どうも車では入れないらしい。そこを無理して山の途中まで登れるところは無いかと探し回り、住宅地の末端の狭い坂道に突っ込んで行き止まりになってバックで戻るという苦行を2回。結局夜景は見られなかったが、長崎市並の高密度市街地実装であることを図らずも体感した。

市街地には色々な店があるので食事どころも無数の選択肢がありそうなものだが、一見居酒屋風の店が多いため両親のお気に召さず、ダイエーに行って惣菜を仕入れるというちょっと悲しいことになった。
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そうして仕入れたのは黒糖焼酎と鶏飯丼。一応地元品を取り揃えてみたつもりだが、鶏飯丼がどう鶏飯なのかよく分からなかった。そりゃ載ってるのは鶏肉だが…。

ホテルはウェストコート奄美。奄美交通のバスターミナル跡に建てられた新しいホテルで、バスターミナル跡なので空港バスの発着所を設置することを条件として売却されたらしい。そのためバス1台分の駐車場がある。また、その関係か、奄美交通が撤退した今も事業を引き継いだ道の島交通との関係は深いようだ。
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普段の我が家の相場からするとかなり贅沢だが、他にどうも選択肢が見当たらなかったこと、バリアフリールームがあることからここにした。1人1泊あたり朝食付きで約4500円。
23:59 | Comment(2) | 旅行

リンガール

リンガーハットが、女性向けというコンセプトで「リンガール東京」という新業態店舗を開設したそうだ。
新聞記事(例)によれば、既存店は女性客が入り辛い雰囲気のために新業態を開発したとのことだが、牛丼屋が女性も入れる店として市民権を得て来ている中で、それよりは入り易そうなのになんという体たらく。牛丼屋は最近の価格競争で話題になったお陰で市民権を得た面があろうが、リンガーハットはそのように話題を振りまくことは特に無かったことが災いしているのか。

店舗名もだが、メニューの名称がどうも…。白基調の店舗内装や盛り付けと横文字を混ぜたメニューで西洋風のイメージを出してみました、ってところなのだろうか。

それより気になるのが価格。リンガーハットでは、店によって違うがちゃんぽん、皿うどんは500円前後。それが同等品と思われるちゃんpon、Saraうどんそれぞれ880円とはかなり高い。女性向けだから分量が多いわけでもなく、逆に少ない印象ですらあるから、よほど食材に拘っていると言いたいのだろうが、元々リンガーハットの野菜は全て国産に切り替えているから、それを更に地産地消に拘ったからと言って、更に有意に価格が跳ね上がるものでもないと思うが…。そもそも地産地消の意義の1つは物流に係る(様々な意味での)コスト節減であり、従って価格の低下が期待されるところ、逆に高くなってしまっては価値が半減である。

まぁ、何であっても、拘れば拘るほど原価を吊り上げることは可能だろう。しかし普通はある程度のところで市場が認める価値の上限に行き着いてしまう筈。男性に比べ可処分所得が多く実際に財布の紐も緩い女性をターゲットにすることで、価格そのものに附加価値の存在を訴える戦略に出たと見るがどうか。
01:40 | Comment(0) | 社会