2011年07月15日

台湾旅行3日目:やっぱり乗り鉄?

7時前に起きてシャワーを浴び、準備をして食堂へ。
朝食はビュッフェ形式かなとちょっと期待したのだが、こんな詰まらないものだった。10分で完食。
今日は平渓線に乗りに行く。平渓線は台鐵の東部幹線を東に行った三貂嶺から分岐して、東部幹線より南側を西に進む路線だ。従って、何を見てもこの路線へのアプローチは東部幹線が案内されている。
しかしながら、そういう路線形状だから、平渓線の終点附近は実は台北市街の南東とそれほど遠くない。そうであれば、そのあたりの捷運駅からここへ至るバス路線があるのではないかと旅行前に調査した結果、発見しました。台北客運1076。木柵駅から乗ることが出来る。
しかし、このバスが1時間に1本しかない。7:30から食事をしていると時間の余裕を持って9:45発か…と思っていたのだが、食事がさっさと済んでしまったから8:20が狙えそうだ。でも間に合わないかも知れない。余裕の行程のつもりが、予定より早く進んだために逆に焦ることに。
台北車站から板南線に乗り、忠孝復興で文山線に乗り換える。しかしこの駅は地下から高架への乗り換えなのでエスカレーターが長いのだが、ラッシュ時間帯なので混雑しており歩いて登れず時間が掛かる。焦っている際にこれでは心臓に悪い。そしてホームに辿り着くと物凄い行列で、今正に電車がいるのだが、小型車であることが災いしてとても乗り切れず、次を待つことに。
そうしてハラハラしながら木柵に到着し、大慌てで改札を抜け、周辺地図でバス停を確認して急行する。ところがバス停は道の反対側で、これを横断するための信号がとてつもなく長い。この信号で待たされている間にお目当てのバスが目の前を通過するという悲劇にならないかと不安で、本当に寿命が縮む思いであった。単に1時間ロスするだけでなく、捷運とバスの乗継割引が1時間以内という制限があるため、これが適用されなくなってしまうのも(金額自体は微々たる物だが)痛いのだ。まぁ、こんなことでいちいち神経すり減らしてたら到底生きていけないが…。
バスは(始発停留所の時刻しか分からないので推測だが)若干の遅れを伴ってやって来たため、無事に乗ることが出来た。
台北客運は今や首都客運の傘下になり、都心部では首都客運と同じ色をした新車ばかり走っているが、こちらは傘下入り前のピンク塗装の更に前のデザイン、如何にも古臭いバスだ(台北客運はピンク塗装になるまでが年式の割に車型自体も実に古臭かったが)。同じ社内でも郊外にボロを回すというのは万国共通だな。
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行先表示(というより区間表示)もLEDに改造されておらず板式で、別路線の板が車内に無造作に置かれていた。
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老街が有名らしい深坑を通り、山へ分け入る。文山線に乗っている時点で既に山がちな場所を通るが、バスに乗り換えると自然そのままの山がすぐだ。台北が広くはない盆地を無理矢理切り開いた都市だということが分かる場所とも言える。
峠を越えると平渓線の終点菁桐で、単純に平渓線に乗るだけならここで降りるべきだが、1駅先の平渓周辺が一応町並みが見所らしいので、そこまで乗る。平渓といえばこのバスの終点でもあるのだが、終点らしくない場所で他の客がみんな降り、見回してみると確かにそこが平渓駅の入口だったので、自分もそこで下車。

平渓は以前の平渓郷、台北県が新北市になってからは平渓区の区役所がある、沿線の中心地だ。しかし、実に小さい集落なので、それほど時間を掛けて見るほどのものではない。
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…まほろさんの劣化コピー?
まずは駅に行って時刻表を確認。もうすぐ下り(菁桐行)列車が来るので、それを見てから周囲を散策し、折り返しを再び撮影してから、次の列車に乗るべく菁桐まで徒歩移動というスケジュールにした。
平渓は区役所も存在するなど平渓線沿線の中心だが、集落の規模はごく小さい。名所案内に「古いポスト(日本の円筒形の旧型と同型)」なんてものが書かれているくらい、見所は多くない。菁桐への列車を見送り、その列車が隣駅で折り返して来るのを待つ間に全ての見物が済んでしまう。
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規模は小さいながらも、昔ながらの雰囲気を残す商店街がこの町の特徴的景観ではある。
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その中で一番大きなものは、八仙洞だろう。これは本堂の横に洞窟があり、この奥にも仏像が安置されている。尚、「本堂」は観音巌という名前である。ひょっとしたら互いに独立した寺院かも?
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洞窟なので電灯が用意されているが、電気が来ていない様子…。しかし殆ど屈曲も無くそれほど長い距離ではないため、問題なく歩くことが出来る。
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しかしこの洞窟、興醒めなのが、一番奥まで来たつもりが山の反対側に抜けてしまっていることである。シャッターで封鎖されてはいるが出入口もあり、しかもこちら側には車で乗りつけることも出来るという…。
しかし、電灯が点かないので、この反対側出入口からの光が拝観の助けになる面もあるが。
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また、この寺に隣接する崖の斜面には、太平洋戦争中の壕が多数残されている。
殆どはただの短い横穴だが、一部は中で横に延びて別の穴に繋がるなどしている。しかし、如何せん高さが低いために入ってうろつくのは面倒。子供の遊び場には丁度いいけど。

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折り返し列車を撮影(失敗したけどorz)し、次の列車を終点で捕まえるために、次の列車が来るまでに終点まで約2kmを歩く。ほぼ線路に沿って道路があるので簡単な行程だ。
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道中は道路と線路が同じ高さで遮る物無く並走している区間が多く、ここで列車を待ち受ければそれなりの写真になりそうだ。しかし、そんなことをしては旅程が更に1時間遅くなってしまう。
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そして、終点菁桐駅に到着。平渓と大して変わらない規模の町だが、列車に乗ってきた観光客は取り敢えず終点までという人が多いだろうから、1駅手前の平渓に比べて土産物店も多く、観光地化されている。
ここからちょっと歩いたところに、平渓線の建設目的でもあった炭鉱の遺跡があるようだが、これはパスした。
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駅にはその炭鉱からの積み出し設備も残っている。

さて、駅の窓口で次に降りる十分までの切符を所望する。すると、硬券が出て来た。これは意外。こんなものがあるとは。様式は自動券売機で売っているエドモンソン券と殆ど一緒でフォントが違う程度だから、日本のそれほどには有難味は感じられないが、珍しいものであることには違いない。
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写真左から、硬券、自動改札非対応(裏が白)自動券売機発行軟券、自動改札対応(裏が黒)自動券売機発行軟券。
平渓線に乗りに来る観光客の多くは線内一日乗車券を買うであろうから、こんな券の存在に気付かないだろう。1回途中下車の片道だけの旅程では一日券の元が取れないからこのように普通乗車券を買ったわけだが、それが意外な発見に繋がった。
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十分は観光資源も集中する沿線最大の町である。
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線路の両脇に商店街が形成され、店の前の道路と線路の間に柵も何も無いので、路面電車か、或いは東南アジアの都市部の線路脇のような独特な光景を呈しており、平渓線と言えば観光ガイドなどにはまずこの場所の写真が掲載されている。
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列車が来ない間を見計らって線路の中央でランタンを上げること(商売で、客が金を払うとイベントが発生する)が行われており、なかなか長閑だ。しかし僕が見ていた時は列車の発車直前にそれを始めてしまい、終わるか終わらないかというところで列車が来てしまい、警笛を鳴らされていたが…。

ここには現役の炭鉱兼博物館があるので、それを見学するべく線路沿いを東に歩く。地図を見ると500m程度東に行ってから、線路を離れて北へ2kmくらい山道を行かないといけないようでうんざりしていたのだが、実際に行ってみると最初の500mを歩いたところで博物館の麓側の建物があった。なんだ、ここまででいいのか。
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しかし、入ってみると人がいない。暫くうろうろしていると人が来たので、見学したいと言って200元で切符を買う。うーん、200元か…。台湾の物価に照らすとかなり高い入館料だな。
係員はビデオのスイッチを入れて、「これを見てろ」と言って消えてしまった。ビデオは紹介ビデオのようなきちんとしたものではなく、テレビ番組にここが採り上げられた際のものだった。暫くはこれを見ていたが纏まりの無い内容に嫌気が差してしまい、さてこの後一体どうすればいいのかと思っていると、送迎車がやって来た。これに乗って先ほど地図を見て嫌気が差していた山上の地区へ移動するらしい。
車で移動する道中、右側には鉱山鉄道の線路が垣間見える。これがこの博物館の最大の見所だ。
そして博物館本体に到着。入ると案内の女性が現れるが、こちらの中国語理解力の欠乏と、先方の説明の要領の悪さで、どうすればいいのかいまいち分からない。少しするとバスでやって来た団体客が現れ、彼らと一緒に鉱山列車に乗ることになった。
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鉱山列車に乗車出来るのはこの博物館の特徴ではあるが、残念ながら坑内は現役設備であるためにそちらへ向かうものではなく、地上区間の往復のみである。また、本来は架空線集電による電化鉄道だったのだが、車両が小型即ち架線高さが低いことが一般人を乗せるにあたって危険と判断したのか、バッテリー式に改められていた。尚、架線は一見引き続き張られたままであるように見えるが、どうもただのロープに張り替えてあるように見える…。
鉱山鉄道なので乗り心地など全く配慮していないから、団体客からは悲鳴とも歓喜とも取れる声が度々上がる。
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走行距離は2km弱だろうか。亜熱帯林の中をひたすら走り、風景の変化には乏しい。途中には動植物解説パネルらしきものが置かれているが、一旦停車などしないので読めない。何のために置いてあるのだろうか。
終点は一応駅になっていて、展示室のような建物もあるが、実際には一旦下車することも無く折り返す。ここは先ほど切符を買った麓の建物に比較的近く(但し高低差は相変わらず大きい)、どうもそもそもの姿は麓の建物からここまで来て列車に乗って山上地区へ移動するというものらしいが、どういうわけか現在のような状態になっているようだ。
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終点には機回し線があり、機関車を付け替えて戻る。

乗車した場所まで戻ると、団体さんの次のイベントは何かの体験教室らしく、その部屋へと移動する。一人残された自分はというと、先ほどの案内人にビデオ室に通され、案内ビデオ鑑賞となった。こちらは本当に案内用に制作されたものだ。中国語だが、台湾品質だから中国語字幕も入るので理解は簡単。
内容は、稀少な現役鉱山鉄道であるということと、その存在のために日本から鉄ヲタが押し寄せて来るという話が中心で、およそ一般人向けではなかったw
ビデオが終わると、もう団体さんはイベントを終了して立ち去っており、ただ一人残された客となってしまった。先ほどの案内人が再びやって来て、付きっ切りで展示室を一通り案内してくれた。中国語苦手だと言ったら英語でやってくれたので助かった。
炭鉱の概要を紹介する展示室。海外の炭鉱として夕張炭鉱も紹介されていた。
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鉱夫が坑内に入る際の装備品。酸素吸入器など。いまいち古臭く(品物そのものばかりでなく、放置感が漂っている)、また見学コース上に無防備に並べられている様子からして、現役の品とは思えないのだが…
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擬似坑道。本物に入ることは出来ないのでこれで我慢するしかないが、実に味気ない。
味気ないが、屋外にトタン板で造られているので中が非常に暑い。この暑さこそが疑似体験なのだろうか…。
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そして、入ることの出来ない本物の坑道入口。うーん、見てみたい…
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園内には、使われなくなった側線や貨車が放置され、一部はそれを活用してオブジェになっている。
見学を終わり、また送迎車で下まで送って貰い終了。

ここから線路沿いに更に1km程度東に歩くと十分瀑布があるが、こちらも有料であることとそれほどのんびりしている暇もないこと、ひょっとしたら立地的に車内から見えるかも知れないと思ったことでパスし、時刻を確認すると程なく次の列車が来るところだったので真っ直ぐ駅へ。
しかし、残念ながら車内からの視界はしっかり遮られていた。
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写真左手が十分瀑布の入口。
十分瀑布は十分駅と隣の大華駅の中間に位置し、どちらかと言えば若干大華に近いような感じもする。ところが大華からは真っ直ぐ十分瀑布に至る道が無い。このため、大華駅には「線路を歩くな。十分瀑布へは十分で降りろ」という掲示があった。
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平渓線と宜蘭線の分岐駅三貂嶺は山深い渓谷であり周囲に何も無い、分岐駅としては非常に寂しい駅だ。このため、平渓線の列車も当駅を始発終着とするものは皆無で、乗車した列車もこの先八堵まで足を伸ばす。
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八堵は台北側から見て縦貫線と宜蘭線の分岐駅で、千葉駅ほどではないがホームのある箇所で既に両者の離間が始まっている。このため両線のホームが完全分離されているので、台北方面に行こうとする場合、宜蘭線と縦貫線のどちらのホームに次の列車が来るか、両方の発車案内板を見て確認しないといけない。
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やって来た列車は新型の700型。
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若干硬めだが椅子はモケット張りでセミクロスシート。ビニールレザーのロングシートである従来車に比べて格段に良くなっている。扉上には次駅案内表示装置も完備。

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松山で下車。近年地下になった駅だが、天井も高く実に立派な駅だ。しかし利用客がそれほどいないせいもあり、どうも寒々としている。
駅を出てみると大雨になっていた。3日間全てこういう天候とはorzorzorz
お土産を物色して帰国したいが、資金が心許ないので1000円くらい両替しようと銀行を探す。駅の地図を見るとあちこちに銀行マークがあるので、一番近いところへ行ってみるが…見当たらないorz 仕方なく別の方面を探し、見つけた銀行に入って両替してくれと言うと拒絶された。うーむ、銀行なら何でもいいわけではないらしい。次の銀行も駄目。3軒目でやっと両替して貰えた。その店を出てから確認すると、「外国通貨両替取扱(中国語オリジナルの表記は失念)」という意味の看板が出ていた。あー、日本と一緒でこの表示を確認してから入らないと駄目なのね…。
結局たかが両替で1時間近くロスしてしまった。

「自助氷」という看板が目に入った。カキ氷なら面白いけど、まさか…多分持ち帰り用のただの氷の自動販売機か何かだろう…と思いながらも一応見に行くと、まさかのカキ氷屋だった。
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容器を受け取って自分で具を好きに選んで入れ、残りのスペースにカキ氷を入れて貰うというもの。容器1杯幾らという料金体系。
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ここで、調子に乗って色々な具を沢山入れてしまったが、これが失敗。氷が入る余地が小さくなって常温の具が全く冷えず、氷を食べに来たのに生温い各種甘味を食べているだけになってしまった。ほどほどにしましょう。
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近くには慈祐宮という立派な寺院があるので拝観。
中には、東日本大震災に対する義捐金へのお礼のポスターが貼ってあった。
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台湾の方々の暖かい志と、被災地の力強い意志を改めて感じることが出来、感動した。
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ここの寺は奥の方が寺院にしては高層建築になっており、5階まである。
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十干十二支の60年周期の守り神の像を一堂に並べた部屋があり、思わず自分の年を探してしまう。ただの十二支ならあまり気に留めないのだが(汗
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中国語で観光客のことは「遊客」と言うが、ここでは「香客」という表示があった。観光でやって来るとは無礼、参拝客という意味だ。こちらのお寺では線香を焚いてお祈りをするのが流儀、だから香る客。なるほど。
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展望施設では断じてないのだが、一応眺めもいい。

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さて、旅行の最終ミッションのお土産物色だが、夜市も開催されるそれなりの繁華街だというのに、目当てであるお菓子を売っている店が全く見当たらない。散々歩き回って漸く小さな個人商店を見付け、選択肢は少なかったがそこで何点か購入。本当はスーパーマーケットの方が安くて品揃えも多いからいいのだけど…。

そして、旅行の最後に今一度マンゴー氷を食べようと店に入り、今までより高い品物に最後だからとアタック。
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高いが分量も相当あり、それでも体積あたりでは他に比べるとまだ割高だとは思うが、美味しいし日本より格安であることには変わりない。
さて、こんな寄り道をしていたら、40分に1本しかない空港行きのバスが行ってしまった。
次を待つくらいなら歩いた方が早いのではないかと思い歩き出すが、思いの外遠い。30分くらいで着くと思っていたのに、途中から一部走っても45分。空港到着が飛行機出発の1時間前を切ってしまった。焦った焦った。
これで、福岡、石垣、カトマンズ、ポカラに続き、空港市内間徒歩連絡達成:p
チェックインではデルタのマイルを登録して貰うために会員番号を係員に伝えるが、何度説明しても相手は自分が日航便扱いでJALマイルを付けようとしていると誤解するので、なかなか苦労した。
機内では中華航空の隠れたサービス品であるトランプを要求。ところが、通りかかった客室乗務員に2回言っても持って来ないので、堪り兼ねて生まれて初めて呼び出しボタンを行使。漸く忘れていたことに気付いたようで、お詫びの意味なのか2組持って来た。この2組、なんと柄が違う。1組手に入れれば済むものではないらしい。
羽田からの出国が初めてなら入国も初めてだ。入国審査を抜けるとその後ろがすぐに手荷物受取所という珍しい構造で、通常なら階段等で隔離されている施設が直結しているために面食らう。

帰りは、京急+都営で市ヶ谷まで590円…と思って券売機で切符を買おうとしたら590円が無い。あれ?と思って運賃表を確認すると550円だった。そうか、国際線からだと距離が短いから京急区間が1区間安くなるのか…。
23:59 | Comment(0) | 旅行

2011年07月14日

台湾旅行2日目:集集線乗り鉄

バスの前方にはLED表示器が付いている。これを使って次の停留所の案内をするのだが、それに加えて「○番座席の人は降りろ」という案内まで流れる。なんと親切なんだ。尤も、肝心のその表示が一部の停留所で機能してなかったような気がするが…。

台南なんてそう遠くはないので、4時過ぎに着いてしまった。眠いし暇だ。
うろついてみるが駅はまだ開いてないし、営業しているのもバスの待合所とコンビニだけ。結局1時間くらいバス待合所で居眠り。ここはこれから乗る客のための施設だから、煙たがられたかも知れないが…。

本日の取り敢えずの目的は、最近災害不通から復旧した集集線乗車。復旧記念で無料になっているのだ。勿論、そこまでの交通費の方が高くつくという本末転倒な状態だが、こじ付けでも何か動機付けをしないと一生行かずに終わってしまいそうだし、宿代浮かすために夜行バスに乗ると嫌でも遠くに行ってしまうし。まぁ、夜行バスと雖も距離が短くてすぐ着いてしまうから、睡眠時間を確保するために往復乗るという手もあるが…。
集集線に乗るには台南でも南過ぎるのだが、夜行バスでここまで来たのもそのため。これより北の都市では台北から近過ぎて夜行バスは走っていない。
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5時半頃に駅に行くと流石に開いていたので、洗面所で洗面やら歯磨きやら。洗面所はトイレと違ってオープンなのだが、夜中はご丁寧に水道を止めて使えないようにしていたのだった。
自動券売機では近距離切符を売っているが、集集線の分岐駅二水は遠過ぎて売ってないので、窓口で購入。台北から乗ってきたバスの1/3の距離なのに161元。高い…。まぁバスが安過ぎるのだが。
台湾の古都である台南にはるばる来ておきながら全く観光しないばかりでなく、乗り鉄観点からも高鐵台南駅までの接続路線である沙崙線を乗り潰しておかないことは後々禍根を残しそうではあるが、これはこれでまたいつか、じっくり台南観光をする時にしよう。

行き当たりばったり旅行と言ったが、最低限の時刻表調査は行っている。ここ台南から二水まで始発で行くとどうなるかという点も調査項目の1つ。台南5:47→斗六7:25/7:28→二水7:45という乗継だ。
ところが、台鐵御自慢の遅れを正確に表示する案内板にて「遅れ4分」と。早速か…。
台鐵の鈍行である「區間車」は、台北近郊を走っている新車以外ほぼ全てロングシートで実に味気ない。

鈍行列車に乗ってのんびり車窓を眺めるのは勿論悪くはないのだが、特に書くような話も無い。

列車は遅れを引き摺ったまま斗六に到着。しかし接続する筈の列車はこちらをほんの1分も待たずに発車してしまっていた。平気で遅れる癖にこういうところの配慮は無いのか…。お陰で40分待ちであるorz 多分制度上途中下車も出来ないので何も無い改札内でうろうろしているしかない…。
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待っている途中で自強號が来たので、珍しい列車ではないが暇だから撮影でもするかと反対側ホームへ行き撮影。すると、ホームにいた人に「新竹に行く列車はどれだ」と訊かれた。ぉぃぉぃ、わざわざ外国人に訊くなよ…。その人の切符を見ると今正に向かいのホームで停車している自強號ではないか。「あれだ」と言うと大急ぎで飛んで行った。間に合うかどうかこっちまでハラハラしてしまった。

やっとやって来た次の區間車で二水に移動。

二水で集集線の時刻表を見ると、次は1時間以上後。たった1分のマイナス接続のお陰で斗六で40分、こちらで70分のロスだ。全く酷いものだ。
集集線は無料運行中だが、単に改札を開放しているわけではなく、事前に窓口で乗車票を受け取らねばならない。これがここ二水だけでなく遠くは台中等でも配布しており、しかも1列車あたり400枚と発行枚数の上限が定められている。充分な枚数に見えるものの、上限がわざわざ設定されていると、それに抵触する恐れがあるのかと思ってしまい、実際に受け取るまでは緊張する。
窓口で乗車票を所望すると、予め印刷されて綴ってある立派な乗車票に列車番号の判子が押されて渡された。…これで本当に複数駅での発行枚数を管理しているんだろうか?

1時間以上待たされるというのは物凄いロスではあるが、朝食に丁度いい時間が出来たとも言える。駅前で食事場所を探しつつ散策。
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二水は人口約1万6千人の郷(市鎮郷の順なので日本で言えば村に近いが、日本の村より人口が多い所も多い)で、日本であれば郊外のショッピングセンターに客を取られて駅前はゴーストタウンになっていそうなものだが、こちらは活気に満ちている。日本ほど自家用車が普及していないためだろうか。

スーパーマーケットがあったのでちょっと覗いてみるが、まだ旅行の半分も終わっていないうちにお土産を買うと重くてしょうがないので、あまり真面目には物色せず。
入口にチラシが置いてあったので、こちらの販促戦略は如何なものかと調べるために1枚頂戴する。うーん、日本に比べると地味なチラシだな。全国的にこうなのか、それとも田舎だからなのか…。
日本に比べて劇的に安いものもあるが、中には高いものもあり油断はならないようだ。

食堂を物色したが、結局「冷氣開放(冷房中)」の文字に惹かれて駅前の自助餐へ。
自助餐とはカフェテリア方式で、大皿若しくはお盆に載せた複数枚の皿に自分で料理を盛り付けて最後に会計をする方式。なのだが、どの料理が幾らなのか、はたまた大皿1皿で一律の金額なのか、何も書いておらずシステムが分かり辛いのが難点。そこで、入店して「この店のシステムはどうなっているのか」と訊いてみようとしたのだが…、言葉が上手く出て来ず、伝わらないorz
しかし、見回してみるとショーケースに料理が全然準備されておらず、今すぐ食べさせてくれそうな雰囲気には見えない。これは頑張って訊いてみるまでも無いか…と思い、逃亡。

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結局、別の屋台でこんな麺を食べました。20元。

駅に行くと…
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げげっ、幼稚園の遠足ですか…。こりゃ車内が阿鼻叫喚になりそうだ…
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二水は大きな駅ではないので、集集線の列車はより北方の彰化なり台中から直通するものが殆どだ。これから乗ろうとする列車も台中始発で、既にかなりの立席も出る混雑振りである。平日だというのに…。
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通票閉塞のようです。
台鐵のディーゼルカーは半室運転台なので客室や座席が最前部まで到達しており、かぶりつきには最高である。しかし、若干ややこしい構造になっていて、最前部扉のすぐ前側の扉位置から見て右側にトイレがあり、その更に前方左側に運転台がある。通路自体はほぼ真っ直ぐではあるが、客室がクランク状になっている。
かぶりつきには最高と言っても混んでいるため、座席は勿論のこと立席ですら最前部を確保することは出来なかったが。
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観光路線であることを意識してか、線路脇は綺麗に整備してある。

濁水で行き違い。停車時間もあったし通票交換の場面でも見てみたかったが、混んでいてとても車外に出られる状態ではなかった…。
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濁水を出ると、右手に廃線跡のようなものが見える。これは何なんだろうか。
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濁水と龍泉の間は、並木を隔てて道路が並行している、集集線の写真としてよく見るシーン。
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龍泉の手前で線路が左に分岐。貨物線だろうか。踏切部分は分岐線の更に左側にも何条かのレールが…。
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集集駅は開業当時からではないものの、かなり古い駅舎が今に至るまで使われている。そして駅周辺は散策スポットということになっているようだが、途中下車すると1時間消費することになる。するとしても復路だが、どうしようかなぁ。
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水里。日月潭へはここでバスに乗り換え。
以前の旅行で、日月潭からバスでここまで来て、集集線に乗り換えようと思ったのだが、バスが遅れて乗れなかったことがあった。今回は8年越しのリベンジということになる。尤も、その際の乗継が成功していたとしても、ここから終点までの1駅を残すことになって後味が悪かった筈だが。

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そして終点の車埕。
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さっさと折り返そうかと思ったが、それなりに散策するところがありそうなので、1本落とすことにする。しかし凄い人の数だ…。
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元々集集線は駅の先に見える明潭ダムや発電所建設のための資材運搬のために建設され、その後はサトウキビ列車となり、その後には林鉄の役割を担うという、時代によって役割が変遷してきた鉄道だ。現在の車埕は貨物輸送として最後の役割であった木材運搬関連、つまり製材所が復元展示されている。
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また、広大な構内には使われなくなった機関車や貨車が無造作に展示(放置?)されている。

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竹馬の変種がありました。
日本の竹馬すら乗れないので、全然立てなかった…。
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いや、乗り方のコツを書いて頂いてもね…言われたとおりに体が動けば苦労しませんよorz

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その先は製材所の復元展示館である。

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貯木池から製材所まで材木を運ぶ鉄道の復元。あくまでレールだけで車両は存在しないが。軌間何mmだろうか。
踏切まである。短距離ながら割と本格的な鉄道だったようだ。

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貯木池と、その向こうに見えるダム。
ダムの上まで行けば眺めが良さそうだが、残念ながら登れないようだった。
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ダム拡大。ロックフィルダムです。

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何故か台北市ナンバーのパトカー。
ところで、台湾のナンバープレートは、地名が直轄市・離島県・「台湾省」という区分しかなく、大部分が台湾省ナンバーだった。ところが昨年、直轄市が2つから5つに増えた。これでナンバープレートの地名が増えたのか?と期待していたのだが、それより前に地名自体を表記しなくなり、新しいナンバープレートはのっぺらぼうになっていたのだった…。
元々英数字だけで一意に決まる番号体系で、地名はただのおまけ。そこへ、「台北市」ナンバーはブランド物ということで盗難が相次ぎ、地名表記の廃止に繋がったらしい。
しかし、この桁数じゃすぐに足りなくなりそうだ。日本と違ってナンバープレートは使い回すのだろうか。香港などは人気番号を高値で売るのが有名だから、逆に言うと使い回しているということだが。

土産物屋さんのとある商品。
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片仮名の「ケ」に見えるんだが…?

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こちらは観光地化されていない昔からの集落。食堂ならこちらにもある。

登り切ったところには三元宮。
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野外コンサート場みたいな外見だが、きちんとした寺院だ。台湾の寺院は歴史的建造物は少ないものの、どこも仏像が綺麗に祀られているしオープンであり、日本より信仰が生きている感じがする。

ダムの真下に行っても登ることは出来なかったが、こちらからダム天端方面への遊歩道があった。

途中から駅周辺一帯を見下ろすことが出来る。
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これで列車が来ていれば風景として完璧なんだが、そんなことをしたら更に1時間待ちになってしまう…。
いや、写真撮ってから頑張って駆け下りれば間に合うかも知れないけどね、無駄に汗かきたくないし…。

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そしてダムに着いたが、入れない様子。日本とは事情が違うようだ。
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しょうがないのでダム湖だけ撮影。

これで散策を終え、駅に戻って乗車。帰りは座席を確保。
こちらで散策の時間を使ったことと、折角確保した座席が惜しいこともあり、集集での途中下車はしないことに。
この後どうするかろくに考えていなかったが、鹿港に行ってみようと思いついた。鹿港へは彰化からバスとガイドブックにあるので、それに従うことにする。少し南の員林からでもバスがありそうな気がするが、員林は曲がりなりにも降り立ったことがある町なので、散策も兼ねて彰化に行ってみよう。
列車は無料の集集線から有料の西部幹線に乗り入れて台中まで行く。そうすると西部幹線内で降りる場合は下車駅で集集線の乗車票を見せて精算かな…と思っていると、西部幹線に入ってから車掌が回って来たので車内精算。こうなると目的地を発音しないといけないので通じるかちょっと冷や汗。見た目は日本のハンディターミナルと同様の機械から同様のレシートっぽい車補が発行されたが、印字面は無地で裏に地紋が入るという変わった仕様。地紋って印字内容改竄防止のためにあるんじゃないのか?

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彰化の駅名標。海線と山線の分岐駅なのでこのような体裁。
また、黄緑帯が入るデザインもあまり見ないものだが、試行品なのか、それとも極遅いペースでこれに置換されている最中なのか。
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ガイドブックでは軒並み無視されている彰化だが、鉄道が通るまでは台中は大した町ではなく、彰化が中部の中心都市だったらしい。そうした嘗ては重要な位置を占めた歴史を反映してか、手持ちの道路地図にも寺院がちらほら描かれている。適当にぶらついて幾つか寺院を拝観してから鹿港に行こう。

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定光古仏廟。国家三級古蹟とあるが、三級とはどの程度の格なのだろうか?
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御本尊。台湾はこのように仏像の前に透明アクリル板置いて遮蔽し、しかしながら御尊顔の部分だけは丸く刳り抜いている場合が多い。
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彰化市公所(市役所)。だから何だって言われると困るけど…。

無計画に散策しているものの、地図に一番大きく書いてある孔子廟は見ておきたい…と思い、地図を広げて場所を探す。よりによってそんなことをしていたのが警察署の前だったので、警官から「どこへ行くんだ」と声を掛けられて教えて貰うことに。

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孔子廟へ行く途中の元清観。
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建築の装飾が極彩色で且つ細かく造り込まれているのも台湾の寺院の特徴。
…なんて偉そうなことを言ってみたけど、前回来た時に折角台湾建築史の本を買ったのに未だに読んでないことを思い出した(死)

孔子廟に入る前に、喉が渇いて死にそう(水はあるのだが、水ばかりひたすら飲んでいても一向に渇きが治まらない…)なので、またカキ氷を探す。
で、メニューにマンゴー氷と書いてある店があったので注文してみると、マンゴーの実を刻んだものと普通の氷をミキサーに入れてシャーベット状にしたものが出て来た。カキ氷とは明らかに違うが、シャーベットでもない…。これはどう呼ぶべきものなんだ。
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ファストフードの飲み物のような紙コップに入れて出て来たが、渡される前に御丁寧にコップの口を機械で封印。持ち帰るなんて一言も言ってないんだけど…。そしてこの封印が実に開け辛かったorz
でも、ものは美味しかった。

そして孔子廟。
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祀られているのは仏像ではなく位牌。博物館に行っても書はスルーしてしまう駄目人間なので、これも同じく面白くない…。建築を見なければ。
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開化寺。一番奥の屋根に聳える仏像が印象的。
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トイレの絵まで凝っている。

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開化寺の近くには小振りのロータリーがある。たかが三叉路を何故わざわざロータリーにしたのだろうか。
そして駅前に戻り、バスターミナルからバスで鹿港へ…行く前に、お昼をとっくに過ぎているので一応昼食。
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大体どこの食堂にもある最安価メニュー、魯肉飯。大きさも普通の茶碗だから、全く腹の足しになる感じではない。
何故これっぽっちにしたかというと、喉が渇いて気分は引き続きカキ氷モードだったため…。

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バスターミナルには自動券売機が置かれていた。何となく台鐵のに似てるんですが…中古だろうか?
単純に鹿港の切符を買いたいのだが、経由別にボタンが分かれている。一番頻繁にやって来る系統はどれだ…と探し回ると、結局何も考えずに経由地の書いてない「鹿港」のボタンを押すべきなのだった。
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出て来た切符は先ほどの台鐵の車補と同様レシートっぽいぺらぺらのもので、地紋が裏。「左上をちぎれ」と書いてあるが、乗る前にちぎったら無効になりそうだし、乗ったら切符丸ごと回収されちゃったし、意味が分からない。
バスを待っていると突然豪雨になった。今日もそういう天気かよ…。

雨のバス車内からではろくな写真が取れないこともあり、うとうとしてしまう。

終点まで行けばいいのかなと思っていると、突然車窓に「鹿港車站」の看板が現れた。その昔サトウキビ鉄道(台灣糖業鐵路)が走っていた頃の駅舎が保存されているのだ。あれ、ここで降りるべきだったのか?
慌ててガイドブックを開いて現在地を同定するも、どこまで行けば最適なのかなかなか判断が出来ず、バスターミナル手前の市街地の真ん中あたりで下車。
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ガイドブックによると、散策すべき市街地は南北に細長い。そして、帰りに乗るべきバスの情報の得易さを考えると、またここまで戻ってくる必要がある。となると、ここで下車したのは歩行距離を無駄に延ばすことになるが、仕方ない。

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まずは南半分から散策しよう。案内に書いてある九曲巷とはこれかな?

引き続き雨が降っているので鬱陶しいが、それ以上に舗装のレンガの表面がツルツルで実に滑り易く危ない。まぁ、自分の靴もボロボロで裏が研磨されているせいもあるが…。
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路地にせり出すように寺院があるのが面白い。
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鳳山寺。本堂の真ん前を道路が横切るが、その後ろにはきちんと参道がある。
説明看板があり、建築様式について書かれていたが、用語が理解出来ないorz やっぱり前回買った建築書を読んで勉強しないと…。

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龍山寺。こちらは境内が広い。
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中では団体さんがガイドの説明を受けながら見学していたので、コバンザメになって知見を得る機会だが…中国語の聞き取り能力が圧倒的に不足…orz
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境内には樹齢約210年という榕樹(ガジュマル)が左右1対になって植えられている。

寺を出たところでカキ氷屋を見つけたのでまた食べる。
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今度は正真正銘のマンゴーカキ氷。美味しかった。

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足を滑らせながら文武廟などを見学。

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そして、バスを降り損ねた鹿港車站に戻ってきた。何故ドラえもんなのか謎だが。
広い構内は(恐らく)そのまま駐車場に化けている。また、Google Mapで見てみたら彰化までの廃線跡はほぼ全て道路になっていた。
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駅舎裏には機関車が保存されている。
因みにこの駅とここから延びる線路は、ここから彰化を経由して線西までの「線西-彰化-鹿港線」の駅であり、ここから員林までを結ぶ「鹿港線」の駅は別にあったような雰囲気だが、ざっと調べてみてもよく分からず。
駅舎内に入るとそこは観光案内所になっており、立派な観光案内を頂戴した。やはり散策はここを起点にするべきだったようだ。

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辜顯榮邸を利用したという鹿港歴史民族博物館。閉館時刻の17時を過ぎてしまったので見学出来なかったが、あまり見物項目を増やすと疲れてしまうので有料であることもありここはどうしようか迷っていたところ、悩む必要がなくなったので却って良かった。
とは言うものの、なかなか立派なお屋敷。展示物よりも邸宅拝見のつもりで見学してみたくなってしまった。

バスを降りた辺りに戻り、今度は北半分の散策。
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北側の西側、つまり民權路以北且つ中山路以西のエリアは「古街保存區」と地図に書いてあり、実際に町並みも古いまま保たれている。

観光案内図を見ると沖縄名物石敢當があるらしいのだが、発見出来ずorz
そもそも沖縄名物というのは日本人故の感覚で、発祥は中国なのだから、台湾に存在する方が本家に近いことになる。そうであればいちいち存在に言及するのも馬鹿らしくなるくらいに点在していて良さそうなものだが、観光案内図にわざわざ書いてあるということはそれなりに稀少な物件ということなのだろう。
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…と言いながら、案内図と全く別の場所で石敢當を発見。これは大きさこそ大きいが、意匠は沖縄でよく見かけるオーソドックスなものだ。ということは、案内図にあった物件は名所になるくらい洒落ていたのだろうか。見落としたのが悔やまれる。

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南靖宮。

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新祖宮。門の上の龍の髭の造形が見事。

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北側随一の寺院である天后宮。いちいち言うのも馬鹿らしいが、巨大なLED表示器が日本人の目に俗っぽい印象を与える。
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内部も複雑に入り組んでいてその辺の寺院とは別格の見応えなので、写真を何点か並べておきます。

大体見終わり、日もそろそろ落ちる頃なので、鹿港を離脱するバスを探す。
今夜は台北に戻って泊まる予定だが、台北直行のバスは350元、台中行きは94元。台中台北間はダンピング合戦でかなり安くなっている筈だから、200元くらいで行けるだろう。と考えて台中行きに乗ることにする。台中行きは中鹿客運と彰化客運が運行しているが、後者は彰化経由で時間が掛かりそうな上に1元高い。一方前者は和欣客運との連名なので、ひょっとしたら豪華バスに乗れるのではないか?と期待して切符を購入。
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ところが、やって来たのはまさかのマイクロバスだった…。
後で調べてみると、中鹿客運というのはこの路線専門の会社で、保有車両もマイクロバスだけ。日本語のマニアサイトでも充分調べられるくらいの「常識」だったことに愕然としてしまう。
来たバスはマニア席たる助手席に客が乗っていたので、そこに乗ろうとしたら怒られた。助手席は満席の際の最後の席ということのようだ。残念。
マニア席を狙おうとはしたものの、そもそも日が暮れる時間帯で景色はろくなものではないし、眠いので殆ど寝てしまった。
このバスの終点は台中後火車站(台中駅裏口)だが、前回別の高速バスでここで降りた際に表に回るのにえらく遠回りさせられた気がするので、駅の表側附近でどこか停まらないかと思っていると、終点1つ手前の第一廣場が殆ど駅前だったのでここで下車。

確か台中はICカードを持っていると市内バスが無料になるキャンペーンをやっていた筈だが、いまいち確証が持てないので駅前のバスターミナルまで行って掲示を探す。
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あったあった。記憶違いではなかったようだ。
台中では目下捷運の整備が進められているが、現状では公共交通機関の利用率が著しく低いため、まずはバス利用を促進して公共交通機関を使う習慣を定着させてから捷運開業に繋げたいという思惑らしい。
キャンペーンの名称「愛上巴士(バスに乗るのが好き)」は「i384」との語呂合わせで、まさか語呂が合うように数字を後付けで設定したわけではあるまいが、iはICカード、3は路線番号が300以下(番号が大きいほど郊外路線→長距離路線となるので、市内路線に限定する意味)、8は乗車距離8km以内、4は現在台湾で使われている交通ICカード4種類(なんとETCカードが含まれる)という意味で、この条件を満たすと無料になる。因みに「愛上巴士」の発音はai(4)shang(4)ba(1)shi(4)、「i384」は、iは措くとしてsan(1)ba(1)si(4)。語呂合わせなのに結構違うな…。
先ほど乗って来たバスは台中交流道(IC)で高速を降りてから台中市街を縦断して駅までやって来るわけだが、そうと分かっていれば小型で窮屈なバスは交流道を出てすぐの朝馬で捨てて、一般路線バスに乗っても良かったのだが…。
適当にバスに乗り、適当なところまで行ってまた戻って来ようと考えるものの、台中は土地勘が無いのでとんでもないところに連れて行かれて戻るバスが分からなくなっては大変。駅と交流道を結ぶ中正路〜台中港路が台中のメインストリートで、この道路沿いに新光三越やそごうがあることだけは分かっている。来たバスがそちら方面だったら乗ろうと思っていると、経由地を書いた貼り紙に「SOGO」とあったので乗車。
さて乗ったはいいが、どこまで行くか。百貨店で食事というのもいまいち味気ないしブルジョワだ。やっぱり屋台がいいなぁと思いながら車窓を眺めていると、交差する中華路が屋台村(夜市)になっていた。よしここにしようと次のバス停で下車し、中華路まで戻る。
GEDC1215.jpgGEDC1214.jpgGEDC1213.jpg
今日は昼食をまともに食べていないので、2軒はしごしてこれだけ食べました。美味しかった。
因みにテーブルにはラー油のようなものがあり、辛いのは大好きなので試してみたが、辛いというよりしょっぱい。これは好きになれないし健康にも悪い。どこの屋台でも大抵これ。ラー油は安物で間に合わせているのだろうか。

食事を終えてまた無料バスに乗って駅まで行き、駅前の統聨客運のバスターミナルへ。
台北までは170元だった。狙い通り安く行くことが出来る。
次のバスは21:00の筈で、切符もその時刻に指定されているが、やって来るのが遅れに遅れ、乗車したのは21:25だった。始発なのに何故これほど遅れるのだろうか。
やって来たバスは当然3列シート。どうせ真っ暗だし、眠いのでまた寝てしまう。

2時間ほどで台北轉運站に到着。昨夜ここを出発してから丁度24時間で戻って来たことになる。

さて、もう日付も変わろうとしているが、これから宿泊先を探すという難題が待ち構えている。
台北車站の北側には安宿が多いという話なので片っ端から当たってみようと思うが、幾ら安くしたいと言っても亜熱帯故冷房だけは欲しいところ。トイレも洋式であって欲しい。
しかし事前にネットで調べたところ安宿と言っても1000元程度はするものらしく、なかなか台北の宿事情は良くない。果たしてどうなるか…と歩いてみると、まず出て来たのがこれ。
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夜に撮り忘れたので翌朝の写真だが、夜だと妖しいネオンが光って雰囲気満点。どう見てもラブホテルです。まぁ、台湾の場合はラブホテルと普通のホテルを兼ねたようなホテルが多いらしいが。
まぁラブホテルでも何でも、泊まれればいいので取り敢えず値段を聞いてみると、1400元だと。うーん、ちょっと高いな。
でも、部屋が良ければ費用対効果としては良いという判断も可能だ。そこで部屋を見せてくれと頼むと、駄目だと言う。流石に部屋も見ずに宿泊の判断は出来ないが、時間も時間だし他を探す面倒もしたくないという気もある。さてどうしたものかと逡巡していると、結局部屋の下見に連れて行かれた。

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うん、まぁいいかね。綺麗だし。
部屋とバスルームの仕切りが壁じゃなくてガラスというのが如何にも…だが、一人だから関係無い。風呂桶が無くシャワーのみだが、元々風呂嫌いでシャワーで済ませる方だからこれも問題無い。
LANケーブルまで来てる。ここへ来てノートパソコンを忘れて来たことが悔やまれる結果に。
お茶も用意されており、サービスは日本のホテルと同じような感じだ。
因みに朝食が付くそうだが、7:30からと遅い。明朝は電車が動き出すくらいに早く出立しようと思っていたのだが…。
23:59 | Comment(0) | 旅行

2011年07月13日

台湾旅行1日目:観光?乗り鉄?

休日シフトで木金が休みになっているところへ、何故か水曜日が休暇取得促進日になったこの「週末」。

JR東日本パスで乗り鉄しようかとも思ったが、モタモタしていたら下り始発のはやての窓側が満席になってしまった。それに、震災の損害が経常利益の1/3と「微々たるもの」なのに早速公的支援を要求するという図々しさに改めて不愉快になったので、こんな会社を無駄に儲けさせることは無いと思い撤回。

で、どこか海外行きたいなぁと。
しかし高々3日間では、消化不良にならないようにするには移動時間のロスが小さい近場にしないといけない。韓国なんか行ったことないから有力候補だが、字が読めないのはきつい。中国なんて何されるか分かったものじゃない。ということでやっぱり台湾。間接的な東北復興支援という屁理屈をつけて。

飛行機が意外に高い気がしたが、こんなものだろうか。あちこち探した結果、羽田発着で39650円があったのでそれにした。成田発着の方が多少安いのがあったが、羽田の方が当然楽で空港までが安い上、ダイヤがいいので現地滞在時間が長いので、プラス数千円の価値はあるだろう。中華航空の、頑張れば日帰りで台北旅行が出来る奴である。
台湾は何度か行っているが、中華航空しか乗ったことがない。一度エバー航空にでも乗ってみたいと思ったのだが、そちらは運賃は悪くはなかったのだがダイヤが良くなかった上、悩んでるうちに満席になってしまった。

今回はかなり思い付きで旅行を決めた上、現地で特に明確な目的があるわけではない。とても海外旅行とは思えない行き当たりばったり旅行だ。宿も全然考えてない。そういうわけで、「非効率があっても泣かない」ことだけを肝に銘じた。

飛行機は7:10発なので、7時台ということで比較的のんびりしたイメージがあったが、6:50あたりが主流の国内線の始発と大して変わらない上、そもそも国際線だから手続きが多い。ということでやっぱり初電コース。羽田国際化に合わせて品川5:15発の快特が出現したので、本当に市ヶ谷を始発で出てロス無く空港に行けるダイヤになった。まぁ、従来通り5:26発でも時間的には充分なのだが…。
ということでかなり早く空港に着いたつもりなのだが、チェックインカウンターは既にかなりの行列になっていた。モノレール客に先を越されたか、それとも「夜行」バスか、はたまた前泊か…。一方で自動チェックイン機はガラガラだったが、旅行代理店発行のチケットだから無理だろうと思って最初から諦めてしまった。一応調べるだけ調べれば良かったな。Webチェックインの可否共々。
事前座席指定も無い切符だったのだが、20分待たされた結果は残念ながら通路側。それでも中央席でなかっただけマシだが。

さて、セキュリティチェックでノートパソコンは別にしておかないといけないのでリュックから引っ張り出そうとするが…、あれ?見当たらない。おかしいな…。出発直前に確かに入れた筈なのに…。入れたのは電源ケーブルだけだったのか?なんてこった…。
ノートパソコンが無いと写真データの退避場所を失う上、予備のSDカード自体当該マシンのスロットに入れているので、そちらまで失ったことになる。悲惨だ。
まぁ、16GBのカードがあって、今回は高々3日間だから、足りなくなることは無いだろう。

生まれて初めて「NARITA」以外のスタンプを貰って出国。

お門違いとは思いつつも、一応ラウンジを見に行くと、
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この書き方だと、
・中華航空の搭乗券は持っている
・TS3カードも持っている
ということで、入れそうな気がするが、世間相場から考えるととても入れるとは思えない。
でも、読む限りでは入れないとおかしい…と思って入ってみると、「ゴールドカードだけ」と言われて追い出された。そんなことはどこにも書いてないのに。

機内食はこんな感じ。
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和食か洋食かと言われて何となく洋食にしたのだが、和食はどうだったんだろうか。
今回は子供の頃を思い出して、トランプを所望した。今でもどこの航空会社でも貰えるものなのだろうか。

羽田から国際線に乗るのが初めてなら、当然台北松山空港も初めてだ。
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松山空港は斜陽化する国内線の専用空港だったためにボロいまま放置されていたところ、突然海外への玄関としての役割が復活し、慌てて改装している最中…という風に見えた。そのためなのか分からないが、搭乗口から入国審査までアホみたいに歩かされてうんざりした。供用部分は既に綺麗なのだが。

さて、入国カードには現地滞在先を書かねばならないが、今回は何も考えてない。むしろうち「1泊」は夜行バスで台南に行くことだけは考えていたので、そう説明することにして空欄で突撃。
すると、案の定「滞在先を書け」と言われる。
「夜行バスで台南まで行って、翌日また夜行バスで戻って来る」
…発音悪くて中国語が通じなかったので、すぐさま英語に切り替え。しくしく。
でも、幾ら言っても意図が通じない、というより、建前論に逆らえないというのか…。
結局「お前の携帯番号を書け」と言われたのでそれを書いて釈放された。
やっぱり出鱈目でもホテルの名前書いておかないと駄目なんですね。勉強になりました。以前香港で何も書かずに突撃したら何も言われなかったので、調子に乗ってしまったのだが…。

さて、まずは両替だ。
見回したところ銀行2つと郵便局があり、郵便局が一番レートが良かったのでそこで両替したら、手数料を取られてしまった…。確認不足による痛恨のミス。

桃園空港と違って捷運直結の利便性がウリの松山空港。早速駅に入る。しかし、入ってからが若干遠い。
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今日は台北を適当に回る予定だが、一日乗車券を買ったものかどうかここへ来るまで悩んでいた。しかし、夜になったら地下区間の乗り鉄をするのが効率良かろうと判断し、台北観光護照(Taipei Pass)を購入。これは180元で捷運とバス(但し範囲がよく分からない)が乗り放題になる。一方捷運だけの一日乗車券はデポジット50元込みで200元。単純計算で捷運の他にバスに2回以上乗れば元が取れる。
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松山機場を通る文山内湖線は、ここの隣の中山國中まで(それより遠方方向から)既乗なので、反対側に乗る前にまずこの1駅間を乗っておく。
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中山國中駅は松山機場の真西に南北方向にある駅で、そこから松山機場までの線路が無理矢理ひん曲げてあって酷い線形である。電車も最徐行でこのカーブを進むので実に鬱陶しい。

大きな地図で見る
中山國中駅には何の用もないのだが、不正乗車ではないとは言え、改札も出ずにそのまま折り返す(駅構造上改札係員の目の前でそれを行わざるを得ない)のはどうもばつが悪いので一旦出場。出ると本屋があったのでちょっと覗く。

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ああ、こっちでも売ってるのか…。

内湖線は新交通システムなので道路直上の高架線が原則で、しかも無人運転で運転台が無いから眺めがいい。但し、空港を跨ぐわけにはいかないので松山機場駅と、空港を挟んだ大直駅のみ地下駅。
最近やっと鉄道が通った松山空港の北側だが、商店街としては古くから栄えていたらしい。

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ここの観覧車は、観光護照で割引になるらしい。素通りしちゃったけど…。
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大都会の中にひょっこり残された自然があったり、絶賛開発中のソフトウェア工業団地があったりと、なかなか楽しい車窓でした。

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終点の南港展覧館の先の引込み線。更に先に車両基地があるらしい。
ここで板南線(土城線+板橋線+南港線の総称:実態はこれで1路線なので)に乗り換える。板南線はこの2月までは隣の南港までしか来ておらず、この1駅間が開通する前日に台湾鉄道完乗を果たし帰国するという痛恨の旅程を組んでしまった方が身近にいるが、その時はこの1駅間を無料の連絡バスで結んでいたので、それはそれで乗ってみたかった気もする。
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新交通システムである文山内湖線はフルハイトのホームドアが完備されているが、一般の鉄道方式であるその他の路線は、文山内湖線より後に建設されたにも拘わらずホームドアが無かった。しかしながら最近はこちらにも整備する方針になったようで、既存駅も台北車站など利用の多い駅から順次ハーフハイト(と言っても日本よりは背が高い)タイプが設置されている他、最新の駅であるここ南港展覧館はフルハイトタイプが最初から設置されている。
…という駅設備面での重箱の隅を突くような見所はあるものの、板南線は全線地下なので車窓は全く面白くない。

市政府で下車し、あっという間に世界一の座を明け渡してしまった台北101に向かう。
駅前から台北101まで無料シャトルバスが出ている筈なのだが、乗り場がよく分からない。一方目の前のバス停からは同じ目的地の普通の路線バスが頻発している。今日の切符はバスも乗り放題だからわざわざここで無料シャトルバスに拘る意味はないので、さっさと路線バスで移動。

さて、ここで折角持って来た(海外旅行初!)一眼で写真を撮ってみますか。
…と思って取り出してみると、スイッチが何かに引っ掛かったのかONになってしまっており、「電池がありません」だと…。なんてこった…。
ONにしたまま放置していたら、それはそれで一定時間後に電源が切れる筈で、こんなことにはならない筈なのだが…。
折角持って来た機材が、一転ただのバーベルになってしまったorz
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一番高いビルの一番上に行くのだから、そのビルの足元から入りたくなるが、これは間違い。足元の入口はオフィスエリアの専用口で一般人は入れず、隣接する低層棟がショッピングエリアなのでこちらから入り、5階まで行って横移動すると展望台の入口だ。分かり辛い。
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台湾ならこんな大金積まなくても他に幾らでも楽しめるのに…とは思いながら、400元払って入場券を購入。買えばすぐに上がれるのかと思いきや、入場制限をしており15分ほど待たされる。とっくにブームは過ぎ去っているだろうに、しかも今日は平日なのに…。尚、行列に並ぶ途中で強制的に自分の写真を撮らされ、後で背景合成した写真を購入出来るようになっている。が、当然買わない。
エレベーターはご自慢の世界最速のもので、展望台まで1分と掛からない。エレベーターガールがよく訓練されており、その僅か数十秒の間に中国語と日本語で解説を行う。多分日本語は必死に台詞を覚えて喋ってるレベルだろうけど。


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入場料がいい値段するので、音声ガイドは無料で貸してくれる。ヘタレなので日本語にしました。ここの係員もよく訓練されていて、使い方を各国語で説明してくれる。
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流石にこの高さだと、今まで台北で一番高かった新光人壽ビルがドングリのようだ。
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信義路では捷運絶賛建設中。
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そういえば、日本だったら制限表面に引っ掛かって、こんな感じで空港を見下ろせる建築は無理だろうな。

音声ガイドを聞いてふーんと思ったことは、台北市の周囲の新北市には台湾各地からの移住者が集まっていて、各地の文化が根付いているということ。そんなに特徴が出るんだろうか。日本の感覚だと東京郊外にそんなものはまず形成されないが…。でも、そうだとすれば面白い。

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階段を上がって屋外展望台に行くことが出来るが、こちらは転落や物品の投げ捨て防止のために格子が細かく組まれていて実に眺望が悪い。更に、展望台の窓は下向きに傾斜しているので見下ろし易いが、こちらの格子は垂直だからその点でも宜しくない。この高さで外気に触れられることだけが目的かのようだ。

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内部にはご自慢の免震装置が展示してある。
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近くのディスプレイではよく分からないキャラクターが解説をしているが、これが何を喋っているのかさっぱり分からない。そもそも中国語ですらなく、まともな言葉ではなさそうだ。宇宙語で喋っているというような設定なんだろうか。勿論こんな状態なので各国語で字幕が出る。

展望台の下のフロアは珊瑚彫刻のショールームになっている。ここで今一度散財させようという魂胆だ。
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珊瑚なんて取って来ていいのか?と思うが、宝石珊瑚と呼ばれるこの品種は珊瑚礁を形成する珊瑚とは種類が違い、ワシントン条約の網を被っていないから問題無いらしい。尤も、それは資源枯渇の心配が少ないことを意味するわけではなさそうだが…。

展望台を出て、やはり無料シャトルバスより先に路線バスが来たのでそれに乗って市政府駅に戻る。

次の目的地は新北投。新北投支線の乗り鉄が目的なのは言うまでも無いが、北投温泉の散策もしてみたいと思ったわけだ。でも入浴するつもりはない。風呂だけのためにお金払いたくないし、お作法違って難しそうだし。
真っ直ぐ新北投に行くなら台北車站で板南線から淡水線に乗り換えるべきであるが、これまた乗り潰しのため、手前の忠孝新生で最近開通した蘆洲線に乗り換える。
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蘆州線は新しいのでフルハイトのホームドア完備。それにしてもやたらとホームが広い。
板南線と淡水線・新店線は線路が繋がっているため(初期は板南線に車庫が無く実際に完全共用だった)車内路線図は両線が一括で描かれているが、蘆洲線は今のところ独立しているので単独の路線図だ。尤もこれが数年後に古亭まで延びて上記の線路ネットワークに結合したとして、全ての路線をドア上の狭いスペースに押し込むのは煩雑過ぎるから、やはり路線別路線図になることだろう。
民權西路で淡水線に乗り換え。蘆洲線はここより先も未乗だが、それはまた後ほど。

北投は不思議な配線をしている。わざわざ駅の前後で上下線を立体交差させて、駅構内を左側通行にしているのだ。どうも淡水方面からの列車と新北投行き列車を同一ホームで乗り換え可能なように配慮したような雰囲気だが、現在は本来新北投方面であろう線路を南勢角〜北投折り返し系統の折り返し線に使い、新北投支線は独立運行で単独ホーム(本来の新北投からの線路)を使っているので何の意味も無い。

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新北投線は3両編成と他の半分の長さで、以前は中間車に無理矢理運転台を付けた魔改造列車が走っていたらしいが、現在はきちんとした先頭車で両側を固めている。
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そして3両それぞれが別々のテーマで車両内外に新北投の観光案内を施した特別編成だ。
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しかし、行先表示の部分にまでラッピングしちゃってるのはどうなんだ…。
新北投線は騒音問題があるとかで恐ろしくゆっくり走る。おまけに線路がひん曲がっている(これが騒音問題の元凶)ので北投駅から新北投駅までは道路の方が近い。10分間隔なので、乗り遅れたら歩いた方が早そうだ。正に乗り遅れてしまったわけだが…。
折り返し時間を切り詰めているので、新北投に着いたら終着駅とは思えない速さで折り返して行った。乗務員も新北投側の運転室にいたままだったのだが…どうなってるんだ?

駅を出て観光案内を見ると、駅の先に細長い公園があってその途中に博物館、更に先に源泉池があるらしい。そこまで歩いてみるか。

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温泉を使った噴水らしい。触ってみたけど冷たかった。まぁ当然か…。

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昔の温泉施設を改装した北投温泉博物館。幾らかな?と思ったら無料。気前がいいなぁ。
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日本が統治を開始した頃の、日本人向けの台北紹介ビデオが流れていた。なかなか面白い。
当然日本語で喋っているので中国語字幕が出るが、単純に中国語にしても意味が通りにくいところは適宜注釈が入ったり。「台北には電車(路面電車)というものが無いので町が静か」というナレーションには、時代の違いを感じざるを得なかった。尤も、昔のままのが走り回っていたら今でも煙たがられそうではあるが。

面白いビデオだが、非常に長そうできりが無いので途中で切り上げ。
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北投温泉といえば北投石。しっかり展示されていた。
日本統治時代に日本人が発見したので、学名がhokutoliteという日本語読みになっている。台湾人は複雑だろうなぁと思う。

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ローマ風浴場の跡。何故底に水を少しだけ溜めてあるのだろう。管理がいい加減に見えるばかりだが…。

博物館を出て先へ進むと、露天風呂がある。
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露天風呂ということもあり、水着着用が必要。ご丁寧に日本語でも書いてあります。勿論水着なんて持って来てないし、そうでなくてもそもそも入るつもりはないのでパス。風呂嫌いということもあるが、真昼間に時間が勿体無い。

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露天風呂の隣は梅庭という昔日の豪邸。庭と言いながらその言葉は邸宅を指すらしい。
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こちらも先ほどの博物館同様無料だが、大して見るものは無い。

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ありゃ、露天風呂が丸見え。でも皆さん水着着用だから大丈夫。

そして更に進むと、源泉である地熱谷がある。
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池からもうもうと湯気が立ち上っていて、周囲の遊歩道にいても夏の暑さを倍加させる暑さである。お湯は80℃から100℃。火傷するので当然立入禁止。

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こちらはとある温泉旅館。
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…これは一体どういうセンスなんですかね。読み方が完全に日本語だし。

観光案内の看板に書いてあった普濟寺にも足を伸ばしてみる。
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至って普通の日本のちょっと田舎にありそうなお寺という感じでした。
そういえば、台湾の寺院は「宮」と「寺」がある。どちらも英訳は「temple」になっているが、どう違うのだろうか。

帰りは公園の反対側の道を歩いて駅まで戻る。こちら側だと先の源泉から流れ下る川に沿っていて、所々川面に下りられる階段がある。ところが、「沿線の温泉施設からの排水が混じっているので水遊びしないこと」という残念な看板が立っている。それでも地元民は普通に水に入っていたが。
汚いと言われても、先ほどの高温の源泉がまだ温度を保っているのか気になって、ちょっと手を入れてみた。源泉から500m程度下流のこの場所で、30℃くらいありそうだった。

駅前に戻り、陽明山行のバスを待つ。花の時期でもないし天気もあまり良くないので真面目に見物するつもりは無いものの、東京で言えば高尾山のような存在であるこの山がどんなところなのか、雰囲気くらい味わいに行ってみよう。
…と思っていたら、バスを待つ間に大雨が降り出した。なんてこった。まぁ、折り畳み傘は持っているが。
雨が降り出すのと前後して、バス停にやって来たおばさんに話し掛けられた。
「どこ行くの?」
「陽明山」
ここまではいいのだが、中国語ではその後が続かない…。
おろおろしながら何とか受け答えを繰り返していると、やがて自分が日本人であることが発覚。
「あなた日本人?私日本語喋れるよ?」
ありゃ、なんてこった…。
ということで以降は日本語で会話。ああ、情けない…。
「東京から来たの?今大変でしょ?」と言われたので、「そうですねぇ」と答えたのだが、過大に大変だと思われてなければ良いのだが…。旅行に来る余裕があるくらいだから、それほど深刻ではないと理解して頂きたい。

さて、こんな天気になってしまったので、陽明山に散策に行っても大変、それより無料の温泉に入れ、私もそこに行くところだ、と言われた。タオル持ってないならプレゼントするよ、濡れたタオルを入れるビニール袋も、と。なんて親切なんだ…。どちらも持っているので固辞したが、遠慮するなと言うのでビニール袋だけ頂いた。
おばさんの言うがままにバスに乗り、陽明山の1つ手前の教師中心でバスを降りる。池に面してやや離れて男湯と女湯がある。
「こっちが男湯、あっちが女湯だから。じゃぁね」と言われ、お別れ。お礼を述べて男湯へ向かう。

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さて、公衆浴場、ましてや異国とあっては、入浴中の荷物の管理が頭が痛いところだ。
どうしたものか…と思いながら入ってみると、目隠しの衝立の裏はいきなり浴場で、周囲の洗い場にロッカーが並んでいるのだった。ロッカーは元々はコインロッカーだったものを鍵を壊して持って来たものらしい(だから語義的には最早ロッカーとは呼べない)。服の着脱が快適とは言えないが、入浴中も荷物に目が届くので安心出来る。
洗い場の水は水道があるわけではなく、水槽に水が汲み置いてある。ジャブジャブ使ったら空にならないだろうか、適宜補給してくれるのだろうか…と若干心配になる。石鹸などという気の利いたものは無いから持参せねばならない。
お湯は白く濁っている。そしてとてつもなく熱い。頑張って入ったが30秒と中にいられなかった。もう少しぬるければ気持ち良さそうだが…。

まぁ、一応汗は流せたし、なかなか得難い体験をした。
でも、浴場の入口の注意書きはしっかり日本語もあったので、日本人にもそれなりにメジャーなスポットらしい。

浴場から出ると雨はほぼ上がっていた。
帰りは、降りたバス停では殆どバスが来ないので、隣の陽明山から乗る。
そもそも、多少なりとも陽明山の雰囲気を味わおうと思ってやって来たのに、雨ですっかりやる気が削がれてしまった。今上がったと言ってもまたいつ降られるか分からないし、またの機会にじっくり散策することにしよう。
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バス停の隣は大都會客運の車庫になっているが、見たことの無い緑色のバスばかり(大都会客運の通常色は橙基調)。陽明山専用塗装だろうか。
少し待つとその中の1台が出て来た。行先は複数あるが、町まで降りられれば何でもいいのでさっさと乗車。
次に行きたい場所は天母なのだが、前日の徹夜が祟って(何も準備していなかったので一夜漬け)うとうとしてしまい、天母への乗り換え最適地点よりはるかに南の終点捷運劍潭站まで連れて行かれてしまった。
だが、駅前ならバス乗り場案内があるのでバス停を探し易い。案内に従って反対側のバス停に移動し、メジャーな行先なのですぐにバスがやって来たので乗車。

天母は高級住宅街・商店街だという生半可な知識だけで、一度見てみたいと思ったわけだが、さて鉄道があるわけではない地域でどこで降りればいいのか。…百貨店があるなぁ、野球場があるなぁと思っているうちに「天母廣場」というバス停に着いたので、ここなら町の中心かと思い下車。
実は今までバスが走ってきた天母東路が天母の中でも一番繁華な場所だったらしいのだが、バスに乗っている限りではいまいち町の中心という雰囲気が感じられず、降りたバスが進む中山北路方向へ。
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一応商店街は商店街で、綺麗な街路でもあるのだが、賑やかさには欠ける。南青山みたいな感じだろうか。
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上り坂である中山北路を進むとロータリーに行き当たり、ここが天母行バスの終点でもある。町の終端でもあるという認識で良さそうだ。

ロータリー沿いにカキ氷屋を見つけたので入る。台湾のカキ氷は安くて豪華なので、今回は食べ捲ろうと思っていた次第。そして暑いので喉が渇くため、食事よりもカキ氷を欲してしまう。もう夕方なのに昼食も食べてないのだが…。
ここの店はショーケースに並ぶ様々な具材から4種類を選び、それにカキ氷とシロップを入れるという方式。後から氷を入れるため、写真に撮っても何が入っているのか分からない地味な代物になってしまうのが難点。
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因みに「ここで食べるのか?持ち帰るのか?」と聞かれていたようなのだが、そんな中国語は理解出来ないため、しどろもどろで受け答えしていたら持ち帰りになってしまった。どこか椅子を探さねば…orz
結局、近くの天母公園の、まだ雨で濡れてるベンチに座って頂きました。
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近くに天母白屋という史跡があるらしいので行ってみたところ、
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全く白くないではないか…。改修中でこんなみすぼらしい姿になっているようだ。

ロータリーに戻り、行先はどうでもいいから来たバスに乗り込んで、どこかの駅まで行って捷運に乗り換えることにする。乗ったバスは芝山駅まで連れて行ってくれました。
捷運で台北車站まで移動。
明日、明後日はここではない場所で台鐵に乗るため、全線時刻表が欲しいところ。8年前に来た際は駅構内のセブンイレブンで売っていたが、今はどうなのか…。
まず駅の案内所に行くが、外から見える範囲にはそんなものは見当たらない。次にセブンイレブンに行くがやはり見当たらない。そこで再度案内所に行き、「全列車の時刻表はあるか」と、「全列車」を強調して聞いてみた。しかし、出て来たのは「台北発着の全列車」の時刻表だった…。前回もここでは入手出来なかった代物だし、更に食い下がれるほどの語学力も無いので撤退。そして改めてセブンイレブンに行って時刻表を所望すると、「駅の窓口に行け」と言われてしまった。うーむ、あの便利な冊子時刻表は消滅してしまったのか…。そして、この時点で明日明後日は行き当たりばったりで行動せねばならなくなることが確定。

時刻は18時、そろそろ日も傾いてきた。台北の夜はこれからだ。今日の残りの時間は捷運の乗り潰しに使おう。
まずは板南線を西の終点永寧まで乗車。
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終点からまた一旦戻って別路線の乗り潰しに向かうのは鬱陶しいので、ここから新店方面に行くバスがないかと駅の案内板を調べるが、見当たらない。そんな虫のいい話は流石に無いか…と思いながら、新北市の中心である板橋まで戻る。ここからならバスはあるだろう。
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外に出てみると立派なバスターミナルがあり、どこへ行くバスでもありそうな雰囲気で、実際に案内板にも新店方面に行く路線の存在が書いてある。ところが、実際に案内が示す乗り場に行ってみると、それらしき路線の所在が分からない。こんなことに無駄に時間を費やしてもしょうがないので、大人しく台北車站まで電車で戻ることにした。
台北車站で新店線に乗り換える。新店線、中和線両方とも乗り潰さねばならないが、次に来たのが中和線の列車だったので、まずはそちらから。
こちらも特に見るべきところはなく終点の南勢角に到着。ここでもまた性懲りも無く新店行きのバスを探してみると、ありそうだ。しかし駅からバス停が少し遠いようだ。

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駅を出てみると、バス停へ行く途中に夜市があった。こんなところでもやっているんだな。しかしながら車両通行止めにしていないのでバイクがお構い無しに突入して来る。その意味ではカトマンズと似ているが…ネパールより車両の権利が重視されているのでスピードが速く、危険…。
夕食にしてもいい時間なのだが、夕食は何となく公館の夜市にしてみようと思っていることと、そもそもまたしても喉が渇いていて食事の気分ではないことで、またかき氷を食べることにした。
…と言っても今が旬のマンゴー(茫果)は高い。こんなところに来てまでケチってしまう悲しい性。蒟蒻煉乳(レンの字が日本と違うのね)とは何者ぞとこれを注文。
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蒟蒻ゼリーの欠片みたいなものが載っかっている代物だった。多少甘いだけで特に特徴的な味はしないが、食感が良い。そして、ここの氷カキ機が一級品で、ふわふわのカキ氷だった。これは大当たり。

カキ氷を食べた後、バス停に行って新店行きのバスに乗る。
このバスは新店線の終点新店の1つ手前、新店區公所駅を経由して新店駅に向かう。となると捷運に乗り換える人は皆新店區公所で降りるので、終点まで乗る物好きは自分だけだった。

新店から再び乗り鉄。
先にも触れた新店區公所だが、以前は新店市公所という駅名だった(公所=役所)。従来は新店が台北県下の市だったのだが、台北県が直轄市に昇格(そうすると台北市と名称が被るため新北市に改名)すると、市下の市ではおかしいので旧県内の自治体は全て「区」になった。捷運の駅で「市役所前」は唯一ここだけなので、今のところ捷運唯一の駅名改称事例らしい。
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上から貼り直した跡が…分かり辛いかな。

七張で、車庫線を利用した(北綾瀬支線方式)小碧潭支線に乗り換え。
小碧潭支線は3両編成による独立運行だが、分岐駅の七張は普通の相対式ホームで、新店線と全く同じホームに発着する。
捷運は地下ばかりだから乗り潰しは夜の時間活用に丁度いいと考えたのだが、実は未乗区間のうちこの小碧潭支線だけは地上路線。本来なら明るいうちに来たかったところだが、時間効率が悪いので妥協。
1駅だけの路線で、終点小碧潭にはすぐ到着。
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ホームは幅の広い片面ホームで、観葉植物が並べられている。
改札を出ると係員が何やら紙片を配布していて、周りの客の様子を見ているとそれを持って脇のカウンターに行くらしい。行ってみると4元が貰えた。利用促進キャンペーンか何かで、この駅の悠遊卡利用客には現金で4元を還元しているらしい。しかし、自分が持っているのは悠遊卡の一種とは言え乗り放題券だぞ。いいのか?これなら小碧潭支線をひたすら往復していれば、いずれ利益が出てしまうが…。
駅前は川沿いの道路であることもあり、実に殺風景。この殺風景さは香港の康城駅を髣髴とさせる。支線の終点なのも同じだし。
改札入場時も先の紙片を渡されたが、換金を行っているのはここだけなので、また乗って戻って来ないとこれからの乗車分に対する4元は受け取ることが出来ない。

公館まで行き、目当ての台湾大学前の小ぢんまりとした夜市で食べるところを物色。
前回旅行時に臭豆腐を食べてみたら「臭」とは名ばかりの日本の揚げ出し豆腐程度の代物が出て来てがっかりしたので、今回は本物に当たりたいと屋台を探すが、臭豆腐を掲げているのは1店しか見付からず、自動的にその店に決定。
今回の臭豆腐は…確かに臭い。存在を意識せずいきなり嗅がされると、うっと思いそうな臭いだ。口に入れても口の中で臭いが暴れているような食感がある。でも、言うほど強烈ではない気がした。もっと他も当たってみないといけないかな。ものは美味しかったが。
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左の大腸麺線と合わせて今夜の食事。合わせて100元。

更に、今日最後のカキ氷と思い、別の店へ。
今度こそマンゴーと思ったが、天然マンゴーと書いてあるのは100元もする。それ以外のマンゴーと書いてあるものを注文したら、出て来たのはシャーベット状の代物だった。
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食事も済んだので、最後の乗り鉄として蘆洲線に向かう。昼のうちに忠孝新生から民權西路までは乗っているので、新店線−淡水線から蘆洲線への乗換駅である民權西路まで直行し、乗り換えて西へ。こちらも特に見所は無く終点蘆洲に到着。

駅前に出てみると「蘆洲−台北車站」と書いてあるバスが丁度停車していたので、今来た道と異なる手段であり、且つ台北車站に直行出来るのは面白いし有難いと思い乗車。

ところが、バスは暫く走った後、車庫に入ってしまった。
「蘆洲−台北車站」の言う「蘆洲」とは駅より先のバス営業所のことであり、駅前にいたのは台北車站方向ではなく営業所行きだったわけだ…。
台湾のバスはLED表示全盛となった今もどういうわけか起終点表示に固執しており、ぱっと見てどちらに行くバスか分からない(最近は矢印で示す場合も稀にあるようだが)。だからこういう間違いが起こる可能性があるわけだ。
ではその可能性を分かっていながら何故迂闊にもさっさと乗り込んだのかと言われそうだが、少しは考えがあった。それは乗車時に「上車收票(前払い)」という表示が出ていたことだ。
蘆洲と台北車站程度の距離であれば二段票收費(2区間運賃)路線である筈(実際にこのバスはそうだったのだが、後で調べたら一段票で行く路線もあった)。二段票路線とは分界点を挟んで前半は前払い、後半は後払いにすることで、分界点を越えて利用する客は2倍運賃を適用するシステムだ。つまり、前払いということはまだ路線の前半である筈だと判断したのである。
そういうわけで乗ったのだが意に反して逆方向へ連れて行かれた上、表示に従って乗車時にカードをタッチしたのに、下車時にも払えと言われた。どういうことなんだ。まぁフリーパスだから金銭的な損害は無いものの。

さて、突然バスを放り出されてしまったが、この時間では台北車站に行くバスはもうなさそうだ。それどころか下手したら捷運の終電すら逃してしまう。これは一刻も早く駅に戻らねば。
自分の方向感覚だけを頼りに歩くが、やはり自信が持てないので、途中にいた人に数回「捷運駅はどこ」と聞いてみるが、みんな知らないと言う。開通してまだ半年とは言え、ここまで存在が浸透してないものなんだろうか…。
結局異国の地での迷子から自力で脱出せざるを得なかった。若干遠回りにはなったものの、自分の方向感覚が正しくて助かった…。

一安心して、結局捷運を乗り継いで台北車站へ。
今夜は夜行バスで台南へ向かう。バスは台湾で一番豪華という話である和欣客運を狙う。しかし同社の最上級グレードである白金臥艙は原則高雄路線専用なので、台南路線の最上級である頭等商務艙狙いだ。
今回は、台北車站近くの高速バスターミナルである台北轉運站が完成して以後初の訪台であり、当然同ターミナル初利用だ。
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バス乗り場は2階から4階だが、窓口は1階に集中している。ここで和欣客運の窓口を探し、「台南」と告げると何も聞き返されずに次の便の切符が出てきた。…あれ?これ経済艙(3列シート:上記の上位クラスは2列シート)じゃん…。選択肢は無いのか?しかし発車案内を見ると次の便(23:50)を逃すとその次は5:00で話にならない。24時間運行の筈なのにこの点もおかしい。うーん、まぁグレードが低い分格安(220元)だからこれでもいいか。どうせ寝るだけだし。但し、格安と言ってもこの価格は各社競争して下げるところまで下げた結果で、他社も横並びである。結果的には和欣にした意味はなくなってしまった。

乗り場には和欣利用者向けに密閉したカップ水がサービスで置かれていたので貰っておく。更に一般向けに給水器もあるので、手持ちのペットボトルを満たしておく。これで当分水は大丈夫だ。

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バスの席には個人用テレビが付いているが、下位グレードの悲しさかイヤホンが用意されておらず、自分で持って来ないと音が聴けない。まぁいいや、寝るだけだし。
バスはバスターミナルに隣接する市民大道の高架道路に直接出るので、信号待ち等もなくスムーズだ。素晴らしい設計をしたものだ。
早速うとうとしてしまったので途中どこに停車したやらよく分からない。
23:59 | Comment(0) | 旅行

2011年07月01日

東大が秋入学への全面移行を検討

東大が入学時期を全面的に秋にする方向で検討しているらしい。

国際標準を絶対としてローカルの文化を否定する、言語で言えば英語を公用語として日本語を禁止するみたいな、個人的には嫌な動きだ。

留学生の獲得や、日本人でも海外基準に合わせた学び方をしたい学生を得ることを考えるなら、秋入学は勿論あってもいい。しかし、無理矢理統一する必要は無いだろう。半年ずれた学生が存在するとカリキュラムに支障が出ると言いたいのかも知れないが、実際には半年完結の講義が殆どだし、先に予備知識無しで演習を受講させ、後から講義というカリキュラムを平気で組むような大学だ。半年ずれて入学して問題が生じるとは思えない。逆に、日本ローカルの年度により日本人の短期留学が困難という点については、これも半年毎に区切られた連続性の薄いカリキュラム故、年度の真ん中から1年なり抜けるのは、年度の初めから1年抜けるのと、学生の立場からすればさして変わらない。むしろそれを積極的に容認する制度改革こそ必要だろう。

入試の時期は春のまま、入学を半年遅らせるというのも酷い話だ。入学までの半年で短期留学なりの経験を積めと気軽に言うが、昨日まで死に物狂いで受験勉強していた身に、そんな準備をする暇があるわけが無い。合格が分かってから慌てて準備して、どれだけ有意義な半年が過ごせるだろうか。他所の大学でも同じ制度であれば、東大に落ちて第二志望に行くという選択になっても半年空くのは同じだから、受験結果に拠らず準備が出来るが、当面は「東大対策」が求められる。しかも有意義な準備を受験勉強と並行して行うとなれば、負担も大きい。海外では合格から入学までのブランクを(場合によっては積極的に生成して)活用した留学などが一般的らしいので、サポート体制も整っていて準備は比較的容易かも知れないが、東大生だけのためという小規模市場の留学サポートが十全なものが出来てくるとは期待し辛い。

…それとも、東大に受かるか落ちるか分からず必死で勉強しないといけないような人間はそもそもお呼びでないということだろうか?確かに「最高学府」であるから、日本一の頭脳の持ち主を更に伸長させるのが目的だろう。ウサギがちょっとサボったところへ必死の形相で追い付いたカメなど、その後も必死に歩き続けた(本人は走っているつもりかも知れないが)ところで、ウサギがちょっとやる気を出したら到底太刀打ち出来ない。間違ったタイミングで受験生の頭脳を評価し、伸びしろの少ないカメを獲得してしまうことを避けたいのかも知れない。

尤も、秋入学に統一するとしたら、入試を秋にすることは受験生にとっても大きなリスクではある。滑り止めを捨てて東大に賭けるか、滑り止め大学に一旦入学して半年分(1年分?)の高額な学費という保険料でその役割を温存するかが求められる。大学側にしても、秋入試にすると受験勉強期間が半年延長されることになり、それこそ努力家のカメという望ましくない人材を招き入れる危険性を増やしてしまう。ましてや、春秋入学並立では同一人物に年に2回の受験機会を与えることになり、この意味でもカメの侵入機会が増える。最近は浪人や留年による人間価値の毀損が甚大なので浪人してまでいい大学に入ろうという人は少ないと思われるが、半年くらいならいいかと思う人も出て来るだろう。

そうは言っても、半年ずれたカリキュラムを終え、半年遅れで世の中に人材を放出することを予定している、言ってみれば東大の都合を社会に押し付けるようなものだ。3月卒の人もいるだろうけど9月卒も宜しく扱えよ、と。それだけの多様性を社会に求めるのであれば、何故自分自身が入学時期並存という多様性を持つことが出来ないのか。
20:21 | Comment(0) | 社会