2011年11月02日

プエルトリコ旅行2日目:ポンセ

ポンセ行きのプブリコに乗るべく、6時過ぎに出発。
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電車は兎も角バスが早朝にどれだけ待てばやって来るものか分からないので、サグラドコラソン駅までは頑張って歩くことにした。その距離約4km。昨日買った地図が無ければ困難を極めたに違いない。
40分ほどで駅に着き、電車に乗ってリオピエドラスへ。
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駅を出て昨日の広場だが、道の反対側から見てみると昨日は気付かなかった「PONCE」という看板が目に入った。ああ、最初からこれに気付いていれば…。

そこに停まっていた車の運転手が「ポンセは80ドルだ」とふざけたことを言う。ネットで調べたところ、相場は車の大きさや客の人数にもよるが20ドルから40ドルらしい。ぼったくりを避けて他の車にしたいところだが他に車はいないので、これに乗るかポンセ行きを諦めるかしかない。交渉の過程は思い出すだに癪なので省略するが、結局60ドルも取られてしまった。まぁ、タクシーだと100ドル以上するらしいから、その半額で済んだと思わないと…。
こういう悪徳業者はとんでもないところに連れて行くかも知れないので道中地図は手放せない。
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ポンセまでは約100km。基本的にひたすら高速を走るが、高速道路の風景が退屈なのはどこの国も変わらないようだ…。
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途中にあった緊急待避所。やたらと長い。
因みに復路には道路脇を土にしただけで上り坂となっておらず、ひたすら本線と並行するタイプの緊急待避所があった。これはこれで随時進入出来るというメリットはありそうだ。
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ポンセの入口には、道路を横断するように「PONCE」の5文字を1文字ずつ置いてある。

ポンセにもプブリコターミナルがあることを車窓から確認したが、観光客なので中心広場・Plaza de Las Deliciasで降ろされた。
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広場にはポンセの目玉である大聖堂と消防博物館がある。大聖堂は午前中しか開放されていないので、まずはこちらを見学。
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メキシコでも教会行脚をしたものだが、荘厳さに感銘を受ける半面、その様子を文章にしようとすると書くことが無くて困る…。

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大聖堂を出て、隣にある消防博物館へ。赤と黒の縞模様という奇抜なデザインで、昔の消防署が博物館になっている。観光案内所も設置されている。見学は無料だが案内所で記名させられ、市内の案内図を受け取る。
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博物館は実に小ぢんまりとしていて、消防車が1台と、あとは一方に消防の歴史、もう一方にプエルトリコの歴史のパネル展示だ。じっくり読めばそこそこのボリュームではあろうが、スペイン語の文章を頑張って読み切る気力が無い…。

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広場に面して、遊園地の乗り物のような吹き曝しのトレーラーがある。どうやら「チューチュートレイン」の増結車両のようだ。尚、これと別に単車体のクラシックバスもあり、どちらも観光用に市内を巡回している。
アメリカの語ではtrolleyというとその意味はトロリーバスや増してや架線が第一に来ることはなく、昔日の路面電車を模した観光客用に走るバスのことである。「トロリーが走っている」というオリジナルの表現が、誤訳や誤解を経て「電車が走っている」という意味に案内され、それを見てから現実を知ってがっかりすることも少なくない…。
因みに架線の意味でのtrolleyはスペイン語でtroleだが、アメリカ英語の第一義としてのtrolleyはスペイン語圏であるこの地に於いてもtrolleyであった。
サンフアン以外に路線バスが存在しない不便極まりないプエルトリコだが、その代償なのかこのトロリー等は無料で乗ることが出来る。しかし、どれくらい待てばやって来るのか分からないし、路線も分からないので、結局乗ることはなく終わってしまった。

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広場の南側には市庁舎がある。メキシコのグアダラハラにあったハリスコ州庁舎のように、役所として現役ながらもその古風な建物を中庭に入って眺められる。
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しかし、メキシコのそれがかの国の名物である壁画で彩られていたのに対し、こちらは現代の画家による普通の絵画が売り物として展示されているに過ぎない。
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そもそも、間口が開いているのでつかつかと入って来たが、最終的には観光名所として開放されているのかどうかも分からなくなってしまったが…。

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次は広場から東に行き、ポンセ博物館を見学する。ここも無料。ポンセは無料の観覧施設が多い。
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展示内容は原始時代からのポンセの歴史だが、説明は全てスペイン語なのでまたしても読解をサボる。丁度団体客向けにガイドツアーを催していたが、これもスペイン語での案内なので後ろで1/5の理解力でじっと聞いているのは苦痛なのでパス。
ポンセは今でこそプエルトリコ第二の都市だが、一時は最大の都市であったらしい。その栄華を歴史の一齣として伝えるのがこの博物館だ。
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公共交通不毛のこの町も、かつては路面電車や都市間鉄道があったらしい。

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ポンセ博物館の隣には音楽博物館がある。ピアノ以外あまり興味がない上に当然スペイン語では、さて分かるものだろうかと思ったが、こちらも無料なので入ってみる。
受付簿に記名してさて中を拝見…と思ったら、自由行動させてくれず、対応したおじさんが展示を説明して回る方式だった。いや、説明してくれるんだから有難いと思うべきなのかも知れないけど、自分のペースで見られないのは結構辛い。勿論こちらの理解力などお構いなしにスペイン語です。
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ピストンの付いたトロンボーン。珍しい。
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胴を様々な意匠で製作したギター。
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オペラの歌詞の文字列で描かれた歌手の肖像画。
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展示されている楽器のうち幾つかの打楽器は「ちょっと叩いてみろ」と試弾(って言うのかな?)させてくれたが、同時に持っていたデジカメを取り上げられ、赤恥写真を撮られてしまった。勿論サービスのつもりなんだろうけど、こんな恥ずかしい写真とても公開出来ません。

さらに東へ歩き、旧市街の入口まで来た。ここは川に橋が架かっており、橋のこちら側で道路が市街方向と逆方向の一方通行路に分岐する、如何にも町の入口という風情の場所だ。公園もあってそれなりの雰囲気だが、だからと言って目ぼしい建築等があるわけではない。

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近くに座っていた中学生だか高校生だかにせがまれ、写真を撮らされました。
でも、要求してきたこの子より、隣にいた子の方が可愛かった(げほげほ

当地出身らしい野球選手パンチョ・コインブレの博物館。僅か一室で、しかも野球選手の博物館だからグローブ等が展示されているだけ。運動音痴には壊滅的に詰まらない。このボリュームだから勿論無料。で、興味を持てなかったので写真も撮り忘れたようだ…。

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さて、ポンセは町並みも綺麗なので、ただ歩くだけでもそれなりの観光になる。18世紀頃?に建てられた、色とりどりのパステルカラーで彩られた建築が並んでいる。ただ、気になるのが空き家が極めて多く、そのためもあって全体的に建物が薄汚れていること。人通りも車もそれなりにあるので全くゴーストタウンという雰囲気ではないのだが、中心広場沿い以外には商業施設があまり見当たらず、うらぶれた雰囲気を感じてしまう。

ところで、プエルトリコでは自家用車のナンバープレートは後ろにのみ装着するものらしい(商用車は前にも装着)。従って、日本(のみならず殆どの国)の観点からすると一見無登録車と思うような車が走り回っているわけだが、中には正規のナンバープレートを装着しない代わりに色々な飾りを取り付けている車もある。
その飾りがダミーのナンバープレートである場合もあるのだが、目を引いたのがこれ。
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日本のナンバーとは…。
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その後、こんなのも見た。何だか戦時中っぽくて嫌ですね。
日本飾りを2台も目撃したというだけでも驚きだが、更に不思議なのがこの2台が揃って模擬ナンバーの地名を長野にしていたこと。長野とは何か縁があるのだろうか?

来るのが一苦労なら帰るのも一苦労、帰りのプブリコをいつどこで捕まえられるのか確証がない。今すぐ帰るわけではないが、プブリコターミナルを偵察。
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サンフアン同様に地名が書かれた看板がずらっと並んでいる。これを探すと、サンフアンは見当たらないがリオピエドラスがあった。リオピエドラスは今でこそサンフアン市内だが、以前は別の市であったらしい。その経緯もあってサンフアンとは別の地として扱われているのかも知れない。
しかし、リオピエドラスという地名がサンフアン市内のそれとは別に存在しては一大事だ。念のため誰かに聞いてみようと人を探すと…、あろうことか、あの悪徳業者しかいなかった…。しかし、悪徳業者ではあってもサンフアンに行く車には違いない。それがここにいるということは多分ここで正しいのだろう。
ここでは確認が取れないので、今一度消防博物館併設の案内所に行き、質問してみる。
すると地図を渡され、「サンフアンへ行く道はこれだから、この路上で待て」と言われた。てっきりプブリコターミナルを案内されると思ったのだが…。ターミナルよりは案内された道路の方が近い(とは言ってもターミナルもほんの200m程度だ)からそちらを案内したのだろうか?

往路同様に今後の足に一抹の不安を残す状態となってしまったが、観光再開。今度は市街北西の墓地・Panteón Nacional Román Baldorioty de Castroへ。
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ここはポンセ最古の由緒正しい墓地らしいのだが、近年まで長らく放置されており、かなり荒れている。
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一部は再整備して真新しい墓やモニュメントがあるが、大半は崩れかけたり棺を入れる穴だけになっていたりと、管理人がいなければ逃げ出したくなるような雰囲気だ。まぁ、常夏の灼熱の陽光の下なので、無人でもそれほど不気味ではないだろうけど。

この墓地の裏山を登ったところに、十字架を模した展望台博物館であるMuseo Castillo Serrallés。ここにはなんと日本庭園があるので、行ってみる。今までのスポットはいずれも中心広場から1kmとない範囲に納まっていたが、今度は(車道ではあるが)山登りでもあり、炎天下歩くのはちょっと疲れる。トロリーも通じているらしいのだが…。
途中に高級住宅があり、庭で犬を多数飼っていて、こいつらが目の前を通行する「不審者」にけたたましく吠え掛かる。しかし厳重な柵が「不審者」を犬から防護してくれるので、五月蝿いのを我慢すれば済む…。
ところが、更に進むと廃墟があった。ここに野良犬が集結していて、同じく一斉に吠え掛かってくる。そして、廃墟なので柵が機能しなくなっており、一部の犬が道路に出てきて追いかけて来る。これは生きた心地がしなかった。サンミゲルデアジェンデの悪夢再来か…。しかし、真面目に追っては来なかったので助かった。
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そんな恐怖区間を抜けて、やっと辿り着いたが、なんと今日は休業。なんということだ。実は最初に貰った観光案内に休業日もしっかり明記されていたので、チェックを怠らなければこんなことにはならなかったのだが…。
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それでも、ここまで登ってきた大きな目的はポンセ市街の眺望を得ること、それだけなら展望台に上らなくても叶う筈…と思ったのだが、木が邪魔でいまいちだった。

観光施設が休業なら、ここまでやって来る人も車も殆どなく、トロリーが走っていないことも道理だ…。
しかし、困ったことは、これからの下山であの恐怖の野良犬地帯をまた通らねばならないことだ。果たして無事に抜けられるのか。別の道が存在しないかと探しながら進むが、存在しないまま当該箇所に到達してしまった。偶々車でも通ってくれればその威を借りて何とか切り抜けられるかと思ったのだが、車も来ない。大丈夫かな…と恐る恐る現場に近づくが、往路と打って変わって何の物音もしない。こちらが無害な存在だと学習して喧嘩を売るのをやめたのかな。そうだといいんだけど。
その先の高級住宅の犬は相変わらず五月蝿かったが。

しかし、その更に先、市街に近い住宅街となって人通りも少しは出てきた頃、先ほど追ってきたあの野良犬を発見。ここまで降りて来ていたらしい…。但し今度は他に人の姿があるので犬の方が少数派だ。奴もそれを認識してか、大人しくしていた。

もう何度目か分からない中心広場に戻り、今度は南の外れにあるポンセ美術館へ。
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ここは勿論有料で、公称6ドルだが例によって消費税が附加される。ここではリュックは強制的に預けさせられるのでその処遇が不安になるが、綺麗な美術館だから職員の心も綺麗だろうと思い込むことにする。まぁ、身軽に見学出来るのは有難いと言えば有難い。

絵には全く疎いが、無学でも綺麗な絵を見るのは楽しい。ここの美術館は17世紀頃の宗教画に始まって様々な時代の絵画を中心とした美術品を蒐集し、果ては現代美術の新作に至る。現代美術は例によって何がいいのかさっぱり分からないが、それを除いてもなかなか見応えがある。
難点は、順路が分かり辛いこと。また、1階と2階でどのように展示の性格を分離しているのかが分からない。1階で順路に沿って見学すれば収蔵品を時系列順に見ることになるが、2階はそれとは無関係に展示されている。
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日本人画家の作品もあります。と思ったらこの間部学という人は正確には日系人でした。「京都の庭」。
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東洋的な意匠なので、これも日本人?と思ったら、ジャポニズムの権化ガレの作品でした。
でも、よく見るとガレ自身の手によるものはほんの数点で、その他はガレの工房の時代が下った作品等。
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日立製のディスプレイとは珍しい。日本国内ですらこういう場では滅多にお目に掛かれないのに。
因みに、ここで上映しているのは作品の解説ビデオ等ではなく、写真が時々刻々他の写真に変化し続けるという「作品」。いまいち意味が分からない。
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これ、「トイレ」という作品。トイレじゃないだろ、トイレじゃ…。
bathroomであればまだ幅広い解釈が出来ようところ、vaño(en:Toilet)ではどうしようもない。誤訳だと思うが、日本に対する偏見故であれば困ったものだ。
しかも、顔が西洋人による西洋人の標準顔っぽく描かれているので、非常にアンバランスな気味の悪い仕上がりになっている。
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よく分からない現代芸術の作品も何点かありました。

ところで、喉が渇いたので水飲み場がないかと探したが、トイレ(さっきの絵ではない)とセットで設置されているのが通例と思いトイレに行っても無いので、絶望…と思ったら、中庭に出たところにあった。何故わざわざ屋外に設置するんだろうか。兎に角助かったが。

美術館を出て広場へ向かう途中に、「駐車場&プブリコターミナル」という看板が出ている施設が。ここにもターミナル?
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先ほどのターミナルと違い地平はほぼ公園のようになっていて、地下に何層かスペースが納まっている模様。偵察してみるが、地下が駐車場で、地上の僅かな車寄せ程度の空間がターミナルのようだ。そして、肝心のプブリコは見当たらない。先ほどのターミナルとの違いは如何に…。
後で分かったことだが、この駐車場は無料。プエルトリコの正統な観光方法であるレンタカーでやって来た場合、ここに駐車して市内散策をすれば良いわけだ。

一通り観光が済み、時刻は16時前。昨日リオピエドラスのターミナルで「こんな遅くに?」と言われた時刻の30分前でしかないので既に遅過ぎる可能性もあるが、もしサンフアン行きのプブリコが捕まればサンフアンまで帰ろうと思い、案内所で指示された通りで車を待つ。
しかし、1時間弱待機したが、サンフアン行きの車どころかプブリコ自体登場しなかった。残念。それでは今日のところはここで宿を探さねば。
今回の旅程の宿はほぼ全て予約済みであるが、唯一今夜の宿のみ、そもそもポンセに来られるかどうか自体が不透明だったことがあり、未定である。

しかし、宿の前に食事だ。例によって、今日は朝から何も食べてないorz
毎回旅行の度に食事を削減しているが、何もケチっているわけではない。日のある時間を観光せずに食事に使ってしまうのが勿体無いと思い、どうしても夜までお預けになってしまうのだ。時間をケチっているとも言うかも知れないが…
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地図を見て一番近そうなショッピングモールへ赴く。旧市街は居住空間としての都市機能は壊滅状態なので、郊外にあるショッピングモールに行かねばならない。一番近いところは地図で見ると一番狭いのでしょぼそうだが、他は3km以上歩きそうなので、1km弱で済む一番近いところへ。
まずはスーパーを覗く。ミリンダが2lで95セントと、流石アメリカ、こういう不健康食品は格安と感心して購入。ついでに今すぐに買うと荷物なので買おうとは思わないものの、お土産に適した食品が無いか探してみるが、特に面白いものは見当たらず。

スーパーを出て食事が出来る店を探すが、流石にしょぼいモールだけあって開いているのは1店しかない。モールを出た道の反対側に店らしきものが何軒か並んでいるように見えたので見に行ってみるが、飲食店ではなさそうだった。結局そのただ1店に入店し、如何にもアメリカのジャンクフードだが、フライドチキンとフライドポテトとチャーハンっぽいものの「ファミリーセット」を購入。ファミリーセットだから分量が多いが、3食分と思えば多くはないだろう。
因みに先ほど買ったミリンダのペットボトルを持ち歩いていたら、頼んでもいないのにコップに氷を入れて渡してくれた。なんて親切なんだ。
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しかし、いざ食べ始めてみると食があまり進まない。過度に疲労していて胃の働きが弱まってしまっている。疲労しているんだからエネルギーを補給しないといけない場面だというのに。こんな状態ではいつか死ぬぞ、自分…。
また、フライドチキンが非常に塩辛く、この点でも食が進まない。ああ、アメリカンテイストだなぁ…。
結局、ポテトは完食したが、残り2者の大半を残し、明日の朝食にでもしようとそのまま持って出る。以後、念のため日本から持ってきた買い物袋(レジ袋ではなく布製のきちんとしたもの)が旅行終了まで活躍することになる。全くダサいスタイルだが知ったことではない。

食事が済んだので、いよいよホテル探しだ。
暗くなった旧市街を縦横無尽に歩き回って探すが、広場に近い数軒の高そうなホテルを除き、宿泊施設が皆目見当たらない。曲がりなりにも観光地でここまで宿泊施設が存在しないものだろうか。「ゲストハウス」という看板を見つけて、質はともかく安く泊まりたいからもってこいだと思って近付いたら、廃墟だったし…。
途方に暮れて広場に戻ると警官がだべっていたので、「この辺に安いホテルはないか」と聞いてみる。すると、「安い」という条件が無理難題だったらしく困り果ててしまった。周りにいた数人の人と議論した結果、「安いのはない。ホテルはあっちとこっちだ」と、敬遠していた高そうなホテルを指示された。

そうであればしょうがない、その数軒の中で安いところを選ぶしかない。
まずは広場に面しているホテルが、間口が狭いので安いかなと思い突撃。しかし、110ドル。うーん、やはり高い…。
次に広場に面したブロックの広場の死角にあるホテル。こちらは75ドル。今の為替レートなら6000円以下か…。そう考えるとサンフアンで泊まったホテルより安い。部屋を見せて貰い、まぁまぁなのでここに決める。因みにカード取り扱いの看板が出ているのに、何故か支払いは現金に限定された。
フロントでプブリコに乗る手段を聞くと、「予約してここまで呼ばないといけない」と言われる。そんなの面倒な上に追加料金を取られるから冗談じゃない。「ターミナルまで行って乗る」と言うと、既に分かっているのに懇切丁寧に単純な道順を教えてくれた。6時から15時までの出発らしい。しかし問題は、サービスの朝食が7時からであること。朝食がサービスということは持ってきたジャンクフードがだぶついてしまう上、出来るだけ早く乗りに行きたいのに7時過ぎまでは足止めされてしまうことを意味する。まぁ、朝食を捨てれば済むことではあるが…。
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まぁ、所謂コロニアルホテルで、内装はいい感じ。
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部屋もバスタブこそ無いがサンフアンで泊まったホテルよりは良い。しかし、またしてもお湯が出なかった…。
23:59 | Comment(0) | 旅行

2011年11月01日

プエルトリコ旅行1日目:サンフアン到着。

まずはシカゴの夜景でも。
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未明にJFKに到着。
次はサンフアンへの便に乗り継ぎだが、4時間もあるので暇である。その1つ前に僅か50分で乗り継ぎという便もあったのだが、流石にリスクが高いので回避していた。しかし、実際には余裕で間に合う状況だった。
暇なのでノートPCを開いてみるがインターネットは無料では使えないようだ。LAXは公式サイトに「特定会社のラウンジのみ使用可能」とわざわざ書いてあったので分かっていたのだが、こちらも駄目か。日本の空港は無料開放しているところが多いから、インターネット先進国の方がこの面では遅れている。いや、そもそもサービス品にする気がないのかも知れない。

トイレに行ってみると…
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おい、こんなことわざわざ書かなきゃいけないのかよwwwww 飲食店利用するのが不安になる…。
とは言うものの、日本でも小用の後手を洗わずに出る男のなんと多いことか。やはり国を問わず公共物に触るのは危険である。

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一部の席にiPadらしきものが置いてある(上の写真で右の方)。どうもこれでカフェテリアに注文を入れるような感じだが、その割にはカフェテリア利用者限定の席という雰囲気も無い。ならば自由に使えるのかと思うと、皆ここを避けているからそうでもなさそう。いまいちよく分からない施設であった。
ターミナル内の案内所を物色すると、ブルックリンのバス路線図が1部だけあったので有難く頂戴する。この後幾ら空港内を徘徊してもバス路線図は見当たらなかったのでこの入手は奇跡に近いようだ…。

ターミナルを出て、まずはエアトレインに乗る。
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エアトレインはターミナル巡回と近隣駅(ハワードビーチ、ジャマイカ)への輸送を兼ねた全自動運転の鉄道である。空港内の移動は無料だが駅に行くと大した距離でもないのに突然5ドルも取られるという極悪輸送機関。これが開通する前は無料送迎バスで駅まで行けたのだが…。
JFKは無秩序にターミナルビルが並んでいて、そこに後から鉄道を整備したために全く最適化されていない。どの駅もターミナルから若干離れている。唯一の例外はエアトレイン開通後に再整備したターミナル4で、ここだけは駅がターミナルに取り込まれていて便利。
因みに自分が到着したのはターミナル2だが、「ターミナル2/3」駅が若干遠く、逆方向に歩けば殆ど変わらない距離でターミナル1駅に着く。全くもって残念な構造だ。
アメリカンはターミナル8なので、まずはそこまで行って搭乗券を受け取る。
国際線の場合は予約時にパスポート情報を登録させられるから、チェックイン機にパスポートを読ませると個人が確定出来て即手続きに入って便利。ところが国内線は名前しか登録していないから、そうは行かないだろう…と思いつつも一応パスポートを通してみると、名前だけは認識された。その後搭乗便名か予約番号を入力させられるが、同姓同名の多い名前だったら適当に搭乗便名入力すれば他人の搭乗券を詐取出来てしまいそうだ。
今回の旅程で唯一この便のみ予約段階で窓側の席が取れず、それどころか通路側も塞がっていたので「ミドルマン」になることを余儀なくされていたのだが、この段階で改めてシートマップを確認すると奇跡的に窓側が空いていたので、大喜びで変更。
こちらの搭乗券も薄っぺらい感熱紙だが、デルタと違いカラー印刷で地が入っているのでまだ搭乗券らしい。
さて、案内看板にはスペイン語が併記されているのだが、
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これって意味あるのかね…。

搭乗券を受け取ってしまえば本当に搭乗まですることがない。引き続きエアトレインに乗って遊ぶ。
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ループ区間を抜けたフェデラルサークル駅はハワードビーチ方面とジャマイカ方面の分岐点であると同時に、左回り列車でターミナル間を移動する際に乗り換えを余儀なくされる駅である(右回りがターミナル巡回のみ、左回りはどちらかの鉄道駅発着のみ)。ところが、分岐での立体交差のために上下線でホームが違う階層になっていて乗り換えが面倒だ。もう少し分岐点を離して駅は同一ホームにするとかの配慮は出来なかったのか…。
そして、終点ハワードビーチの1つ手前、広大な駐車場の只中のレファーツブルバードで下車。
ここからハワードビーチまでは数百mと近いので、無料のこの駅で降りればタダで地下鉄駅まで到達出来るのではないかという目論見だ。今は空港を脱出する予定は無いが、プエルトリコの旅程が終わってここに戻って来た時、市街地へ向かうから脱出方法を確認しておく必要がある。
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ということで駐車場の中を線路に沿って歩き、ハワードビーチへ。
ところが、意外な光景が待ち受けていた。
ハワードビーチのエアトレイン駅への入口は他の駅同様フリーなのだ。この駅もさっき降りたレファーツブルバード同様、駐車場の無料送迎の機能を果たしているのだった。
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ということは…と思い、駅に上がって地下鉄方面の連絡通路を行くと、その先で改札に阻まれた…。
何故か改札の写真を撮っていないが、改札口は外に出るゲートと地下鉄乗換口に分かれている。実はこの駅は巧妙な構造で、地下鉄線路(ここは地上を走る)によって空港エリアである駐車場と市街地が徹底的に分離されているのだ。だから駐車場から市街地へ移動するためのこのエアトレインの橋の通行料が5ドルということになる。勿論外から回って行き来出来ないか歩いて探してみた(未明にボーダーラインの穴を探すなんて密入国者みたいだ:p)が、恐ろしく遠回りしないといけない様子なので断念。
それでは次善の策として、空港ターミナルから直接出ている路線バスと地下鉄を乗り継いでマンハッタンへ行くことを考えねばならない。ところが、バスは現金払いだと地下鉄へのトランスファー(乗り継ぎ券)を貰うことが出来ないからマンハッタンまで2倍運賃となってしまう。メトロカードを持っていれば無料で乗り継げるので、せめてメトロカードを買っておきたいところ。そこで、先ほどの恨めしい改札の手前に設置してある自動券売機に正対し、購入に挑戦…
しかし、どうやってもエアトレイン運賃込みのカードしか買えないのだったorzorz
事前にカードを持っていればこれに積み増しという選択肢もあるが、前回来た時のカードはとっくに期限切れだし、入金もまたエアトレイン運賃を強制的に含めさせられるかも知れない。
空港内でメトロカードを売っている場所は無いらしいので、最早諦めてバスに現金払いで乗るしかない…。

想定外の結末に打撃を受けるが、兎に角事前視察も済んでしまった。暇だ。
それにしても暗い。まだサマータイム中だが、それにしても7時を過ぎても真っ暗ってどういうことよ。どう考えてもこの制度狂ってる。
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うろうろして明るくなるのを待ってから改めてエアトレインや周辺の写真を無駄に撮って、空港へ戻る。
バスに乗ることになった以上はバス乗り場を確認しておかねばならない。ターミナル4で降りて乗り場を探すと、ターミナル内から見て到着階を右に出たところに空港の北方面に向かうQ10、左に出たところに西方面に向かうB15の乗り場がある。そしてこれらは他のターミナルは経由しない。

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運行番号らしき番号表示部に「系統番号は上」との注意書き。こんなことわざわざ書くんだったら、もう少し紛らわしくない表示を工夫出来ないんだろうか…。
尚、ターミナル内を歩いていたら、後ろにいたおばさんに「出口はどこか」と聞かれた。世界一雑多な人種構成の街だからって、わざわざ外国人の可能性が高い人に道聞きますかね…。

エアトレインは駅まで行くと5ドル取られるので端から乗り潰しは諦めていた(実際にはハワードビーチに行くだけなら合法的に無料だし、ジャマイカも改札に行かずに折り返して来ればいいのだろうけど)が、折角なので右回りのループ線で放射部と分岐する部分の循環部は乗り潰しておきたい…と思ったのに、メンテナンスなのか何なのか分からないが「運休」と出ていたので断念。
無人運転なので前面展望は遮る物無く得ることが出来るので、今までここから散々写真を撮っていたのだが、最後に動画も撮ってみるかと思ってカメラを窓の手前に置いてスイッチオン。

…ところが、隣の駅に着いたところで空港職員が来て「撮影禁止」と怒られた。えー、そうなの?orz 今まで何も言われなかったのは偶々職員に鉢合わせしなかったからなのか…。
動画では最後にしっかり怒られて取り乱してる場面が収録されてますがwww

アメリカの、しかも空港内でジャンクフードに出費などしたくないが、次に食事にありつけるのはサンフアンに着いてから、しかもあちらの様子がさっぱり分からないから着いてから如何ほどでありつけるか分からない。そうすると不本意ながら今のうちに食糧補給をしておかねばならない。断金(誤変換放置)ドーナッツならまぁ安いしチップも要らないだろうと思ってここでドーナツ等を少し購入。アメリカは消費税が外税でしかも州によって税率が違うから本当に分かり難い。チップの必要性と相俟って途上国並みの事実上の不明朗会計だ。

みすぼらしい食事を終えて、鬱陶しいセキュリティチェックを抜けて待合室で待機。インターネットは使えないが、せめて待ち時間でデジカメの充電くらいしておく。

今度の飛行機はアメリカンだが同じ国内線だからサービスはデルタと大差ない。但し、座席が布張りだったので、レザー張りで蒸れるデルタより良い。

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サンフアン上空
プエルトリコは豪華客船に乗って優雅にやって来るべき観光地らしく、その証拠として早速眼下に豪華客船が見える。
尚、画面中に見える滑走路は空軍基地です。こっちが商用空港だったら便利なのに…。

そんな市街地を眺めながら、街を東に外れて着陸。
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アメリカ領なので、空港の構造も本土と同様、到着客は隔離されず出発ロビーに放り出される。勿論入国審査があるわけでもない。完全にアメリカ国内線扱いである。

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さて、ここからが問題だ。事前に一生懸命下調べしたものの、交通機関の様子が分からない。特に、明日第二の都市ポンセ(Ponce)に行きたいのだが、唖然とすることにバスというものはサンフアン都市圏内にしか存在せず、長距離バスも、その他の都市のローカルバスもこの島には存在しないらしいのだ。長距離移動はプブリコ(Público)という乗合タクシーの如きもの(綴りを見て分かるように英語のpublicに相当:英語ではpublic carと訳されている場合が多い)を使うしかなさそうなのだが、それをいつどこで捕まえればいいのかよく分からない。空港に観光案内所くらいあるだろうから、そこで情報が得られないかと思っていたのだが…。
案内所なんかどこにも見当たりませんぜ、旦那。空港ターミナルはV字型のやたらと長い構造で端から端まで歩くのは骨だから探し尽くしてはいないのだが、案内所の看板はあるのにその看板が指し示す方向へ行っても何も無い。何なんだよ、これは。
一応路線バスは空港に来ており、これに乗れば空港を脱出出来る筈なのだが、バス停がどこかも分からない。そもそもバスの本数もあまり多くはないらしいので、うろついている間に1本逃したりすると悲劇だ。バスはバスでも本土同様レンタカーの送迎バスだけは頻繁に走っており、恨めしい。やっぱり国際免許を取得しておいてレンタカーで回るべきだったか…。
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熱帯の気候に早速へたりそうになりながら、どうしたものかと思っていると、前方に路線バスが現れた。バス停が見当たらないが扉を開けて客を降ろしているんだからそこがバス停だろう。行先表示にも「ESTACION(駅)」とあるので、取り敢えず鉄道駅(プエルトリコ唯一の鉄道トレン・ウルバノ:Tren Urbano)には行けると思い、一応運転手に「駅に行くか?」と確認を取って乗車。バスとトレン・ウルバノは同一運賃で75¢だが、アメリカなので釣銭が出るわけも無く、クオーター(25¢硬貨)を沢山用意しておかないといけない。
しかしですね、空港の看板には「Ground Transportation」として1階が案内されていたのに、このバス2階に来てるんですよ。全く訳が分からない。
インターネット上を必死に探してサンフアンのバス路線図を探し出していたので、それを印刷して持って来た。「歩き方」のプエルトリコの扱いはぞんざいで旧市街の地図しかないため、今のところこれが唯一のサンフアンの地図でもある。実に心細い。
路線図を睨んで現在地をロストしないように必死になっていると、駅とは反対方向に行って路線図上バスターミナルの表記がある場所で「ここで降りろ」と言われて降ろされてしまった。おい、駅に行くって言ったじゃないかよ…。因みに行先表示はLEDで幾つか地名を出しているのだが、これは一方の端点・経由地・もう一方の端点を順に出しているだけで、どちらに行くのかは分からないという代物なのだった。
路線図上バスターミナル扱いになっているが、実際には路上に屋根付きのベンチがあるだけである。路線図や時刻表どころかバス停の標識すら無い。この先大丈夫なのだろうか…。
路線図を見るとA5のバスなら市街地方面に向かうらしいので、それが来るまで待つことにする。他にも待ち客が何人もいるのが安心材料だったが、彼らは別のバスが来ると皆それに乗ってしまい、一人残されていよいよ不安になる。
しかし、都合15分くらい待って5番のバスがやって来た。一安心である。ところが、5番は5番でも路線図のA5ではなくT5と書いてある。しかし行先表示は路線図上のA5と一致する内容だし、ここのバス停は空港と違い方面で乗り場が道路の反対側となるから、逆方向に連れて行かれる心配も無い。他に5番の路線は無い筈だし、まぁ大丈夫だろう。

車内でいい席が取れなかったので、道中写真撮影は無し。
途中、今夜泊まるホテルの近くを通り、ホテルそのものは見えなかったものの、車窓からホテル併設のレストラン(NIKKOという日本料理・中国料理レストラン)が見えたので一安心。夜はまたこのバスに乗って戻って来ればいいわけだ。
路線図は地図と言っても勿論いい加減なもので、勿論アメリカクオリティでバス停は明記されていないから、特にひたすら真っ直ぐ走られると場所の特定が容易ではないが、何とか路線上でトレン・ウルバノの駅に一番近い位置で下車。一番近いと言っても1kmくらい離れているが。
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ここから駅までもバス路線はあるが、たかが1kmだし待ち時間を考えたら歩いた方が早い可能性も高いので歩く。しかし、ここを走る路線はかなり本数が多いようで、そのたかが1kmの間に数台すれ違った。その一方で順方向は見掛けなかったが、たまたまだろうか。

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トレン・ウルバノの都心側終端駅、サグラド・コラソン(Sagrado Corazón)。
都心側と言っても市街地へは今来た道を戻る方角へ5kmほどあり、全く使い物にならない鉄道だ。基本的に地上や高架であり、土地が確保出来ない都心への延伸はお預けとなっているようだ。地下鉄にすれば良さそうなものだが、地盤が弱いのか、予算が足りないのか。
自動券売機で切符を購入。NY地下鉄と同様の券売機で、任意の金額を指定して切符を買うことが出来る。また、買ってある切符に積み増すことも可能。クレジットカードや紙幣が使えるし、勿論釣銭も出る。この切符はバスでも使えるので、電車に用が無くても小銭の心配をなくすために一旦駅に来て切符を買うのもひとつの手だ。…と言いたいところだが、駅の位置があまりに不便なので、実用性は低い。
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出て来た切符もNYのそれにそっくりだ。写真上がトレン・ウルバノの切符、下がNY地下鉄のメトロカード。数年後に有効期限が切られているところまで同様。
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改札も切符スワイプ式で、似ている。
この鉄道の開業は2004年と新しく、設備も綺麗。1路線しかないがテーマカラーは紫のようで、看板が紫に統一されている。電光掲示板では次の発車までの時間をスペイン語・英語交互に表示させているので待ち時間が分かるが、いけてないのがその表示が「* min(s)」と単複兼用になっていること。「スライム - 1ひき」みたいだ:p
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電車。通常は4両編成で、早朝深夜など閑散時間帯は2両編成になるようだ。
このくらい新しい鉄道だとホームドアくらいありそうなものだが存在しない。まぁ、写真を撮るにはこの方が好都合だが。
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駅を出てから数駅間の左手がCBDのようで、高層オフィスビルが建ち並んでいる。しかし、あまりにビジネス街に特化され過ぎていて、通勤時間帯ではないこの時間は人気が全く無い。まさか、そもそもゴーストタウンだということは無いと思うが…。
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座席はアメリカにしては珍しくモケットが張られているので快適。車内の電光表示と自動放送で次の駅も案内するので迷子になる心配も無い。また、感心なのは駅で扉を閉める前に運転士が肉声で「扉閉まります」と放送することだ。
ウニベルシダッド(Universidad、大学)駅とリオ・ピエドラス(Río Piedras)駅の間の1駅間だけは地下を走る。その後者の駅が今の目的地なので下車。
この鉄道の改札は均一運賃なのに下車時も切符が必要という謎の構造で、知らずにそのまま通ろうとしてブロックされてしまった。
持って来た路線図は家の安物プリンタの出力なので不鮮明だし情報の鮮度も不明。一方駅構内や車内には同様の路線図が掲示してある。となれば、配布用の路線図もあるのではないかと思って駅員に聞いてみたが、そんなものは無いと言われたorz

さて、ここで下車したのは明日乗るプブリコの乗り場を探すためである。事前調査であたった数少ない情報源には「リオピエドラスにターミナルがある」とだけ書いてあり、またプブリコ業者リストらしきものから辿って場所を調べると、この近くの具体的な場所が示されていたので、まずはそこまで行ってみようと。
そもそもは、駅に案内が出ている、もしくは駅を出ればその存在が自明であることを期待していたのだが、そんなことは無かった。
ということで、前述の「具体的な場所」に向かって歩く。隣のウニベルシダッド駅は近く、当該目的地はウニベルシダッド駅前だった。しかし、何も無い…。
これは誰かに聞いてみないことには、と思っていると、逆に通り掛かった人から道を聞かれた。ぉぃぉぃ、ここじゃどう見ても東洋人は余所者だろ。なんでわざわざそんな人間に聞くんだ…。
道を知らないばかりか聞いたことも無い名称だった(初めての土地なんだから普通はそうだよな)ので、「知らない」と答えようとしたが咄嗟にスペイン語が出て来ず、ちょっと口篭って結局英語で答えると、先方は「英語喋るの?」と嬉しそうな顔になった。どうもあちらも観光客で、頑張って慣れないスペイン語で聞いてみたらしい…。
しかし幾ら英語が使えると喜んで頂いたところで、知らないものはどうしようもない。そのままさようなら。
なのだが、実はこの相手、綺麗な女性だった(勿論東洋人ではない)。知らなければ知らないなりに一緒に探すとか話を引っ張れば良かったかな…としょうもないことも思ったのだが、この時生理現象に見舞われていて精神的余裕が無かった…。
しかし、トイレなんてそう簡単にあるものではない。どうしたものかと段々青くなりながら探すと、大学学生寮のような建物(1階にファストフードが何軒か入居しており、一般に開放されている)にトイレマークがあったので行ってみようとする…が、トイレの扉は厳重にロックされていた…。
近くに管理人がいたので「トイレ使えないか」と聞いてみると、2階に行けと言われた。行ってみると、そちらはロックされておらず使うことが出来た。助かった…。

気を取り直して自分の探し物を再開。前に述べたように駅前なので、駅に入って駅員に「ポンセに行くプブリコの乗り場はどこか」聞いてみる。
駅員「なんてこった」と言って困ってしまった。そんなとんでもないこと聞いたかね、僕…。電話でどこかに聞いてみたり、近くに立っている警備員に聞いてみたりした結果、警備員が方向を教えてくれた。今隣のリオピエドラス駅から来た道をずーっと戻ればいいらしい。
というわけで今来た道を戻るが、さて、戻ったところで分かるものだろうか。途中でリオピエドラスの先ほど出て来た出口と別の出口があるので、そこの駅員にも聞いてみた。すると、「もう1つの入口の前だ」と言われた。えー、それじゃ、今までの1往復は一体…。
もう1つの入口の前は公園になっており、バス停は存在する(今まで標識も無いなど酷いバス停ばかりだったが、ここは標識があった)。しかし、プブリコの乗り場は一体どこなのか。
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公園をうろついてみると周囲にそれらしき車が停まっているが、ポンセに行く車もここに来るものなのかどうか。今度は警官を捕まえて質問してみると、これまた警官がそれを知らない。彼が近くに通り掛かった人を捕まえて同じ質問をすると、「この先に見えるビルのところに乗り場がある」と教えてくれた。ふむ。
で、行ってみると、外観は目立たないが立派なターミナルがあった。
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バスターミナルではなく小型車のターミナルだから設備も小ぢんまりしているが、トイレもあるしなかなかのものだ。但し、案内所のような気の利いたものは存在しない。
通路には色々な地名が書かれた看板があり、方面別に乗り場が分かれているようだ。しかし、幾ら探してもポンセの地名は見当たらない。ポンセ方面にあるその先もしくは手前の地名を探してみるが、やはり見当たらない。
折角辿り着いたと思ったのに、これは困った…と思い、ここの職員っぽい雰囲気をしている人を探して聞いてみる。すると、「こんな遅くに?」と呆れられた(現在16時半)。別に今から行くわけじゃないのだが、もう遅いのか…。「今じゃなくて、明日行くのだ」と言うと、「駅前だ」と言われた。何のことはない、先ほど駅前で目撃したプブリコの場所らしい。
それでも実際にポンセ行きの車の存在を確認するまでは安心出来ないが、現段階ではこれ以上は調べようがない。今日のところは分かったことにして、食事+αを済ませて投宿することにする。

今まで歩いてきた道中に書店が幾つかあったので、まずはここを物色。目的は地図と、その他何か面白い本があれば。最初の2軒で地図が見当たらず、3軒目でプエルトリコ全体と主要都市の地図が1枚になったぺら地図を発見。4ドル強で購入。結局その他の収穫は無し。

次は食事。出来れば地元の料理を食したいが、どうもそういう雰囲気の店が見当たらない。そもそも繁華街と言えるような場所でもないので、店自体が少ない。スーパーがあったのでちょっと高いけど好物のグアバジュース(と言いたいところだがパイナップルとの混合且つ果汁割合が低いもの)を買って飲みながら探すが、どうもアメリカンテイストっぽい店しかなさそうだ。結局先の学生寮に行き、同じラテンだからまぁいいかとメキシコ料理の店で食事。
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食事を済ませ、電車に乗って元来た道を戻る。夜道を歩いて危険は無いかと若干不安になりながらもサグラドコラソン駅からの1kmを歩き、5番のバスを待つ。ここのバス停には系統番号と大雑把な運転間隔、終バスの時刻が明記されている。これだけの情報が各バス停およびネット上にあればいいのに…。なかなか来ないのでまさか終バスが行ってしまったのではと不安になるが、30分ほど待って漸くやって来た。
電車の切符を使って電車とバスを乗り継ぐと乗継先がタダになるんじゃなかったかと思いながら運賃箱にカードを入れると、壊れていて反応せず、そのまま乗れと言われてしまった。結果的にタダで乗れたが乗継割引の様子は分からず。
バスを降りて、歩道橋で高速道路を跨いでホテルに到着。
ホテルはExpediaで調べた一番安いホテルなのだが、それでも一泊6000円近くする。実に高い。しかしクオリティは「一番安い」に違わぬもので、冷房があるから最低限の居住性は確保されているが、実にチープだ。
PB021440.jpgPB021438.jpgロビーに行けばインターネットは使えるので情報難民にはならずに済む。バスルームはバスタブは無く、シャワーはお湯が出ないというネパールを思い出すクオリティ…。一方で、広い敷地内に何箇所かプールがあるという、変なところに金を掛けている施設であった。
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