2011年05月30日

西鉄バスの車外マイク騒音問題

最近、西鉄のバス停に「マイク禁止」と書かれているところを見かけることが多い。
近隣住民の苦情に対応してのものだが、これが視覚障害者には不便になっているとの記事。

路線網が複雑という事情があったからかどうかは分からないが、西鉄は以前から車内車外ともに録音放送と並行して乗務員による案内放送を頻繁に行っている。降車ボタンを押すと「はい、次停車」と反応するのも九州ならではの光景だったものだ。現在では他の地域のバスが見習っているようにサービス面では好ましいことなのに間違いないが、鉄道と違って公共空間でサービスを展開するだけに、非利用者への影響が大きいという、難しい問題にもなってしまった。

最後にあるように、確かにことの本質は福岡特有のものではなく、どこでも起こり得ることだ。しかし、福岡だからこそこの問題が特に顕在化した要素はあると思う。
まず、都市規模に比して貧弱な道路が多いこと。つまり、歩道が無かったり狭かったりするので、バス停から沿道民家までの距離が短く、バスから発せられる音の影響が大きくなる。
また、バス路線網が発達し過ぎていて、どこのバス停でも様々な行先のバスがやって来るため、案内が必須であること。他の地域であれば多数の路線が輻輳するのは繁華街や駅前にほぼ限られる。このような地区では騒音が問題になることは少ないが、福岡では住宅地でもバスが輻輳しているので騒音が特に問題になってしまう。

点字ブロック内に発信機を設け、受信機能が付いた白杖でそこを触ると地理案内をするシステムが開発されているが、このシステムをバス停に設置すれば音声案内を必要とする人だけに音声を提供することが出来るかも知れない。しかし、一度に複数のバスが来た場合は難しそうだ。

ところで、記事にあるように「他の乗客に協力を求める」ということ、確かに協力するのは当然だとは思うものの、実際にその場に居合わせた場合、的確な援助が出来るだろうか。そもそもそこにいる人が障碍者かどうかに関わらず、その人が困っているかどうか、判断できるものなのか。困っているわけではない人にお節介をして逆に嫌がられるのも困り者だと思い、自分ならなかなか行動に移せない気がする。
23:17 | Comment(0) | 交通
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