2011年06月03日

奄美旅行1日目

JALのマイルが30000マイル強溜まっていて、そのうち約2000マイルが6月で失効するため、消費方法をあれこれ考えた末、奄美大島旅行を実行した。
特典航空券に引き換えるにせよ、おともdeマイル割引を使うにせよ、どれだけ遠距離であっても消費マイル数や費用は同じだから、出来るだけ遠くにしないと損だ。そうすると一番遠いのは石垣、次に宮古島だが、どちらも既に行った。その次は久米島だが季節運行。その次の那覇はメジャーな行先だから安く行く手段が充実しており、マイルを消費するのは割が悪い。という思考で、奄美大島が選ばれた。

当然土日の1泊2日では短過ぎて勿体無いので、前か後ろに1日休みを付ける旅程で空席を探すが、やはり特典にはあまり枠が割り当てられておらずなかなか見付からない。奄美をやめて那覇か北海道にしようかとも考えてそちらも探したが、同様に見付からなかった。そもそも休みを確定させるのも不安があり、2000マイルの失効分は捨てて旅行を延期しようか…とも考えていたところ、6/3は休んでも問題なさそうな気配になり、且つ6/3出発6/5帰着で空席があったので、思い切って予約した。

ここで、両親分含めて3人分を全部特典航空券にするか、それともおともdeマイル割引にするかも悩むところだったが、後者にするとマイルが余るから暫く後にまた取りにくい休みと航空券を巡って苦悶することになる。それに持ち出しはなるべく後に回すのが基本。特典航空券とおともdeマイル割引を比較すると、1マイル≒2円の計算になるから、まぁマイル消費の手段としては悪くはないだろう、ということで33000マイル(JALカード割引)で3人分の特典航空券を確保。
おともdeマイル割引は予約当日中は取り消せる(というより放置すると取り消される)一方、特典航空券は予約の瞬間に支出(マイルの)が確定してしまうというリスクがあるが、休みにくいとは言いながらも今まで清水の舞台から飛び降りる覚悟で休暇宣言をしてそれを取り消せと言われたことはないので、予約と休暇宣言を同時に行った。

という経緯を踏んで迎えた旅行初日。
羽田までの足を電車にするか車にするかで、費用も殆ど変わらないので迷ったが、電車にした場合東日本橋や三田のバリアフリールートが酷いものなので、車にした。
奄美大島への飛行機は1日1往復しか飛んでおらず、旅程が3日間でも実質2日間になってしまうのが痛いところではあるが、朝は遅く夕方も早くに帰って来るため、朝のんびり出発出来るのはメリットと言えなくもない。…それを言うなら他の目的地にする際も朝一の便を選ばなければいいだけのことだが…。
かなり余裕を持って羽田に着く心積もりだったのだが、平日日中という普段は車に乗ることのない時間帯の道路状況の考慮が全く甘かった。車椅子の人が搭乗するには手続きに時間が掛かるため1時間前に来いと言われていたのが50分前くらいになってしまい、チェックインからもう直接機内に直行という感じに。

手続きに時間が掛かる内訳は以下の通り。
まず、チェックインカウンターに行くと事前に座席指定していても半強制的に出来るだけ前方の席に変更される。事前座席指定が可能な席は、どういう基準なのか知らないがかなり限られており、指定は出来ないけど実際には空いている席が存在するわけだ。より前方に座れるのはサービスとも思えるが、実際には後述の通り降機は一番最後となるため無意味。翼の上や後ろの席しか指定出来なかった場合にはそれより前になるのは確かにメリットだが、今回の場合は元々の席も翼より前だったため関係無い。では何故前方の席への移動をstrongly recommendされるのかというと、どうも搭乗や降機を手伝う職員の負担軽減のためらしい。座席が後方だとそれだけ車椅子を押す距離が長くなるからだ。
そして、空港専用の車椅子に乗り移らねばならない。
次に、セキュリティチェック。折角の空港専用であっても車椅子は宿命的に金属を含むので、車椅子利用者は金属探知ゲートを鳴らすことを余儀なくされ、探知器でボディチェックされる羽目になる。しかも車椅子利用であるから体の自由が利かないわけで、背中などを椅子から離してチェックを受けるのがなかなか大変。というわけでこれも時間が掛かる。
散々時間を掛けて制限区域内に入るわけだが、搭乗は一番最初。優先搭乗というサービスと解釈するよりは義務に近い。他のお客さんがいると関係者が皆鬱陶しい思いをするから仕方のないことではあるが、そういうわけで1時間前のチェックインが要求されるわけである。

車椅子利用者は職員の援助が必要であるという理由でチケットレス搭乗が利用出来ないが、同行者は勿論関係無いのでチケットレス搭乗するとチェックインの際言明する。そうしないと一緒に搭乗券を発行されてしまい、マックの引換券(チケットレス搭乗の際に搭乗券の代わりに発行される控えの裏が引換券になっている)を貰いそびれることになってしまう。この際職員が気を利かせ過ぎ、車椅子利用の父の席と自分の席を入れ替える手続きを後から行った(そんなことしなくても仲間内なんだからいいと思うのだが)ため、控えがやり直しの分と含め2枚発行された。結果、マックの引換券が1枚増えるという役得にw

空港専用の車椅子は狭い機内の通路を通れるように、普通の車椅子でお馴染みの大きな車輪を外して幅を削ぐことが出来るようになっている(この際は内蔵されている小型の後輪が用を為す)。搭乗時にその車輪取り外しの作業もあり、そして今日搭乗するMD-90型は扉が外開きであるために扉が開口部より大きいため、扉より更に外側に位置するボーディングブリッジは開口部との段差を解消することが出来ない。このため実際に搭乗するのも結構時間が掛かる。

やっとのことで乗り込んだ飛行機であるが、実は現地天候を理由に条件付出航と言われており、鹿児島着陸か羽田引き返しの可能性を覚悟させられている。もしそうなってしまった場合、支払ったマイルや復路の扱いはどうなるのかと心配になる。
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不覚ながら知らなかったのだが、4月から駐機中は電子機器が使えるようになったので、機内やエプロンが撮り放題。
また、D滑走路完成後初の飛行機利用だが、上手い具合にそのD滑走路からの離陸になった。昨夏のD滑走路バスツアーに参加出来なかったので、これでやっとのことで上陸を果たしたことになる。

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結局何事もなく奄美空港に着陸。着陸してみたら鹿児島だったらどうしようかと思ったが、一面の海という景色は明らかにそうではなかった。
着陸に問題はなかったものの、生憎の雨。
隣ではスカイマークの鹿児島行きが搭乗案内中。
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スカイマークは費用節減のためにボーディングブリッジを使わない(そもそも奄美空港には1つしかないので、乗ってきたこの飛行機が使う以上後発のあちらは使えない)ため、お客が傘をさしてぞろぞろと歩いている。なかなか大変だ。大した距離ではないが、石垣ならランプバスに乗せられそうだと思った。

両親をターミナルに待たせて、レンタカーを借りに行く。
送迎車は今回借りる奄美レンタカーと営業所が隣接している日産レンタカーで共用だった。
奄美レンタカーは今回泊まるホテルウェストコート奄美宿泊者割引があるため予約したのだが、別に宿泊証明を求められるわけでもなかった。ホテルの宣伝にそういうプランを設定していて実質無条件適用なのか、それとも裏できちんと宿泊予約の確認を取っているのか。
軽を予約したのだが、やりくりがつかなかったとのことでパッソにランクアップされた。元々ここは軽とリッターカークラスは同料金なのでランクアップでもないが…。
そもそも予約時に料金が同じならどちらがいいかと悩んだわけだが、車種や乗り方次第で必ずしも軽有利とは限らない。また、今回は加計呂麻島へのフェリーを使う予定だが、軽なら安いということもない。それでも軽の方が燃費の期待値はいいだろう…と思ったわけだが、まぁ車が大きい方が車椅子は載せ易いし、それはそれでいいや。
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奄美の登録車のレンタカーは「わ」ではなく「れ」

因みに車には「金作原原生林と林道への乗り入れ禁止」と書いてあった。そんなに酷い道なのだろうか。

今日は島の北へ向かって海岸沿いを走りながら宿泊地の名瀬に行けば丁度夜になるだろうという算段。また、平日なので16時までは久々の旅行貯金も行う。
結局旧笠利町域のうち5局を回ったが全てスカ(非宝)だった…。奄美はどこか宝はあるんだろうか。
さて、本題の観光。
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予想通りというか、本土と沖縄を足して2で割ったような雰囲気だ。

空港を出て最初の主要景勝地であるあやまる岬はちょっとした罠。非常に目立たない看板が出ていて、交差点を半分行き過ぎたところでそれに気付いて慌てて転回して曲がる。ところがここから曲がると岬隣接の公園の手前の駐車場で行き止まりになってしまう。徒歩なら岬まで行けることは行けるのだが、この雨で足元が悪い中無駄に歩きたくはない。

尚、この公園には「サイクルトレイン」という遊具があった。恐らく奄美唯一の「鉄道」だと思われる。
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ただ、線路だけで上物が無かったので廃止されたのだろうか、それとも車両はトンネル内に隠してあるのか。

気を取り直して県道に戻って先に進むと、同じあやまる岬の目立つ看板があった。先ほどの看板は黙って見落としておけば良かったのだ。
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晴れていれば綺麗な眺めなんだろうけど…。レンズにも水が着くし、最悪。

次は島北端の笠利埼灯台。
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灯台の足元までセンターラインのある立派な道が通じているが、灯台への登り口の先で突然終了している。確かに灯台に行く以外に目的の無い道だからわざわざその先に行こうとはしないかも知れないが、予告も無く突然道が終わるというのは危ない。
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ここも、天気が良ければなぁ…。
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そして、足元にある漫画チックな像。こんなんでご利益あるのか?

奄美大島は昨年10月に豪雨に見舞われたことは記憶に新しい。その爪痕はかなり酷く、道路があちこちで土砂崩れに見舞われている。それでも1車線分の幅は何とか確保し、どうしようもない場合は通行止めになっているが、これも迂回路も存在しないことはまず無い。とは言えそうした箇所があまりに多く、その後が殆ど報道されなかったために失念していた現実は強烈だった。

島の西側に移り、次は蒲生崎だが、これがまた分かり辛い。
看板が出ていたので右折したところ、すぐに小川を渡り、その先数百mで山にぶち当たって終了。途中の悩むような分岐を別の側に行っても同様。その先は流石の酷道ヲタでも通行が憚られるような、車道かどうかすら怪しい完全放置の未舗装路。とても観光地に連れて行ってくれそうには無い。
尚、カーナビは県道クラスより下級の道路は全く載っておらず、まるで役に立たない。使えないな、ソニー。一方で道路地図は1:10万程度のものしか手に入らず、これまた情報量が少ない。
これもまた地形から推察してもう少し先から戻るような道があるのではないかと期待して進むと、果たして立派な看板と先ほどよりはかなりまともな分岐路があった。
そうして辿り着いた蒲生崎。駐車場からは何も見えないので雨の中そこそこの距離を歩かねばならない。
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ここも、天気が良ければなぁ…。

展望台を含む公園はちょっとした規模なので、折角だから全部回ってみる。
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人っ子一人いないし、廃道寸前の遊歩道だから、ハブが出ないかと心配ではあるが、奴らは夜行性だから…という極めて安直な理屈で自分を安心させて行動。
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折角辿り着いた神社だが、大したものではない。

さて、県道への戻りは、来る途中で分岐があったのでこちらへ向かってみる。ひょっとしたら最初に迷った入口の解答が分かるかも知れない。
果たして、解答が示された。蒲生崎に向かうには、件の看板から入り、小川を渡ってすぐの川沿いの道に右折し、次の畦道同然の道を左折すると、そのまま山に突っ込んで蒲生崎へ繋がる。この間一切案内看板無し。分かんねぇよ!

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こういう天候の時は、展望スポットから景色を眺めるより、低いところから間近に浜を眺めた方が綺麗だ。
しかし、この島は海面すれすれの高さに道路が通っているところが多い。津波や高潮は大丈夫なのだろうか。

旧名瀬市と旧笠利町は間にある龍郷町を挟んで合併し、奄美市になった。奄美市には旧住用町も参加しているほか、合併協議会には瀬戸内町、宇検村、大和村も参加していたが最終的には離脱。という経緯の中で、龍郷町は最初から協議会への参加すらしていない。これが前述の通り地理的に奄美市域に挟まれる位置だから尚更奇異なことである。
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と思いながら走っていると、龍郷町に火力発電所を発見。…これは、天草市に参加しなかった苓北町と同じ構図ではないか。原発でなくとも発電所があると儲かるんだなぁ。

龍郷町随一の観光名所は西郷南洲謫居跡。「謫」なんて字、知りませんでした…。そして恥ずかしながら西郷隆盛がこの地に流されていたことも。うーむ、不勉強。
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着いてみると有料である上に営業時間を過ぎていた。営業してると金を払う価値があるかどうか悩んでしまうので、むしろ丁度良かったと言えよう。

この先県道81号を進むと、今井崎岬の下を安木屋場(あんきゃば)トンネルで抜けるが、岬に行くには旧道の安木屋場峠から向かわねばならない。しかしこちらからでは通行止で、反対側から登攀。
岬へはその旧道から更に分岐する道だが、これが未舗装…
でも、これ「林道」ではないから、突撃して文句言われる筋合いないよね?
大丈夫、傷はつけないからさ。思いっ切り汚すけど。
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うむ、なかなかヤバい道だった。しかも帰らなきゃいけないし。
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なかなかの絶景だけど、これも天候が…。
現地で肉眼で見ていた時は天気の悪さをここまで恨まなかったのだが、写真にしてしまうと、撮影の腕がまるで駄目なこともあり、見晴らしの悪さが際立つ。
尚、峠に登ってくる途中には蘇鉄群生地がある。
ソテツくらい南国なんだからそれほど珍しい植物じゃないじゃん…と思ったのだが、確かにこの規模で群生していると圧巻だ。

そして、宿がある鹿児島県下2番目の都会との噂の名瀬へ。
なるほど、各業態の全国チェーンの店舗が一通り揃っている感じだ。洋服の青山、ジャマダ電機、ミスタードーナッツ、ジョイフル…。但しそんな中で意外なのは、全国チェーンのコンビニが見当たらないこと。熊本企業のエブリワンの独占のようだ。

市街地をあちこち走り回って様子を見た後、名瀬の夜景が綺麗そうなので、市街が一望できる場所を探す。それはおがみ山公園というところらしいのだが、どうも車では入れないらしい。そこを無理して山の途中まで登れるところは無いかと探し回り、住宅地の末端の狭い坂道に突っ込んで行き止まりになってバックで戻るという苦行を2回。結局夜景は見られなかったが、長崎市並の高密度市街地実装であることを図らずも体感した。

市街地には色々な店があるので食事どころも無数の選択肢がありそうなものだが、一見居酒屋風の店が多いため両親のお気に召さず、ダイエーに行って惣菜を仕入れるというちょっと悲しいことになった。
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そうして仕入れたのは黒糖焼酎と鶏飯丼。一応地元品を取り揃えてみたつもりだが、鶏飯丼がどう鶏飯なのかよく分からなかった。そりゃ載ってるのは鶏肉だが…。

ホテルはウェストコート奄美。奄美交通のバスターミナル跡に建てられた新しいホテルで、バスターミナル跡なので空港バスの発着所を設置することを条件として売却されたらしい。そのためバス1台分の駐車場がある。また、その関係か、奄美交通が撤退した今も事業を引き継いだ道の島交通との関係は深いようだ。
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普段の我が家の相場からするとかなり贅沢だが、他にどうも選択肢が見当たらなかったこと、バリアフリールームがあることからここにした。1人1泊あたり朝食付きで約4500円。
23:59 | Comment(2) | 旅行
この記事へのコメント
あやまる岬は晴れていても大した景色ではなかったような。
蒲生崎の方がずっと良かった。

龍郷は発電所のほかに、黒糖焼酎が良く売れていてそちらからの税収もあるらしい。
Posted by Tamon at 2011年06月10日 00:18
Posted by ryot at 2011年06月10日 23:01
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